徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    天然物化学

科目番号00092担当教員名橋本 敏弘単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
【授業概要】日本人の食生活やライフサイクルの歪みからくる生活習慣病が増大し、社会的問題になっている。これらの生活習慣病に適合する新薬が少なく,生薬・漢方薬の重要性が見直され,臨床の場で実際の治療に貢献している。薬として用いられる植物・動物・鉱物由来の生薬の基本的性質を理解するために、生薬の歴史,生薬の基原、性状、含有成分、薬効(薬理作用)、品質評価などの基本的知識を概説する。
【授業目標】日本薬局方収載される主要な生薬の性状、化学成分、薬効についての基礎知識を習得する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】生薬の歴史 : 神農本草経、陰陽5行説,傷寒論などの東洋医学(漢方医学)の歴史について学習する。講義と演習:講義は、教科書を用いて説明し、重要なポイントは板書を用いて説明する。毎回、講義の後に演習問題を数問解いてもらう。演習問題の模範解答を毎回渡し、確認してもらう。 
【2】生薬成分の化学的な研究から生まれた医薬品について学習する。  
【3】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効などについて学習する。紅藻類(マクリ)、子のう菌類(バッカク)、マオウ科(マオウ)、タデ科(ダイオウ)。  
【4】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その2−タデ科(ダイオウ)、モクレン科(コウボク)、クスノキ科(ケイヒ)、キンポウゲ科(オウレン、ブシ)。  
【5】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その3−ツヅラフジ科(クラーレ)、ボタン科(シャクヤク、ボタン)、ケシ科(アヘン)、ユキノシタ科(アマチャ)。  
【6】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その4−バラ科(キョウニン、トウニン)、マメ科(カッコン、カンゾウ、センナ)、コカノキ科(コカヨウ)、ミカン科(オウバク、チンピ、サンショウ)。  
【7】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その5−ヒメハギ科(オンジ、セネガ)、フトモモ科(チョウジ)、ミズキ科(サンショウ)、ウコギ科(ニンジン、コウジン)、セリ科(サイコ、トウキ)。  
【8】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その6−ツツジ科(ウワウルシ)、リンドウ科(ゲンチアナ、センブリ)、キョウチクトウ科(ストロファンツス)、アカネ科(キナ)、シソ科(ハッカ)。  
【9】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その7−ナス科(ベラドンナコン、ロートコン、トウガラシ)、ゴマノハグサ科(ジギタリス)、キキョウ科(キキョウ)、キク科(コウカ、シナカ、ビャクジュツ)、ユリ科(アロエ)。  
【10】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その8−ショウガ科(ウコン、ショウキョウ)、昆虫網(ミツロウ、精製セラック)]、両性網(センソ); 哺乳網(ジャコウ、精製ラノリン)および鉱物生薬。  
【11】代表的な生薬の薬用部位,化学成分、薬効(薬理作用)、確認試験について学習する。その9−動物性生薬(センソ、ゴオウなど)  
【12】日本薬局方の生薬総則および生薬試験法について学習する。  
【13】生薬の同定と品質評価法について学習する。  
【14】天然物質の代表的な抽出法,分離精製法について学習する。  
【15】天然物化学に関するCBT問題による演習を行う。  
評価方法
本試験,小試験,レポート,平常点を総合的に評価する。
教科書
パートナー生薬学:南江堂
参考図書
日本薬学会編スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学 III.自然が生み出す薬物:東京化学同人;薬学生のための薬用植物学・生薬学テキスト:廣川書店
備考
天然物化学に関する要点集(課題問題)およびCBT問題集(70問)を渡し、解答してもらい、レポートとして提出。