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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】臨床免疫学

科目番号	10551	担当教員名	大岡　嘉治	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	前期	対象年次	3年

授業概要
免疫とは、自分を構成するもの（自己）と、微生物やがん細胞などの異物（非自己）を識別して、非自己を排除するシステムである。これにより、生体は感染症やがんなどの発症に対する抵抗性を保ち、恒常性を維持できる。免疫学では、免疫系の基本的事項を修得し、さらに、免疫系が関わる疾患や、免疫反応の臨床応用に関する基本的事項を修得する。
到達目標
①知識(理解)：ヒトの主な生体防御反応としての免疫応答に関する基本的事項を修得する。免疫応答の制御とその破綻、および免疫反応の臨床応用に関する基本的事項を修得する。 ②態度(関心・意欲)：日常からワクチンや抗体医薬などの新薬開発や、アレルギー、感染症、がん、移植などの医療問題に関心を持つ。 ③技能(表現)：免疫系の基礎知識に基づき、体の恒常性維持や免疫系が関わる疾患の理解に役立てる。 ④思考・判断：免疫反応の臨床応用に関する基礎知識に基づき、健康の維持や疾患の予防・診断・治療方法を提案できる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	免疫のしくみの概要（異物の侵入に対するバリアー、自然免疫と獲得免疫、体液性免疫と細胞性免疫）と、免疫に関する器官と細胞・細胞間ネットワーク①	講義と質疑	教科書第1、2、9章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【2】	免疫のしくみの概要（異物の侵入に対するバリアー、自然免疫と獲得免疫、体液性免疫と細胞性免疫）と、免疫に関する器官と細胞・細胞間ネットワーク②	講義と質疑	教科書第1、2、9章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【3】	抗体分子の基本構造、種類および役割	講義と質疑	教科書第3章の1、2、4、5を読む課題プリントで予習と復習を行う
【4】	補体の活性化経路と役割	講義と質疑	教科書第3章の6を読む課題プリントで予習と復習を行う
【5】	MHC抗原の構造と機能および抗原提示での役割	講義と質疑	教科書第6章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【6】	B細胞の分化成熟：抗原認識の多様性（遺伝子再構成）および活性化と、クローン選択説	講義と質疑	教科書第3章の3、4章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【7】	T細胞の分化成熟：抗原認識の多様性（遺伝子再構成）および活性化と、免疫反応の特徴（自己と非自己の識別、特異性、多様性、クローン性、記憶、寛容）	講義と質疑	教科書第7章、13章の1～3を読む課題プリントで予習と復習を行う
【8】	免疫系に関わる主なサイトカインやケモカイン	講義と質疑	教科書第8章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【9】	前半のまとめ	講義と演習	前半の教科書該当箇所を読む演習問題の復習
【10】	アレルギーの分類、担当細胞および反応機構①	講義と質疑	教科書第11章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【11】	アレルギーの分類、担当細胞および反応機構②	講義と質疑	教科書第11章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【12】	炎症の一般的症状、担当細胞および反応機構と、自己免疫疾患の分類および発症機序	講義と質疑	教科書第12章、13章の4を読む課題プリントで予習と復習を行う
【13】	感染症と免疫反応の関わりと、免疫不全症候群の特徴と成因	講義と質疑	教科書第10章の1と2、14章を読む課題プリントで予習と復習を行う
【14】	臓器移植と免疫反応の関わり（拒絶反応、免疫抑制剤など）	講義と質疑	教科書第15章、17章の2と5を読む課題プリントで予習と復習を行う
【15】	後半のまとめ	講義と演習	後半の教科書該当箇所を読む演習問題の復習

評価方法
定期試験（90%）、課題プリント・受講態度（10%）により総合的に評価する。
教科書
ベーシック薬学教科書シリーズ10　免疫学（第2版）山本弘編集、化学同人、ISBN978-4-7598-1624-2
参考図書
新版臨床免疫学（第３版）、山田俊幸・大戸斉・渥美達也・三宅幸子・山内一由編集、講談社、ISBN978-4-06-139841-2 分子細胞免疫学（原著第９版）中尾篤人監訳、エルゼビア・ジャパン、ISBN978-4860349172 Janeway’s 免疫生物学（原書第７版）、笹月健彦監訳、南江堂、ISBN978-4-524-25319-7

備考
【オフィス・アワー】金曜日15時～17時、それ以外にも適宜、薬学研究棟４階生体防御学講座【備考】第３回抗体分子の基本構造、種類および役割、第９回前半のまとめ、第１５回後半のまとめは、金曜日１講時に開講