徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    機能性分子合成化学 Synthetic Chemistry of Functional Molecules

科目番号10252担当教員名今川 洋単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期集中対象年次1年
授業概要
【授業概要】
臨床現場において,医薬品の構造情報から未知の副作用を予測したり,その対処法を考案する能力を身につける上で,最も重要な事は,医薬品を分子として捉え,その機能の発現機構を,分子の動きとして理解しておくことである。本講義では,機能性分子として糖鎖をペプチドを例に取り,その入手法や機能発現の機序,医薬への応用について学ぶ。具体的には,糖化学の基礎を復習し、糖鎖の生体での役割,また糖鎖合成の実際を学ぶと共に、糖鎖から導かれた医薬品の作用機序や,機能性糖鎖の最近の話題について解説する。またペプチドの化学合成法の原理と,最新の手法についても解説する。
到達目標
【養成したい人材像と到達目標】
医薬品の構造式から,その医薬品の物性を予想できると共に,それを基に配合変化等,臨床現場で遭遇しうる現象を予想できる。(知識・技能)
また特に糖鎖関連医薬品に関して,その作用機序が説明できると共に,新規な糖鎖合成法と,新規な糖鎖関連医薬品の分子デザインを考案できる。(思考・判断)
ペプチドの化学合成法について,概説出来る。(知識・技能)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】糖化学の基礎 (1) 単糖の種類,表記法,性質による分類講義配布プリント (40分)
予習 糖の命名について調べておく
復習 配布プリントを確認
【2】糖化学の基礎 (2)  多糖の種類,表記法講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【3】生体における糖鎖の役割 (1)  エネルギー源としての糖,糖代謝講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【4】生体における糖鎖の役割 (2)  糖鎖を介した分子認識講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【5】糖鎖の合成:化学合成 (1)  グルコシル化反応の基礎,糖供与体と活性化法講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントを確認
【6】糖鎖の合成:化学合成 (2) 糖鎖合成の実際講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【7】糖鎖の合成:酵素を用いた合成 (1) 糖転移酵素を用いた糖鎖合成講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【8】糖鎖の合成:酵素を用いた合成 (2) 加水分解酵素(グリコシダーゼ)を用いた糖鎖合成講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントを確認
【9】機能性分子としての環状オリゴ糖 包接の化学講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントを確認
【10】環状オリゴ糖と医薬品 包接現象の医薬品への利用講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントを確認
【11】キラルプールとしての糖 光学活性な原料としての利用講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【12】創薬と糖  感染、免疫,診断薬と糖鎖の関わり講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【13】ペプチドの化学合成 講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【14】医薬品としてのペプチド講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
【15】環状ペプチドの化学講義配布プリント (40分)
予習 配布プリントを事前に読んでおく
復習 講義内容を配布プリントで確認
評価方法
試験(80%)・平常点(20%)試験結果は答案を開示してフェードバックする。
教科書
プリント・パワーポイント
参考図書
糖鎖工学,産業調査会バイオテクノロジー情報センター出版
糖鎖生物学入門,Maureen E. Taylor, Kurt Drickamer (著),西村紳一郎,門出健次(監訳),化学同人
備考
オフィスアワー:月曜日、金曜日の6時〜、場所:21-0603
担当者:今川 洋,葛西祐介(実務経験なし)