徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    総合科目(演習)

科目番号10407担当教員名長谷川 道雄単位1単位
科目群一般必修・選択必修開講期後期 対象年次1年
授業概要
多様な患者さんへの適切な対応、社会が著しく変化するなか、ますます進む少子・高齢社会における健康の増進、高度医療やチーム医療体制への対応、個人情報、人権意識、コンプライアンス、危機管理意識、地震・津波等災害時の対応、特別支援教育、子ども、大人、高齢者への心を和ます読み聞かせ、音楽、聴く力等看護師に求められるものは大変大きなものがある。特に、「やりがいを持って働き続ける力」、「基礎学力」「専門知識」「人間性、基本的な生活習慣」に加え、今、それらをうまく活用し、「多様な人々とともに仕事を行っていく上で必要な基礎的な能力」つまり、「社会人基礎力」が強く求められている。本授業においては、特に、国家試験対応や看護師として職場で働く際に求められる基礎的な学力、「社会人基礎力」を身につける。
到達目標
国家試験対応に向けた漢字、小論文等の国語力等の基礎学力、看護師業務における点滴の量や滴下時間の計算等に必要な数学力等を身につける。特に自然災害等に遭遇した際の何日間の生活に必要な電気(LED)、水、トイレ、応急手当等具体的に制作してみることで自分の命も他の人の命も救う意識と具体的な取り組みに生かす。チームとしての活動でより大きな成果につなげる意識を理解する。
「社会人基礎力」を構成する3つの能力(「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」)と、それらを構成している12の要素について理解する。それぞれの中に、人権教育、コンプライアンス、災害時の対応、危機管理、絵本の読み聞かせ等も盛り込みながら、チーム編成を行い、3つの能力、12の要素それぞれの課題を設定し協力して課題解決を図る取り組みについて発表し、一人ひとりが看護師として「社会人基礎力」を身につける。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション(総合科目の内容と進め方について)
・「KANーTAN看護の計算・数式・漢字読み書き」を使用して、看護師国家資格試験出題問題を数学として全員が解けるようにする。
・看護師として勤務する際に必要である、人権教育、特別支援教育、危機管理、コンプライアンス、危機管理、地震・津波・台風等の自然災害における対応等をテーマとして、社会人基礎力の視点を盛り込んで個人としても、チームとしても一緒に取り組む。
・課題を出す。
(講義形式)
「KANーTAN看護の計算・数式・漢字読み書き」を使用して看護国家資格試験に必要な基礎学力課題を中心に行う。
(チーム形式)
 「社会人基礎力」の3つ能力、12の要素を組み込みながら取り組む。
・各チーム単位での取り組み形式も活用する。
・基礎学力の内容を理解する。復習する。
・「社会人基礎力」について調べる。
【2】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「社会人基礎力」について
・レポートをまとめる力、人前でポイントを捉えて話す力、人の話をしっかりと聴く力の重要性について
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする。
・「社会人基礎力」の3つの能力、12の要素について調べる。地震・津波等災害において自分の命・他の人の命を守る具体的な対応について調べる。
・地震・津波等の具体的な災害を想定し、実際に何日間か生活することを想定して何が必要か調べる。
【3】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「社会人基礎力」の3つの能力、12の要素について
・地震・津波・大雨等災害発生の際の具体的な行動・対応について、調べてきたことを発表する。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする。
・「社会人基礎力」の3つの能力の「前に踏み出す力」に含まれる「主体性」「働きかけ力」について調べる。
・災害時における具体的な対応についてチーム毎にまとめる。
・・新聞紙、ゴミ袋等持参し、簡易トイレ、必要な水の量等具体的な災害を想定した準備をする
【4】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「前に踏み出す力」の「主体性」「働きかけ力」について
・地震・津波・大雨等災害発生の際の具体的な事象を想定し、負傷者がでた際の治療方法、簡易トイレの制作。1日必要な水の量等基本的な知識を学ぶ。
・東南海トラフ巨大地震・津波対策として出された徳島市のマニュアルを活用して、本大学付近の状況について確認する。
・NHK「釜石の奇跡」(DVD)、本学メディアデザイン学科学生が制作した「シロが泣いた海」等のアニメーションを視聴する。
・行動・対応について発表する共に、具体的な場面を想定してどのような日頃からの対応が必要か発表する。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする。
・「前に踏み出す力」の「実行力」「前に踏み出す力」の中間発表に向け準備する。
・各班の発表等を受けて、気付いた点・課題とする点等をまとめる。
【5】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「実行力」「前に踏み出す力」について、具体的な災害時における対応をとおして気付いた点等で社会人基礎力中間発表する。
・看護師の業務における人権意識、コンプライアンス、個人情報保護について
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・3つの力の「考え抜く力」及びその要素である「課題発見力」について調べる。
・看護師の人権意識、コンプライアンス、個人情報保護の重要性についてまとめる。
【6】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「考える力」及び「課題発見力」について
・看護師としての危機管理意識の重要性について
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・「考え抜く力」の要素である「計画力」「創造力」について調べる。
・危機管理意識がなぜ必要か、どのような場面が想定されるか等チーム単位で話し合う準備をする。
【7】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「計画力」創造力」について
・危機管理の重要性について調べてきた内容について、チーム単位で発表し、その中に、人権意識やコンプライアンス、個人情報保護、災害時の対応等を重ねて考える。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・「考え抜く力」についての中間発表に向け準備する。
・チーム単位での発表から気付いた点・課題とする点等をレポートにまとめる。
・新しい電気エネルギー等について調べる。
【8】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「考え抜く力」について中間発表する。
・災害時における電気の重要性等、新しいエネルギーとしての燃料電池、スターリングエンジン、太陽光発電等、介護ロボット等について学ぶ。実際に、骨折治療への新聞、買い物袋の活用、簡易トイレへの活用、1日に一人が必要な水の量等具体的な制作をとおして意識と具体的な実践につなげる。チームで成果と課題について発表する。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・「チームで働く力」について調べる。
・新しいエネルギー等が地球温暖化防止も含め災害時における命を守る電気エネルギーを生み出す仕組みについてまとめる。
【9】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。・「チームで働く力」について
・災害時における成果と課題についてチーム単位で発表する。
・病院等での子ども、高齢者、障害のある人等への暖かい言葉がけ、絵本の読み聞かせ、音楽等心のケアーにつながることについて学ぶ。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・「発信力」「傾聴力」について調べる。
・絵本、音楽等心のケアーにつながる内容について調べる。
【10】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「発信力」「傾聴力」について
・子ども、高齢者、心のケアーにつなげるために人の話に十分耳を傾けることの重要性「聴く」ことの重要性について知る。チーム単位に分かれて、「聴く」トレーニングをする。
・絵本の読み聞かせ、音楽等の取り組みを生かし、子ども、高齢者の心のケアーにつなげる取り組みを実践してみる。目線を同じにして一緒に話なしかけ、しっかりと聴く姿勢が重要であることを理解する。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・「柔軟性」「情況把握力」について調べる。
・発達障害、特別支援教育の内容について調べる。
【11】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「柔軟性」「情況把握力」について
・障害のある、なしに拘わらず誰もが住みやすい社会づくりにつなげるユニバーサルデザイン、バリアフリーの視点が当たり前であり、特に看護師を目指す者にとって、発達障害、特別支援教育の視点は欠かせないものであることを学ぶ。
・IPS細胞の研究・実用化により、医療技術の発達が様々な病気・障害に苦しんでいる人々を救うことにつながっていることを知る。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・「規律性」「ストレスコントロール力」について調べる。
・ユニバーサルデザイン、バリアフリー等の身近な製品、特に、一人ひとりの意識の重要性について整理する。
【12】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「規律性」「ストレスコントロール力」について
・学内にある車いす、点字ブロック、手話、パソコン、スマートフォンを使って、相手に言葉を伝える重要性について学ぶ。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
・「チームで働く力」について中間発表の準備をする。
・一人ひとりが必要な支援を受ければ、この社会の中で自分自身の持つ力を発揮でき、生き甲斐につながる仕事や生活ができることをまとめる。
【13】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「チームで働く力」について中間発表をする。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・「人間性、基本的な生活習慣」について調べる。
・看護の計算、漢字の読み書きの課題をする
【14】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「人間性、基本的な生活習慣」について
・燃料電池車、太陽光発電、空気の熱膨張によりずっと周り続けるスターリングエンジンの仕組み、ポンポン船の仕組み、LEDを使った工作等、生活の中で電気等の重要性の再認識につなげる。
・PM2.5等環境汚染とタバコの害、地球温暖化の原因になっている化石燃料の消費増等現代社会の問題について学習する。それぞれが、デング熱の蚊や熱中症、喘息等様々な病気につながっていることも学ぶ。
・課題を出す。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。
・「社会人基礎力」について各チームで取り組んだ成果についての発表の準備をする。
・現代社会の課題と日本の医療技術も含めた科学技術のすばらしさ等について再認識をする。医療においても、IPS細胞の取り組み、一人の患者をチーム医療の視点でより高度な専門性が要求されていることを知る。
【15】・看護師国家資格出題の漢字・計算・数式の問題を解く。
・「社会人基礎力」について各チーム毎で取り組んだ成果を発表する。
・国家試験問題を解くに必要な基礎的な看護の数学・漢字について全員が理解しているかどうか確認する。
・講義形式、チーム形式で課題に取り組む。
・予習内容の発表等
・基礎学力の内容を復習する。全員が看護に必要な数学・漢字について理解できるようにする。
・看護師・助産師・保健師の国家資格を4年で取得できる本学のメリットを十分活用し、全員が合格する意識を再確認する。
・「社会人基礎力」について各チームで取り組んだ成果についてまとめる。
評価方法
平常の授業態度及び予習・復習のレポート、チームとして協力しての取り組み等総合的に評価
教科書
「KANーTAN看護の計算・数式」及び「KANーTAN看護の漢字読み」(医学書院:野崎真奈美・田中美穂・峰ヶ崎令子)
参考図書
「社会人基礎力(経済産業省、日経)」、「徳島市地震・津波防災マップ」、「NHKスペシャル「釜石の”奇跡”〜命を守る特別授業」(DVD)」、スターリングエンジンについて、ぽんぽん船を作ろう、太陽光発電、燃料電池の原理等についてのプリントを印刷し準備する。「よくわかる自然エネルギーと発電のしくみ(日本実業出版社)」、「ホントにすごい!日本の科学技術(双葉社)」、「世界一簡単なLEDのきほん(誠文堂新光社)」、「最新LED活用工作ガイド(電波新聞社)」
備考