徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬剤学2

科目番号00150担当教員名尾熊 隆嘉単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3
授業概要
(授業目的・方針 等)
一般目標:薬物の生体内運命を理解するために、吸収、分布、代謝、排泄の過程に関する基本的知識を修得する。
講義の概要:薬物の生体内動態の過程(吸収、分布、代謝、排泄)は、薬物の薬効や副作用の発現を理解する上で重要となる。また、薬物が薬理効果を発揮する上で、体内動態は他剤併用により大きく変動することがある。従って、その相互作用の要因を把握することが重要である。本講義では、医療および医薬品に関与する高度の薬剤学的知識を修得し、さらに、適正な薬物治療を推進するために、体内動態の各過程で生じる相互作用およびその対処法を習熟することを目的として、基礎から応用までの生物薬剤学を、最近の知見を織り交ぜて講述する。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】代謝:薬物代謝様式とそれに関わる酵素、シトクロムP450の構造、性質、反応様式[C13(4)3-3,4]  
【2】薬物の酸化、還元、加水分解、抱合反応、薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害)[C13(4)3-5,6,7]  
【3】薬物代謝酵素の変動要因(加齢、SNPsなど)、初回通過効果、肝および固有クリアランス[C13(4)3-7,8,9]  
【4】排泄:腎における排泄機構、腎クリアランス[C13(4)4-1,2]  
【5】糸球体ろ過速度、腎機能検査、クリアランス比、尿中排泄速度[C13(4)4-3]  
【6】胆汁中排泄、腸肝循環と腸肝循環を受ける薬物[C13(4)4-4,5]  
【7】唾液・乳汁中への排泄、尿中排泄率の高い薬物[C13(4)4-6,7]  
【8】吸収過程における薬物相互作用:複合体形成、トランスポーター [C13(4)1-6]、[C13(4)5-1]  
【9】分布過程における薬物相互作用:タンパク結合 [C13(4)2-4,5]、[C13(4)5-1]  
【10】代謝過程における薬物相互作用:CYP酵素、酵素誘導、酵素阻害 [C13(4)3-7]、 [C13(4)5-1]  
【11】排泄過程における薬物相互作用:糸球体ろ過、分泌、再吸収 [C13(4)4-1]、 [C13(4)5-1]  
【12】薬動学:モデル解析、モーメント解析 [C13(5)1-2,9]  
【13】薬動学:動態パラメータ、速度定数、分布容積 [C13(5)1-1]  
【14】TDM:対象薬物 [C13(5)2-1,2]  
【15】TDM:母集団薬物速度論、投与設計 [C13(5)2-4]  
評価方法
出席状況、授業への取り組み態度、筆記試験及びレポートにより総合的に評価する。
教科書
「コアカリ対応 薬剤学」、川島 嘉明編、丸善、ISBN 978-4-621-07930-0
参考図書
「生物薬剤学 改訂第2版」、林 正弘・他 編、南江堂、ISBN 978-4-524-40216-8
「わかりやすい生物薬剤学第4版」、辻 彰 編、廣川書店、ISBN 978-4-567-48263-9
「薬物動態学」、西垣 隆一郎、丸善、ISBN 4-621-04472-9
「最新薬剤学」、林 正弘編、廣川書店、ISBN 978-4-567-48025-3
「標準薬剤学」、渡辺 善照、南江堂、ISBN 978-4-524-40231-1
「パートナー薬剤学」、寺田 勝英編、南江堂、ISBN 978-4-524-40232-8
備考