徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    社会福祉発達史

科目番号00069担当教員名櫻井 進単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2年
授業概要
本授業のテーマは、「社会福祉思想のあゆみ」です。本授業は、社会福祉のあゆみを資本主義の展開段階と対応させながら把握します。即ち、イギリスの社会福祉の歴史を柱として、その大きな流れと同時に、日本及び諸外国の相互関連性について検討します。到達目標は、社会福祉の制度・政策の形成及び実践活動には、それを裏づける思想的背景が必ず存在するので、歴史的なその背景をしっかりと理解し、専門科目の基礎的領域を各自が形成できることです。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】序 社会福祉のあゆみを学ぶ  
【2】貧困問題の発生と旧救貧法及びその社会思想:貧困問題、旧救貧法、スミス、マルクス、ベンサム  
【3】新救貧法の成立:ギルバート法、新救貧法、J.S.ミル  
【4】民間福祉部門の役割:労働者の相互扶助、自由主義的慈善事業、COS、リッチモンド、セツルメント運動  
【5】社会主義の台頭:ユートピア社会主義、マルクス社会主義、フェビアン社会主義、  
【6】貧困調査の意義:ブースの貧困調査、ラウントリーの貧困調査  
【7】救貧法の廃止と擁護を巡る対立:ビアトリス・ウェッブ、救貧法および貧困救済に関する王立委員会  
【8】ベヴァリッジ体制の確立と展開:ベヴァリッジ委員会、社会保障の具体化・法制化、貧困の再発見  
【9】パーソナル・ソーシャル・サービスの形成と展開:シーボーム報告、コミュニティ・ケア、ノーマライゼーション  
【10】近年のイギリスにおける福祉改革:サッチャリズム、コミュニュティケア、福祉多元主義、ブレア以降の展開  
【11】我が国の第2次世界大戦前の慈善・社会事業:隣保相扶、セツルメント運動、感化救済事業から社会事業へ  
【12】我が国の第2次世界大戦後の社会福祉:占領期、高度経済成長期、社会保障運動の発展、1980年代  
【13】新しい社会福祉の動き:社会福祉計画化の時代、社会福祉基礎構造改革  
【14】社会福祉思想の軌跡:イギリスの社会福祉思想のあゆみ、日本の社会福祉思想のあゆみ  
【15】まとめ  
評価方法
学期末の試験点及び出席状況などを総合的に勘案して評価します。
教科書
金子光一『社会福祉のあゆみ−社会福祉思想の軌跡』(有斐閣)(授業の指針です。受講者は必ず購入してください)。
参考図書
備考