徳島文理大学

Webシラバスシステム

TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    放射線衛生学

科目番号00187担当教員名丸山 徳見単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
衛生学は、健康の維持と向上を目的とする学問であるが、その中でも人間環境における放射線は、健康の維持に大きな影響を及ぼす。また、検査目的で電磁波や粒子線を用いることから、患者が医療被曝、放射線技師は職業被曝に曝される。放射線衛生学は、管理されていない放射線のみならず、管理されている放射線の公衆への影響と防護を学習する。
到達目標
自然放射線や生活用品よる被曝、医療被曝、放射線の身体的影響や遺伝的影響、確率的影響を評価するための等価線量や実効線量を説明できる。また、国際放射線防護委員会勧告と診療放射線技師法等のわが国の法令を説明できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】序論 放射線衛生学とは
放射線衛生学の目的を理解し、国際放射線防護委員会勧告を説明できる。
講義教科書1〜5ページを読み、国際放射線防護委員会について、予習しておく。
【2】放射線の生物学的影響
放射線の身体的影響、遺伝的影響を理解し、早期効果と晩発効果や突然変異を説明できる。
講義教科書19〜23ページを読み、突然変異の種類について、予習しておく。
【3】確率的影響を評価するための線量
組織荷重係数や放射線荷重係数、また、等価線量や実効線量を説明できる。
講義教科書25〜33ページを読み、等価線量や実効線量の計算方法を予習しておく。
【4】わが国の法令
診療放射線技師法(施行令、施行規則)、電離放射線障害防止規則を説明できる。
講義と演習診療放射線技師法(施行令、施行規則)と電離放射線障害防止規則に関する問題を解いておく。
【5】自然放射線による被曝
自然放射性核種の系列を理解し、放射線源による体外及び体内被曝について説明できる。
講義教科書47〜62ページを読み、放射性系列元素や生活環境からの被曝について予習しておく。
【6】医療被曝
核医学や放射線治療を理解し、医療被曝による確率的影響を説明できる。
講義と演習教科書79〜88ページを読み、医療被曝による白血病、癌及び遺伝的リスクについて予習しておく。
【7】職業被曝
放射線業務従事者が業務の過程で受ける被曝を理解し、その線量限度を説明できる。
講義と演習教科書101〜104ページを読み、診療放射線技師法(施行令、施行規則)と電離放射線障害防止規則を復習しておく。
【8】放射線衛生学のまとめ
放射線衛生学の重要なポイントを整理する。
講義と演習配布した演習問題を解答し、重要な箇所を説明できるように復習しておく。
評価方法
定期試験により評価する。
教科書
【改訂第五版】放射線衛生学、飯田博美著、医療科学社、2001年、ISBN4-900770-99-X
参考図書
備考