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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】核医学機器学（Imaging in Nuclear Medicine）

科目番号	10767	担当教員名	飯塚　明寿	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	後期	対象年次	3年

授業概要
核医学イメージングの発展は、3つの分野の発達が重要です。第1は、放射性医薬品の開発、第2に生体に投与された放射性医薬品の動態・分布をイメージングするための機器を開発する必要があります。第3に得られた原情報から種々のイメージングを構成する手法を開発しなければならない。これら3つの発達があって臨床的に評価可能な核医学イメージングを行うことができます。「核医学機器学」では、第2と第3の分野を学修します。まず、①核医学機器の中心となるシンチレーションカメラの基本原理と性能評価法について学びます。また、シンチレーションカメラの検出器を回転して3次元断層像を作成するSPECT装置の原理と特徴について学びます。さらに、②ポジトロン核種に対応するPET装置の原理と特性についても学修します。
到達目標
（ディプロマ・ポリシーとの関連：①・②） ①知識（理解） 1.シンチレーションカメラの基本原理（位置計算回路、波高分析回路）について説明できる。 2.シンチレーションカメラのコリメータの種類とその特徴について説明できる。 3.SPECT装置の種類とその特徴について説明できる。 4.SPECT装置の画像作成（投影データ収集法、最適サンプリング数、画像再構成）について説明できる。 5.シンチレーションカメラおよびSPECTの性能評価法と保守点検について説明できる。 6.核医学データの基本処理（フィルタ処理）について説明できる。 7.PET装置の原理（消滅放射線、同時計測法、陽電子飛程、角度揺動）と特徴について説明できる。 8.PET装置の検出器（シンチレータ特性、ブロック検出器、２D・3D-PET装置）について説明できる。 9.SPECT/PET装置、PET/CT装置、PET/MR装置およびPET装置の性能評価法について説明できる。 10.サイクロトロンの基本概要と小型サイクロトロンの特徴および試料測定装置について説明できる。 ②態度（関心・意欲）　放射性同位元素をトレーサとして生体内の生理機能や代謝機能を体外から検出し、画像化する仕組みに関心を示し、自ら意欲的に学修に取り組むことができる。 ③技能（表現）　放射性同位元素の分布を、二次元的にとらえた投影画像からSPECT装置およびPET装置を用いて三次元断層像を作成する原理を理解し、装置の性能を評価する最適な評価方法を選択できる。 ④思考・判断　核医学装置の基本原理と特徴を理解し、装置の特性を引き出す方法について自ら考えることができる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	核医学機器学のオリエンテーション、シンチレーションカメラの基本構成について学ぶ。	講義	【予習】教科書ｐ48～53 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【2】	検出器	講義	【予習】教科書ｐ53～61 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【3】	画像概論　ガンマカメラの空間分解能 Pixelサイズとナイキスト周波数	講義	【予習】教科書ｐ108～112 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【4】	SPECT SPECT画像の撮像原理	講義	【予習】教科書ｐ137～149 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【5】	SPECT 前処理	講義	【予習】教科書ｐ112～124 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【6】	SPECT 画像再構成	講義	【予習】教科書ｐ137～196 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【7】	SPECT 各種画像補正	講義	予習】教科書ｐ137～143 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【8】	第1回～第7回の理解度確認テストSPECT装置の種類（検出器数、専用機、半導体検出器）と特徴について学ぶ。	講義	【予習】教科書ｐ136～144 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【9】	理解度確認テストの解説を行い、SPECT装置の特性について理解する。	講義	【予習】教科書ｐ142～144 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【10】	性能評価	講義	【予習】教科書ｐ243～248 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【11】	PET装置原理	講義	【予習】教科書ｐ70～82 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【12】	PET装置収集方法	講義	【予習】教科書ｐ145～166 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【13】	PET装置補正	講義	【予習】教科書ｐ145～166 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【14】	PETまとめ	講義	【予習】配布資料の熟読と理解【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要
【15】	総合的な核医学機器の特性について講義を行い、核医学機器のまとめを行う。	講義	【予習】教科書ｐ86～91、p99～103 【復習】配布資料の熟読と理解予習・復習に90分の学習が必要

評価方法
平常点(小テスト、理解度確認テスト、実力試験の結果を含む)や期末試験の結果などを総合的に評価します。（評価の割合は平常点30%、期末試験70%とします。）
教科書
核医学検査技術学改訂3版　オーム社
参考図書

備考
科目ナンバー：FANM3C2L 授業時間外学修の項について、当該期間に30時間以上の予習復習が必要です。実務経験：放射性医薬品を利用した核医学検査に従事りんくう総合医療センター中央放射線部核医学検査室（診療放射線技師）