徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬用資源学(Medicinal Resources Science)

科目番号00162担当教員名代田 修単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年
授業概要
天然資源から医薬品を開発する時、また、天然資源そのものを医薬品として用いる時に不可欠なことは、資源となる素材の本質を正しく把握することである。本講義では植物の形態を基礎知識として分類体系を学び、「種」の認識を明確にする。また、これらの資源の保存・保護の意味を学び、薬用資源の問題点と将来性を考える。本講義は、生薬学、天然物化学の基礎となる。
到達目標
薬の発見の歴史を具体例を挙げて概説できる。
シーズの探索に貢献してきた伝統医学、民族植物学を例示して概説できる。
代表的な薬用植物に含有される薬効成分を説明できる。
代表的な薬用植物の学名、薬用部位、薬効などを列挙できる。
光合成について概説できる。
代表的な薬用植物を形態が似ている植物と区別できる。
代表的な生薬の産地と基原植物の関係について、具体例を挙げて説明できる。
動物、鉱物由来の医薬品について具体例を挙げて説明できる。
医薬原料としての天然物質の資源確保に関して問題点を列挙できる。
抗生物質とは何かを説明し、化学構造に基づいて分類できる。
微生物による抗生物質生産の過程を概説できる。
微生物の生産する代表的な糖質、酵素を列挙し、利用法を説明できる。
天然物質の農薬、香粧品などの原料としての有用性について、具体例を挙げて説明できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】創薬と薬用資源の歴史的役割:薬の発見の歴史、シーズの探索に貢献してきた伝統医学、民族植物学
目標:薬の発見の歴史を具体例を挙げて概説できる。シーズの探索に貢献してきた伝統医学、民族植物学を例示して概説できる。B(1)3-2、C7(2)1-2
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【2】薬用資源の有用成分、有毒成分:代表的な薬用植物に含有される薬効成分
目標:代表的な薬用植物に含有される薬効成分を説明できる。C7(1)2-5
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【3】植物の形態:学名の成り立ち、代表的な薬用植物の形態
目標:代表的な薬用植物の学名、薬用部位、薬効などを列挙できる。C7(1)2-1,2
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【4】植物の形態:学名の成り立ち、代表的な薬用植物の形態
目標:代表的な薬用植物の学名、薬用部位、薬効などを列挙できる。C7(1)2-1,2
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【5】植物に由来する薬用資源;光合成:薬用部位、薬効;光合成
目標:代表的な薬用植物の学名、薬用部位、薬効などを列挙できる。C7(1)2-2、F(5)3-4
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【6】植物の分類と科の特徴:代表的な薬用植物と形態が似ている植物との区別
目標:代表的な薬用植物を形態が似ている植物と区別できる。C7(1)2-4
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【7】植物の分類と科の特徴:代表的な薬用植物と形態が似ている植物との区別
目標:代表的な薬用植物を形態が似ている植物と区別できる。C7(1)2-4
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【8】薬用植物の分布、保存、栽培と育種:代表的な生薬の基原植物の産地,植物の保全
目標:医薬原料としての天然物質の資源確保に関して問題点を列挙できる。C7(1)2-3
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【9】植物バイオテクノロジー:植物における組織培養、細胞癒合、遺伝子工学
目標:医薬原料としての天然物質の資源確保に関して問題点を列挙できる。C7(2)1-3
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【10】植物バイオテクノロジー:植物における組織培養、細胞癒合、遺伝子工学
目標:医薬原料としての天然物質の資源確保に関して問題点を列挙できる。C7(2)1-3
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【11】植物の遺伝子鑑別:薬用植物、生薬を遺伝子で鑑別する意義
目標:生薬の同定と品質評価法について概説できる。C7(1)6-5 C7(2)1-3
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【12】動物・鉱物に由来する薬用資源:動物、鉱物由来の医薬品
目標:動物、鉱物由来の医薬品について具体例を挙げて説明できる。C7(1)3-1
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【13】微生物に由来する薬用資源:抗生物質とは何か
目標:抗生物質とは何かを説明し、化学構造に基づいて分類できる。微生物による抗生物質生産の過程を概説できる。C7(2)3-1
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【14】海洋生物に由来する薬用資源:海洋生物由来の医薬品、天然毒
目標:動物、鉱物由来の医薬品について具体例を挙げて説明できる。C7(1)3-1
講義、質疑ノートのまとめ、復習
【15】農薬、香粧品、食品添加物、サプリメント:天然物質の農薬、香粧品などの原料としての有用性について
目標:天然物質の農薬、香粧品などの原料としての有用性について、具体例を挙げて説明できる。微生物の生産する代表的な糖質、酵素を列挙し、利用法を説明できる。C7(1)5-1、C7(2)5-1
講義、質疑ノートのまとめ、復習
評価方法
定期試験(80%)、平常点・レポート等(20%)により評価する。
教科書
指定無し
参考図書
カラーグラフィック薬用植物(第3版)、滝戸道夫,指田 豊 編、廣川書店、ISBN: 978-4-567-41004-5
薬用植物学、西岡五夫 編、廣川書店、ISBN: 978-4-567-41083-0
薬用資源学、山崎幹夫、斉藤和季 編、丸善、ISBN: 978-4-621-07128-1
Essential 細胞生物学 原著第3版、中村桂子・松原謙一 監訳、南江堂、ISBN: 978-4-524-26214-4
備考
【受講心得】
1年前期に開講される応用生物学A、Bを受講すること。
【オフィス・アワー】
適宜、薬学研究棟3階生薬・天然物化学講座
【備考】
出欠の確認は、多くの場合、その日の講義の確認問題・理解したこと・感想等を出欠票に解答してもらうことで行う。別途、講義補助資料を作成する予定であるので、各自購入すること。