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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】日本文学講読EⅠ

科目番号	00089	担当教員名	上田　穂積	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	3年～

授業概要
(授業目的・方針等) 今日「Jブンガク」と呼称されるようになった現代文学の歴史と諸相について、その出発点から考察する。単に歴史的経緯を追うのではなく、その背景になった時代状況や文化的状況を可能な限り再現し、過去の文学遺産を読むことの愉しさを学生の目の前で実践することを目標にしている。いうなら、この時間を知識と体験の〈場〉としてみたい。
到達目標

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	1920年代の文学（１）ー文学の革命と革命の文学1・プロレタリア文学の諸相
【2】	1920年代の文学（２）ー文学の革命と革命の文学2・新感覚派の諸相
【3】	「文藝復興」期の文学（１）ー新興芸術派の文学
【4】	「文藝復興」期の文学（２）ー谷崎潤一郎の存在
【5】	1930年代の文学（１）ー批評の時代・小林秀雄の登場
【6】	1930年代の文学（２）ー大家の復活・荷風、直哉、藤村など
【7】	戦前・戦中の文学（１）ー日本回帰という現象・日本浪漫派の文学
【8】	戦前・戦中の文学（２）ー戦時下の文学
【9】	戦前・戦中の文学（３）ー「近代文学」創刊へ
【10】	戦後文学の諸相（１）ー「第一次戦後派」の文学
【11】	戦後文学の諸相（２）ー大家の復活と無頼派の文学
【12】	戦後文学の諸相（３）ー「第二次戦後派」の文学
【13】	戦後文学の諸相（４）ー中間小説の発生と隆盛
【14】	戦後文学の諸相（５）ー「第三の新人」の文学終焉
【15】	戦後文学の終焉ー石原慎太郎と大江健三郎
【16】	国民文学の形成ー松本清張と司馬遼太郎

評価方法
基本的には期末に実施するレポートと出席によって総合的に判断するが、随時実施する教場レポートの内容やその提出状況も積極的に評価する。
教科書
本年度は日本文学史ＡⅡで使用した大久保・高橋編『現代日本文学史』（笠間書院　１８９０円）を用いるが、具体的な資料としてのプリントも配布する。
参考図書
そのつど指示する。

備考
日本文学史ＡⅡを聴講した学生は、引き続き受講することが望ましい。授業内容と日程の関係から補講を実施する場合がある。