徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    電気工学

科目番号10753担当教員名本田　道隆単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次1年
授業概要
　現在の医療において様々な電子機器やデジタル装置が不可欠であり、また生体信号のセンシングが必要とされることは言うまでもない。それらを安全かつ有効に活用するには電気回路に使われる素子やその組み合わせにより形成される回路理論を知ることが求められる。この授業ではそれを最初に学ぶ段階として、必要な数学や物理学を要所で説明しながら、装置で使用される電気・電子デバイスの働きと人間への影響、電気回路で用いられる用語の意味、基本回路の構成法、作用、さらに効果について学ぶ。
到達目標
�� 知識：電気が流れるときの物理現象（電磁気学の基本）を理解し、基本用語および基本回路を説明できる。
�� 態度：診断や診療を有効に行ううえで電気に関する知識が不可欠なことを具体的に理解して学習に意欲的に取り組むことができる。
�� 技能：電気を安全に取り扱う手法や計測する手法を理解して、電源の危険性、事故につながる不正な取り扱い、および電流計測器の正しい使用法や基本的な仕組みを説明することができる。
�� 思考・判断：医用機器が安全かつ効率よく医療に使われるための安全性や保守性を電気工学の立場から説明できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】ガイダンス、様々な関連用語の説明講義配布資料に含まれている用語の理解を確実に行うこと。
【2】電子に関するいろいろな性質、クーロンの法則の意味講義配布資料に含まれている用語や法則の理解を確実に行うこと。
【3】電気の流れ方の種類、磁気の発生と電磁気に関連する法則講義配布資料に含まれている用語や法則の理解を確実に行うこと。
【4】電気エネルギーの意味と計算法、関連する法則講義配布資料に含まれている用語や法則の理解を確実に行うこと。
【5】直流回路の計算法　抵抗を用いた回路講義配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。
【6】直流回路の計算法　抵抗、コンデンサ、コイルの組合せ講義配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。
【7】直流電力とエネルギーの計算法　講義配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。
【8】中間試験講義解答例を確認し、間違った問題は自己分析を行い解けない問題は残さないこと。
【9】交流を用いる意味、定性的な電気素子の動作と役割講義配布資料に含まれている用語や作用の理解を確実に行うこと。
【10】複素数を利用した交流の表現とインピーダンスの意味講義配布資料に含まれている用語や表記法の理解を確実に行うこと。
【11】複素数を利用した交流電圧・電流・インピーダンスの計算法講義配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。
【12】2つの素子を組み合わせた基本的な交流回路の計算講義配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。
【13】3つの素子を組み合わせた交流回路の計算講義配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。
【14】交流電力の計算法、有効電力とエネルギーの計算法講義配布資料に含まれている計算が確実にできるようになること。
【15】過渡応答（スイッチをいれた直後の動作）講義配布資料に含まれている計算や波形導出が確実にできるようになること。
評価方法
学習の履歴に関する記録（自学自習の記録および中間的な試験の成果による）（20％）　期末試験（80％）　で評価する。
なお学科内で行われる基礎学力セミナーにおける良好な結果または十分な取組みを条件とし、この評価を学習の記録レポート評価に反映する。
教科書
医用工学　（診療放射線基礎テキストシリーズ）　富永孝宏（他）共立出版
これに加えて必要に応じたプリントを配布する。
参考図書
改訂第２版　医用工学 (診療放射線技師 スリム・ベーシック) 　福士政弘編　メディカルビュー社
備考
�．�フィスアワーは月曜の5講時および火曜日の5講時とします。質問があれば教員室に来て下さい。
��1980年〜2003年　株式会社東芝(画像診断機器開発部門）での研究開発・設計・臨床試験等の実務経験