徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    アドヴァンスト・フィジカルアセスメント

科目番号10350担当教員名夛田羅 勝義単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1
授業概要
フィジカルアセスメントに必要な知識に基づいた技術を修得し、看護の対象者の身体状況を診査する能力を修得する。さらに救急時のキュアを必要とする対象の体位、姿勢、および情動を含めた生理学的変化と機序を理解し、対象者の生活行動・機能回復状況を把握するためのアセスメント枠組みを修得する。
看護師は、一般内科だけでなく、妊娠中の女性や泌尿器科的異常を有する患者に関しても的確な評価をおこない、的確な看護を実施する必要がある。このため、産婦人科・泌尿器科的なフィジカルアセスメントの方法を理解し、その能力を修得する。
到達目標
1.フィジカルアセスメント能力に関する最新の知識を体得する。
2.系統的にフィジカルイグザミネーションを実施し自己の課題を明確にする。
3.産・婦人科領域・および泌尿器科領域で遭遇する症状に応じたフィジカルアセスメントを理解し、自己の課題を明確にする。●知識(理解):看護師として患者に接する際、必要とされる産婦人科・泌尿器科の知識を習得する。●態度(関心・意欲):患者は、妊娠中の場合、胎児のことを含めて不安と心配を抱く。看護師として患者様の支えとなり、患者の肉体的・精神的状態を積極的に把握する意欲と優しい心配りができる。●技能(表現):妊娠中の患者や泌尿器科的異常を有する患者について、適切な説明とアドバイスを提供できる。●思考・判断:産科疾患に関する総合的な思考と、異常の発生を早期に判断できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】フィジカルアセスメントの概要講義、プリント配布 
【2】フィジカルアセスメントの基本技術;問診・視診・聴診・打診・触診講義、プリント配布 
【3】フィジカルアセスメントの方法:シミュレータを使用したアセスメント法講義、プリント配布 
【4】フィジカルアセスメントの方法:シミュレータを使用したアセスメント法講義、プリント配布 
【5】フィジカルアセスメントの指導講義、プリント配布 
【6】フィジカルアセスメントの指導講義、プリント配布 
【7】フィジカルアセスメントの指導実習 
【8】フィジカルアセスメントの指導実習 
【9】●循環器のフィジカルアセスメント●: 脈拍のとり方、不整脈の種類と解釈、血圧の測定、高血圧の臨床的意味、末梢静脈の異常のみかた、浮腫の発症原因などにつき、基礎から臨床的意義までを詳細に解説する。講義(一斉講義形式。豊富な図・写真をスライドに取り入れた)。プリントも配布。頸部・胸部・腹部の理学所見のとり方について、事前学習しておく。
【10】●呼吸器のフィジカルアセスメント●: 呼吸の調節機構、打診の意義、呼吸音の聴診、副雑音の聴取、インフルエンザや肺炎の臨床的観察法などにつき、基礎から臨床的意義までを詳細に解説する。講義(一斉講義形式。豊富な図・写真をスライドに取り入れた)。プリントも配布。頸部・胸部・腹部の理学所見のとり方について、事前学習しておく。
【11】●腹部臓器のフィジカルアセスメント●: 腹部膨満、腹部の腫瘤、腹壁静脈の怒張、腹膜刺激症状、肝臓の触診、腹痛をおこす代表的な疾患、腎臓の触診、腹部の聴診と打診などについて、基礎から臨床的意義までを詳細に解説する。講義(一斉講義形式。豊富な図・写真をスライドに取り入れた)。プリントも配布。頸部・胸部・腹部の理学所見のとり方について、事前学習しておく。
【12】●直腸・肛門・生殖器・乳房のフィジカルアセスメント●: 直腸・肛門に観察と直腸診の意義、女性生殖器の診察、男性生殖器の診察、乳房の診察と乳癌の所見について、基礎から臨床的意義までを詳細に解説する。講義(一斉講義形式。豊富な図・写真をスライドに取り入れた)。プリントも配布。頸部・胸部・腹部の理学所見のとり方について、事前学習しておく。
【13】●産科領域で遭遇する症状とフィジカルアセスメント●: 妊婦の特徴に関する知識、必要な判断能力を習得する。特に妊婦の頭痛、呼吸困難、腹痛、腰痛は軽症のものから生命にかかわるものまであり、鑑別が重要である。講義(一斉講義形式。豊富な図・写真をスライドに取り入れた)。プリントも配布。産科領域の症状と疾患について事前学習しておく。
教科書で授業内容を復習する。(予習と復習それぞれ1時間程度)
担当教員:東敬次郎
【14】●婦人科領域で遭遇する症状とフィジカルアセスメント●: 高齢女性で出現しやすい症状と、的確な判断能力を習得する。特に不正性器出血、腹痛の原因となる悪性腫瘍などにつき、解説する。講義(一斉講義形式。豊富な図・写真をスライドに取り入れた)。プリントも配布。婦人科領域の症状と疾患について事前学習しておく。
教科書で授業内容を復習する。(予習と復習それぞれ1時間程度)
担当教員:東敬次郎
【15】●泌尿器科領域で遭遇する症状とフィジカルアセスメント●: 泌尿器科領域で患者が訴えることの多い症状について理解し、対処法を習得する。特に血表や尿閉など迅速な対処を必要とする症状の解説をする。講義(一斉講義形式。豊富な図・写真をスライドに取り入れた)。プリントも配布。泌尿器科領域の症状と疾患について事前学習しておく。
教科書で授業内容を復習する。(予習と復習それぞれ1時間程度)
担当教員:東敬次郎
評価方法
課題レポート・技術演習における課題レポートで総合的に評価する。
教科書
特に指定しない。
参考図書
適宜紹介する。
備考
第1回〜第8回は夛田羅 勝義、第9回〜第15回は東 敬次郎が担当する(オムニバス)。
実務経験(夛田羅);昭和52年〜平成23年 東京女子医大病院、徳島病院等で小児科医師として勤務。
実務経験(東敬次郎);平成11年〜平成27年:徳島市民病院産婦人科医師として勤務。
オフィスアワー(夛田羅)水曜日の17:00以降(3号館9階研究室)
オフィスアワー(東):毎週月曜日の16:30〜18:00(3号館11階研究室)