徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    考古資料の分析A

科目番号00357担当教員名渡部 明夫単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2年〜
授業概要
香川県内出土の古代瓦をとおして、考古資料の分析の方法を学ぶと共に、讃岐国の古代寺院の歴史的展開を学ぶ。
到達目標
香川県内出土の古代瓦を用いて、考古資料の編年、年代比定、文様・製作技術の伝播と受容、地域の特徴など、考古資料の分析方法を理解するとともに、考古資料を用いた歴史の復元方法を理解する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】瓦とは何か―瓦の種類と名称、歴史― 講義瓦の種類・名称・軒瓦各部の名称、瓦の出現などをまとめる。
【2】瓦の伝来と讃岐の初期寺院講義日本への瓦の伝来、讃岐の初期の瓦・寺院をまとめる。
【3】三豊市妙音寺の創建と瓦生産講義妙音寺・宗吉瓦窯の内容、歴史的重要性をまとめる。
【4】藤原宮の造営と三豊市宗吉瓦窯講義宗吉瓦窯の内容、藤原宮の造営に果たした役割をまとめる。
【5】妙音寺出土の山田寺系軒瓦講義山田寺系とされる軒丸瓦の特徴、年代およびその根拠などをまとめる。
【6】坂出市開法寺の創建と瓦生産講義開法寺の創建、陶窯跡群での瓦生産をまとめる。
【7】開法寺式偏行唐草文軒平瓦講義開法寺式偏行唐草文軒平瓦の成立、変遷、大阪への伝播などをまとめる。
【8】讃岐国分寺の研究史講義江戸時代から始まる讃岐国分寺研究史をまとめる。
【9】讃岐国分寺出土均整唐草文軒平瓦SKH01の編年講義讃岐国分寺・国分尼寺に用いられた軒平瓦SKH01型式の編年内容及びその方法をまとめる。
【10】讃岐国分寺跡出土均整唐草文軒平瓦SKH01の年代講義SKH01型式の年代比定の方法と年代をまとめる。
【11】天平勝宝以前の讃岐国分寺講義初期の讃岐国分寺の造営の内容をまとめる。
【12】讃岐国分寺の再整備講義770年代の讃岐国分寺の再整備の内容をまとめる。
【13】軒瓦からみた讃岐国分尼寺の創建講義讃岐国分尼寺の造営に関する研究手法と造営内容をまとめる。
【14】讃岐国分寺の環境と景観講義国分寺・国分尼寺の古代の環境と景観をまとめる。
【15】讃岐の古代山岳寺院とその仏像    講義10世紀の山岳寺院とその継承寺院、仏像をまとめる。
            
評価方法
期末試験(筆記)
教科書
なし。各授業で、講義資料を配布
参考図書
『香川県史 第1巻 原始・古代』安藤文良ほか 香川県 1988
『第11回特別展 讃岐の古瓦展』川畑聡 高松市歴史資料館 1996
特別史跡讃岐国分寺跡保存整備事業報告書』松尾忠幸ほか 国分寺町教育委員会 1996
『宗吉瓦窯跡調査・保存整備報告』渡部明夫ほか 三豊市教育委員会 2009
『讃岐国分寺の考古学的研究』渡部明夫 同成社 10,500円 2013
備考
1/3以上の欠席の場合、原則として単位認定できない。また、30分以上の遅刻・早退は原則として出席と見なさない。