徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    保存科学

科目番号00198担当教員名上田 修三単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期集中対象年次3年
授業概要
(授業目的・方針 等)
日本の文化遺産(文化財産)には様々な形状があり、其の素材や使われている技術も多種多様である。
近年、環境の変化や経年変化に依る素材の劣化に起因する文化財の傷みは、関係者に深刻な問題を提起
している。明治以降、多種多様な手段で文化財を守る事が行われて来て、現在に伝わっている。
今回、美術工芸品を中心に先達の知恵や伝統的な技術等を確認しつつ、新しい科学的な技術にも目を向
ける事により、永い年月を経て来た文化財をどのように修復し、どのような手段で後世に伝えていくか
考えたい。
到達目標
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】文化財の概要 -成立と要因ー  
【2】文化財の現状 -環境と人間との関係ー  
【3】修理と修復 -修理とは? 修復とは?-  
【4】修理と保存修理 -両者の相違点ー  
【5】保存修理 -何の為の保存修理なのか?-  
【6】伝統技術と材料 -何が伝統技術なのか?-  
【7】伝統技術と科学 -伝統技術と科学的検証-  
【8】保存科学 -文化財修理技術者から見た保存科学-  
【9】保存修理の実際-1 -美術工芸品-  
【10】保存修理の実際-2 -美術工芸品-  
【11】保存修理の実際-3 -美術工芸品-  
【12】保存修理の術際-4 -美術工芸品-  
【13】保存と環境-1 -文化財をどのような手段で未来に伝えるか?-  
【14】保存と環境-2 -美術工芸品の保存方法-  
【15】保存と環境-3 -美術工芸品の保存方法-  
評価方法
筆記試験 (注)1/3以上の欠席は不合格とする。
教科書
文化財は守れるか? 「阪神・淡路大震災の検証」
文化財保存修復学会/編 株式会社 クバプロ 1,905 円
参考図書
古美術品保存の知識 (関野 克 監修 登石 健三編著)
古美術品材料の科学 (登石 健三著)
文化財保存修復学会誌(古文化財之科学) 古文化財修復学会
備考