徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    確率統計学 (Probability and Statistics)

科目番号10552担当教員名妹尾 尚一郎単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年
授業概要
本講義では、確率の基本、統計学の考え方とデータ処理の基本を学び、各種の実務例を取り上げ、確率の応用と統計を用いたデータ処理の手法について習得する。
到達目標
【知識(理解)】確率・統計計算の基本である平均、分散、標準偏差などが計算できる。さらに相関係数、回帰の計算と信頼性区間の推定や検定など統計的データ処理が行える。
【態度(関心・意欲)】社会で活用されている各種の統計データに関心を持ち、その導出方法や解釈を示すことができる。
【技能(表現)】各種のサンプルデータを統計処理してデータ全体の特性をわかり易い形式で表現できる。
【思考・判断】データを階層またはカテゴリーに分類してデータ相互の相関を評価できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】確率の基本について知識・技能を整理し、講義の基礎固めを行う。理解度確認用の演習を行う。
集合と確率、大数の法則、ベイズの定理について学ぶ。
・講義
・演習
【予習】確率について知っていることをまとめる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【2】確率変数について学び、平均、分散、標準偏差の意味を理解し計算方法を習得するようにする。また離散的な確率分布について学ぶ。・講義
・演習
【予習】順列と組み合わせについて知っていることをまとめる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【3】連続な確率分布、特に正規分布について学び、標準正規分布表から確率を計算できるようにする。・講義
・演習
【予習】正規分布について知っていることをまとめる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【4】独立な確率変数の和について学び、中心極限定理の意味を理解する。・講義
・演習
【予習】誤差について知っていることをまとめる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【5】共分散および相関係数、線形回帰について学び、実例を通してそれらの意味を理解する。・講義
・演習
【予習】互いに関連のある事象の例を3つ挙げてみる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【6】記述統計について学び、度数分布表やヒストグラム、各種のグラフを作成できるようにする。・講義
・演習
【予習】統計について知っていることをまとめる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【7】母平均の推定について学び、正規分布ないしt分布を用いて信頼区間を推定できるようにする。・講義
・演習
【予習】統計調査の信頼性について調べる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【8】カイ2乗分布を用いた母分散の推定および母比率の推定について学ぶ。・講義
・演習
【予習】世論調査やテレビ視聴率の調査方法について調べる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【9】仮説検定の考え方を理解し、母平均の検定に応用できるようにする。・講義
・演習
【予習】検定について知っていることをまとめる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【10】母分散の検定、母比率の検定、2つの母集団の母平均の差の検定といった検定の方法を学び、例示された問題へ適用する。・講義
・演習
【予習】仮説検定が応用される例について調べる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【11】分散分析について学び、一元配置の場合と二元配置の分析表の作成方法を修得する。・講義
・演習
【予習】分散分析について調べる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【12】分散分析についてさらに学び、二元配置で繰返しのある場合の分析表の作成方法を修得する。・講義
・演習
【予習】分散分析の対象となる実験の例を考える。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【13】回帰分析について学ぶ。・講義
・演習
【予習】直線回帰が使われている例について調べる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【14】実験計画法およびExcelなどの統計処理ソフトを用いた統計処理について学び、演習を通してやり方を習得する。・講義
・演習
【予習】実験計画法について調べる。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
【15】講義全体のまとめを行い、理解度確認のため演習問題を解く。・講義
・演習
【予習】全講義の要点を整理し、試験に出そうな問題を考える。
【復習】講義内容を振り返り、演習問題を解く。
評価方法
以下の項目に概ねの評価比率を与え、各項目の総和を基本とした評価点とする。
・講義毎に課す演習問題:30%
・定期試験:70%
教科書
適宜プリントなど配付する。
確率統計の教科書を持っていれば参考にすること。
参考図書
「信頼性技術入門」 小山 健 著、(財)日本規格協会、ISBN4-542-5032607、2333円(税別)
備考
オフィスアワー:木曜日5講時、研究室
講義には電卓(平方計算)が必要。