徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    基礎有機化学1(Basic Organic Chemistry 1)

科目番号00264担当教員名丸山 徳見単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1年〜
授業概要
薬学の基礎として、有機化学の基本的な理論、有機化合物の構造とその表記法、性質と反応について学ぶ。基礎有機化学1では、「なぜ〜反応が起こるのか?」を理解することに重点を置く。そのため、主としてルイス構造式を用いる。
到達目標
有機化学が薬学における他の多くの科目に関連していることを認識し、その理解に必要な有機化学の基礎を習得することができる。オクテット則、分極、共鳴などを基礎に、基本的な反応が説明できるようにする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】基礎化学の復習 原子と分子 基本的な化合物を命名し、ルイス構造式で書くことができる。C4(1)1-1講義と演習現代錬金術学1〜20ページを読む。
【2】原子の電子配置、化学結合、電気陰性度と結合の分極 C1(1)1-1 講義教科書1〜5ページを読む。課題で復習
【3】有機化合物の代表的な官能基と化合物の種類をルイス構造式で書いてみよう。C4(1)1-1講義と演習教科書76ページを読む。
課題で復習
【4】酸性度:ルイス酸とプロトン(H+)、プロトンを放出するものを酸というのはなぜか。C4(1)1-6講義、分子モデルを使用する教科書17〜19ページを読む。課題で復習
【5】酸性度の強さ:電気陰性度から分かる「陰イオンの安定性」及び酸性度との関係 C4(1)1-7, C4(3)7-1,7-2講義教科書16〜17ページを読む。課題で復習
【6】酸性度を決めるもう1つの要素である共鳴について。アルコールとカルボン酸の酸性度を考える。C4(1)1-3講義、分子モデルを使用する放課後、酸性度のプレゼンテーションを行う。
【7】電子の流れ図の書き方と考え方 様々な極性反応をルイス構造式で書き、オクテット則と形式電荷を学ぶ。C4(1)1-1,1-5講義と演習教科書63〜66ページを読む。課題で復習
【8】カルボカチオンの安定性:炭素、水素の電気陰性度とアルキル基の電子供与生について。C4(1)1-1,1-7演習教科書51〜53ページを読む。課題で復習
【9】極性反応(1) 求核置換反応はなぜ起こる? 反応前(反応試薬)と反応後(脱離基)の「陰イオンの安定性」を考える。C4(3)2-1,2-2講義、グループ学習教科書19〜20、82〜85ページを読む。
【10】2つのタイプの求核置換反応について考えよう。分子モデルで立体障害について学ぶ。C4(3)2-1,2-2講義、分子モデルを使用する課題で復習
【11】極性反応(2) 付加反応と求電子換反応、この違いはなぜ起こる。C4(2)2-2,3-3講義、グループ学習教科書101〜102ページを読む。課題で復習
【12】極性反応(3)脱離反応について。求核置換反応でなく、脱離反応が起こる理由を考えよう。C4(3)2-3講義教科書71〜72ページを読む。課題で復習
【13】芳香族とは何か 分子モデルを組み立て、ベンゼンと1,3-ブタジエンの結合の違いについて学ぶ。C4(2)3-1, 講義、分子モデルを使用する教科書23〜24ページを読む。
【14】求電子換反応と付加反応をルイス構造式で書いてみよう。
C4(2) 2-3,3-3,
演習教科書69〜71ページを読む。課題で復習
【15】極性反応(2) 求電子換反応 芳香族化合物は、付加反応ではなく、求電子換反応が起こるのはなぜか?グループ学習教科書115〜119ページを読む。課題で復習
評価方法
中間・期末試験(50%)、課題(30%)・演習(20%)により評価する。
教科書
はじめて学ぶ大学の有機化学、深澤義正、笛吹修治著、化学同人、2003年、ISBN-4-7598-0797-7
有機化学入門第2版、池田正澄他著、広川書店、2003年、ISBN-978-4-567-23443-6
参考図書
現代錬金術学、喜納克仁 その他、下記の参考書があります。
ブラウン・プーン『基本有機化学』第3版、ブラウン・プーン著 、池田正澄・奥山格 監訳、廣川書店、2006年、ISBN-4-567-23491-X 、ボルハルト・ショアー『現代有機化学』(上・下)、ボルハルト・ショアー著、古賀憲司・野依良治・村橋俊一 監訳、化学同人、2011年
備考
この教科書は1年後期基礎有機化学2でも用いる。赤色、青色の色鉛筆を持参すること。