徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    児童文学 (Chirdren\'s Literature)

科目番号10608担当教員名上田 穂積単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4年
授業概要
(授業目的・方針 等)
「児童文学」とは何か。文学と文化の両側面から議論を進める。この講義では、まず「文学」の領域の問題として限定的に捉えるのではなく、文化との関係から広義に考えていく。そのうえで、明治から昭和(戦前)までの流れをたどりながら、近代児童文学について考える。
到達目標
本講義の目標は、〈児童〉とは何かについて、〈文学〉における子どもとは何かを理解することである。

知識    児童文学とはなにか、その歴史を理解する。
態度    世代を超えて表現とはどのような意味を持つものなのか認識する。
技能    日本の近現代における文化を理解する。
思考・判断 社会人としての自覚が一層高まり、養成される

以上の観点から講義する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】「児童文学」とは何か(1)子どもとは何か講義と討論。別紙シラバス配布。 
【2】「児童文学」とは何か(2)児童文学という考え方講義と討論。プリント配布。「教場レポート」の実施。プリント下読み。45分
【3】明治期の児童文学(1)ー巌谷小波の登場講義。プリント配布。「こがね丸」を読了しておくこと。60分
【4】明治期の児童文学(2)ー〈子ども〉の発見講義。プリント配布。「教場レポート」の実施。柄谷行人『日本近代文学の起源』を読んでおくこと。180分
【5】大正期の児童文学(1)ー鈴木三重吉の登場講義。プリント配布。学生の意見発表。「ぽっぽのお手帳」を読了のこと。45分
【6】大正期の児童文学(2)ー「赤い鳥」の創刊講義。プリント配布。学生の意見発表。図書館地下書庫に架蔵されている「赤い鳥」復刻版を手に取って確認しておくこと。60分
【7】大正期の児童文学(3)ー小川未明「赤い蝋燭と人魚」講義。プリント配布。学生の意見発表。「赤い蝋燭と人魚」を読了しておくこと。60分
【8】大正期の児童文学(4)ー浜田廣介「鬼の涙」講義。プリント配布。学生の意見発表。「鬼の涙」を読了しておくこと。60分
【9】大正期の児童文学(5)ー千葉省三の位置講義。プリント配布。学生の意見発表。「拾った神様」と「鷹の巣取り」を読了しておくこと。90分
【10】日本近代文学と日本児童文学(1)芥川龍之介の場合講義。プリント配布。学生の意見発表。芥川龍之介「蜘蛛の糸」を読了しておくこと。60分
【11】日本近代文学と日本児童文学(2)志賀直哉の場合講義。プリント配布。学生の意見発表。志賀直哉「菜の花と小娘」を読了しておくこと。60分
【12】大正から昭和へ(1)ー宮澤賢治の登場講義。プリント配布。学生の意見発表。童話集『注文の多い料理店』に収められているすべての作品を読了すること。120分
【13】大正から昭和へ(2)ー「銀河鉄道の夜」講義と討論。「教場レポート」の実施。プリント配布。「銀河鉄道の夜」を読了しておくこと。90分
【14】昭和の児童文学ー新美南吉「おじいさんのランプ」講義。プリント配布。学生の意見発表。「おじいさんのランプ」を読了しておくこと。60分
【15】まとめ講義。プリント配布。学生の意見発表。 
評価方法
出席、「教場レポート」の提出、授業時の受け答えを平常点としての教場レポート(40%)、期末レポートの内容を実力点(60%)とする。、最終的にこのふたつの観点から総合的に評価する。試験及びレポートの講評等は印刷物において各自に配布する。
教科書
適宜、プリントを配布する。
参考図書
適宜、プリントを配布する。
備考
オフィスアワーは木曜日9時5分から9時50分。研究棟(7号館)6階研究室。実務経験なし。 科目コードは4AGS401G