徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    比較考古学

科目番号00117担当教員名大久保 徹也単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年〜
授業概要
塩生産の考古学 今回は塩生産、特に土器製塩法を取り上げる。一件地味な研究領域であるが、考古資料の基礎的な分析パターンを学ぶ好例である。研究はおよそ3つの項目からなる。
第一:特徴的な考古資料(製塩土器)出土地点の分布傾向、出土状況(遺跡におけるありかた)、資料(製塩土器)の特徴的な破損状態≒使用痕跡から用途を割り出す基礎的研究。
第二:資料(製塩土器)の変遷を出土状況(遺跡における埋没状況と共伴資料)を考慮して復元する編年研究
第三:他地域の生産動向との対比、同時代の他種別資料(集落分布や古墳分布)と関連させて塩生産動向の社会的背景を探る。
到達目標
例示する一つの部門を通じて、考古資料−遺跡・遺物−から必要な情報・・例えば生産技術の復原や生産組織の推定・・を読み取る手法を確認する。今回土器製塩研究を例に挙げるが、各自の演習テーマ設定と関連させて研究手法の「応用」ということをよく考えて欲しい。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】考古資料の観察と分析 様々な視点講義復習:講義内容整理
【2】最初の注目 戦前期の師楽式土器図録 講義復習:講義内容整理
【3】関係遺跡の分布確認と特徴的な遺跡内容講義復習:講義内容整理
【4】喜兵衛島遺跡群の調査その1 講義復習:講義内容整理
【5】喜兵衛島遺跡群の調査その2講義復習:講義内容整理
【6】
遺跡構造から考える 発掘調査の意義
講義復習:講義内容整理
【7】遺物の観察 使用痕観察からわかること講義復習:講義内容整理
【8】塩生産工程の復元 判明したこと/していないこと講義復習:講義内容整理
【9】遺跡から読み取る活動実態・・専業?兼業?講義復習:講義内容整理
【10】生産動向の地域間比較その1講義復習:講義内容整理
【11】生産動向の地域間比較その2 講義復習:講義内容整理
【12】遺跡分布の特徴とその意味を考える(弥生時代中期) 講義復習:講義内容整理
【13】遺跡分布の特徴とその意味を考える(弥生時代後期) 講義復習:講義内容整理
【14】遺跡分布の特徴とその意味を考える(古墳時代)
講義復習:講義内容整理
【15】まとめ講義と解説復習:講義内容整理
評価方法
期末試験で単位認定をおこなう。なお出席回数が不足した場合は原則として期末試験受験を認めない。従って単位認定はできないこととなるので注意して欲しい。備考欄参照
教科書
参考図書
備考
講義回数の1/3以上欠席で、単位不認定とするので注意されたい。やむを得ない事由で欠席の場合は、事前もしくは事後速やかに(概ね次回講義以前)申し出ること。
また20分以上の遅刻は出席と見なさない。