徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生物物理学(Biophysics)

科目番号10679担当教員名原田　研一単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次2年
授業概要
生物物理学は、生命システムを物理学と物理化学を用いて理解しようとする学問領域である。生物物理学の対象は、分子スケールから1個体、生態系に至るまで全階層の生物的組織におよんでいる。本講義の前半では物理製剤学などの医療薬学分野を学ぶ上で重要となる「界面、コロイド分散系」「粘度、輸送系」「分子間相互作用」の概念•関連する諸現象、およびこれら概念•現象の理解に必要な科学的原理について講義を行う。後半では生物物理学の基礎となるエネルギーと化学平衡の関係、緩衝液および電解質溶液の理論と、電気化学の話題を中心に解説し、問題演習を行う。
到達目標
生物に係わる現象を物理化学的なアプローチで理解するための考えを身に付ける。エネルギー、化学平衡、溶液の化学、電解質、電池、モル伝導率、コロイド、界面、分子間相互作用など多様な生物物理学的現象について論理的に説明し、必要に応じて計算もできる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】弱電解質溶液の電離と導電性、難溶性塩の溶解度と溶解度積について理解する。
E5(1)��2〜4、H(5)��1		講義と質疑教科書�，粒催�分野を読む。
宿題：課題プリント
【2】界面の性質、界面活性剤について理解する、界面における平衡、吸着平衡について理解する。
IC1��1〜4、E5(1)��1		講義と質疑教科書�，粒催�分野を読む。
宿題：課題プリント
【3】コロイドの分類と性質（分散系）を説明できる。
E5(1)��2		講義と質疑教科書�，粒催�分野を読む。
宿題：課題プリント
【4】流動現象および粘度について理解する。
E5(1)��3		講義と質疑教科書�，粒催�分野を読む。
宿題：課題プリント
【5】拡散、溶解、沈降現象について理解する。
E4(1)��1、E5(1)��3		講義と質疑教科書�，粒催�分野を読む。
宿題：課題プリント
【6】分子間相互作用１
ファンデルワールス力について説明できる。 C1(1)��1
静電相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)��2
双極子間相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)��3		講義と質疑教科書��第2章を読む。
宿題：課題プリント
【7】分子間相互作用２
分散力について例を挙げて説明できる。 C1(1)��4
水素結合について例を挙げて説明できる。 C1(1)��5
電荷移動相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)��6
疎水性相互作用について例を挙げて説明できる。 C1(1)��7		講義と質疑教科書��第2章を読む。
宿題：課題プリント
【8】ギブズエネルギーと自発的な変化の方向について理解する。
C1(2)��4,5		講義と質疑教科書11章を読む。
宿題：課題プリント
教科書��第7章を読む。
宿題：課題プリント
【9】ギブズエネルギーと化学ポテンシャルの関係を理解する。
C1(2)��1		講義と質疑教科書��第7,8章を読む。
宿題：課題プリント
【10】ギブズエネルギーと平衡定数の関係を理解する。
C1(2)��2		講義と質疑教科書��第8章を読む。
宿題：課題プリント
【11】純物質の相図を理解する。
C1(2)��2		講義と質疑教科書��第9章を読む。
宿題：課題プリント
【12】二成分系、三成分型の相図を理解する。
C1(2)��3		講義と質疑教科書��第9章を読む。
宿題：課題プリント
【13】化学電池の主な種類、起電力、半電池について理解する。濃淡電池、細胞膜電位の測定について理解する。
C1(2)��1,2		講義と質疑教科書��第11章を読む。
宿題：課題プリント
【14】酸・塩基平衡　酸・塩基平衡の概念について説明できる。
C2(2)��1,2,4		講義と質疑教科書��の該当分野を読む。
宿題：課題プリント
【15】酸・塩基平衡緩衝溶液の理論、ヘンダーソン・ハッセルバルヒの式を理解する。
C2(2)��1,2,4		講義と質疑教科書��の該当分野を読む。
宿題：課題プリント
評価方法
定期試験（70%）、課題レポート・課題プリント（20%）、態度（10%）等により総合的に評価する。
教科書
教科書：製剤化のサイエンス（ネオメディカル）、�▲好織鵐澄璽斌�学シリーズII 物理系薬学 1.物質の物理的性質（東京化学同人）、�Ｊ�析化学　コアカリ対応　第３版（丸善）
参考図書
備考
【受講心得】
・各週の講義の前日までに、本シラバスを読み、教科書（または講義前週までに配布する事前資料）の該当する箇所を読んで、予習しておくこと。
・講義プリントを配布するので、これを復習に利用すること。
・講義で配布されたプリント類は、学習ポートフォリオ・バインダーなどに入れて保存し、読み返して、復習すること。
・携帯電話はマナーモードに設定し、机の上に置いたり服のポケットなどには入れず、カバンの中にしまうこと。
・授業中の食事は禁止する（飲み物のみ許可する）。

【オフィス・アワー】
授業に関する質問は随時担当教員がメールで受け付けます。山本博文教授 (hirofumi@ph.bunri-u.ac.jp)、張功幸教授（hari@ph.bunri-u.ac.jp）、原田研一講師（kenichi@ph.bunri-u.ac.jp）、堂上美和准教授（miwa-k@ph.bunri-u.ac.jp）、中島勝幸講師（knaka@ph.bunri-u.ac.jp）

【google classroom クラスコード】bm4lr2q

【備考】　
　第6回、第7回の授業は5/24の4限と5限に、第14回、第15回の授業は7/19の4限と5限におこないます。
　山本博文教授（第1〜5回）、張功幸教授（第6,7回）、原田研一講師（第8-12回）、堂上美和准教授（第13回）、中島勝幸講師（第14,15回）が担当します。
一回目の授業までに、シラバスを読んでおいてください。
前日までに、教科書を予め読んで（予習）、よく理解できなかったところをマークしておき、当日、講義を聞いて理解するように努める。講義を聞いてもよく理解できなかったところ、或いは、講義を聞いて新たに起こった疑問を教師に質問します。
【実務経験】
　　　山本博文　平成15年〜平成16年　特定医療法人万成病院薬剤師
　　　中島勝幸　平成5年4月〜平成9年3月　杏林製薬(株)合成研究センター勤務


【DP配分】　
DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
0 0.6 0 0 0 0.4 0
香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分（DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる）。