徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    哲学B

科目番号10603担当教員名榊原 達哉単位1単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
誰しも人生に一度は、「自分とは何か」、「私の人生とは何か」、「私を取り囲む他人たち、社会とは何か」という問いをかかえることがあるはずだ。たとえば、失恋、受験の失敗など人生における危機に直面したときはなおさらである。哲学は、「私とは何か」、「人生とは何か」、「社会とは?」、「世界とは何か」を問うものである。そして、哲学者と呼ばれる人たちは、こうした人生の問題、社会や世界の問題を根本的に問うてきた人たちだ。彼らは、彼らの生きた社会あるいは生きている社会における苦しみ(もちろん、喜びも)の中から、今言った問いをつむぎだしてきた。しかし、「哲学とは何か」というきわめて単純な問いに答えることは、非常に難しい。というのは、哲学者の苦しみ(あるいは喜び)の数だけ、そして哲学者の数だけ哲学の定義があるからだ。また、哲学は根本的に「私とは何か」、「人生とは何か」、「世界とは何か」について考えるため、哲学者は唯一絶対的な世界観(「私」「世界」についての究極的な考え方)を提示しようとするからだ。
 そこで本年度この講義では、「哲学」という謎めいたものに対するイメージを聴講者の方につかんでもらうため、様々な哲学者の世界観を歴史的に話したい。したがってそれは、西欧の哲学史という形式をとることになる。
到達目標
本講義の到達目標は、哲学の論理的な推論を通して、社会人として必要な思考力を身につけることである。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】哲学とは何か。哲学の端緒:ギリシアの哲学(1)ソクラテス以前の哲学1講義形式で授業を行う。講義中に配布したレジュメを復習すること、また講義中に紹介した文献を読むこと。
【2】哲学の端緒:ギリシアの哲学(2)ソクラテス以前の哲学2、ソクラテスの哲学同上同上
【3】哲学の端緒:ギリシアの哲学(3)プラトンの哲学同上同上
【4】哲学の端緒:ギリシアの哲学(4)アリストテレスの哲学同上同上
【5】自由の哲学:ヘレニズムの哲学 ストア派とエピクロス派の哲学同上同上
【6】神の哲学と中世:アウグスティヌスの哲学同上同上
【7】神の秩序から人間の秩序へ:神人の哲学・E.カントーロヴィッチの政治神学同上同上
【8】人間の秩序:近代科学の勃興とデカルトの哲学(大陸合理論)同上同上
【9】経験とは何か:イギリス経験論1同上同上
【10】経験とは何か:イギリス経験論2同上同上
【11】人間とは何か:カントの批判哲学1同上同上
【12】人間とは何か:カントの批判哲学2同上同上
【13】世界の中の私:現象学(1)フッサール同上同上
【14】世界の中の私:現象学(2)メルロ=ポンティ同上同上
【15】まとめ同上同上
評価方法
学期末のレポートによって、成績を評価する。ただし、欠席が全体講義回数の3分の1を超える場合は、自動的にレポート提出資格を失う。
教科書
特に指定しないが、毎回レジュメを配布する。
参考図書
特に指定しないが、講義中に参考文献を紹介する。
備考
講義の進度によって、若干の変更はありうる。