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【科目名】画像検査技術学Ⅵ（ＭＲＩ）

科目番号	10805	担当教員名	高津　安男	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	後期	対象年次	2年

授業概要
放射線技術革新の進歩は目覚ましく、診療放射線技師は、高度な診療放射線技術を支えるために、より専門に細分化された新しい技術への対応が求められています。画像診断学において、磁気共鳴画像法(MRI:magnetic resonance imaging)は欠くことのできない優れたモダリティーであり、有用な画像情報を提供するためには、それぞれの検査の目的や特徴に理解を深め、必要な知識や技術、さらに臨床において求められる役割を認識しておく必要があります。　本科目では、MRI装置の基本原理や構造，諸特性を学ぶとともに、各種MRI検査法を解説しながら、検査に必要な画像、解剖について学びます。
到達目標
この授業が終了したときに、次のような知識・技能を身につけることを目標にします。 ①知識(理解)：　１．MRI撮像装置について、機器の構成および特性など必要な専門知識を修得する。　２．MRIの安全性について修得する。　３．造影検査の実施に必要な専門知識を修得する。　４．MRI検査の実施に必要な専門知識を修得する。 ②態度(関心・意欲)：MRI装置の性能評価や維持管理の重要性を認識し，チーム医療の一員として、診療放射線技師が担っている責任を身につける。 ③技能(表現)：　１．MRI撮像装置について、機器の構成および特性について理解して説明できる。　２．MRIの安全性について理解して説明できる。　３．造影検査の実施に必要な基礎技術を理解して説明できる。　４．MRI検査の実施に必要な基礎技術を理解して説明できる。 ④思考・判断：専門知識と基礎技術を装置の維持管理および画像診断の実践に展開する応用を身につける。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	MR撮像技術の原理-1：予備知識，励起と緩和	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.2-15, P.134-142，と，これだけは習得しようMRI検査 P.40-43の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【2】	MR撮像技術の原理-2：エコー発生と画像再構成	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.15-30と，これだけは習得しようMRI検査 P.44-50の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【3】	MR撮像技術の原理-3：パルスシーケンスと画像コントラスト	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.30-54と，これだけは習得しようMRI検査 P.52-81の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【4】	MR撮像技術の原理-4：流れとMRA	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.54-76と，これだけは習得しようMRI検査 P.143-P.149, P.216の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【5】	MR撮像技術の原理-5：拡散と灌流, MR装置の構成	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.77-131と，これだけは習得しようMRI検査 P.101-103の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【6】	MRI造影剤, 安全性と管理	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.158-169, P.224-239と，これだけは習得しようMRI検査 P.23-37, P192-202の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【7】	アーチファクト１：フローから磁化率アーチファクトまで	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.172-192と，これだけは習得しようMRI検査 P.203-223の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【8】	アーチファクト２：ケミカルシフトからハードウェア起因のアーチファクトまで	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.193-206と，これだけは習得しようMRI検査 P.203-223の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【9】	各種検査法　頭部領域	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.242-259と，これだけは習得しようMRI検査 P.94-105の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【10】	各種MR検査法　脊椎・脊髄領域	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.277-297と，これだけは習得しようMRI検査 P.116-117の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【11】	各種検査法　胸部心臓領域・四肢領域	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.260-276， P.337-350と，これだけは習得しようMRI検査 P.172-183, P.106-116の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【12】	各種検査法　上腹部領域	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.322-336と，これだけは習得しようMRI検査 P.120-133の予習・復習課題の遂行および提出
【13】	各種検査法　　泌尿器・生殖器領域	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.298-321と，これだけは習得しようMRI検査 P.129-133の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【14】	評価法	講義	【テキスト】MR撮像技術学 P.208-222と，これだけは習得しようMRI検査 P.225-242の予習により、当日の講義に対応できるように理解しておく（60-90分）。復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。
【15】	これまでのまとめ	講義	【テキスト】MR撮像技術学のこれまでの復習によって理解を深め、課題の遂行および提出を行う（60-90分）。

評価方法
課題・授業態度25%と期末試験75%で総合評価します。
教科書
放射線技術学シリーズ　MR撮影技術学　笠井俊文・土井司共編　オーム社　価格￥5,200＋税これだけは習得しようMRI検査　診療放射線技師継続学習テキスト　土橋俊男・飯塚明寿・石黒秋弘・藤田功　ピラールプレス　価格￥4,600＋税
参考図書
診療放射線技術上巻　小塚隆弘・稲邑清也監修　南江堂　価格￥6,800＋税（画像検査技術学Ⅱの教科書と同じ）新医用放射線科学講座　放射線画像技術学　小水満編　医歯薬出版　価格￥7,200＋税（画像検査技術学Ⅲの教科書と同じ）改訂新版放射線機器学（Ⅰ）　青柳泰司・安倍真治・小倉泉・清水悦雄共著　コロナ社　価格￥4,700＋税（画像検査技術学Ⅰの教科書と同じ）新医用放射線科学講座　診療画像機器学　岡部哲夫・小倉敏祐編　医歯薬出版　価格￥7,600＋税考えるMRI撮像技術　松本満臣，𡈽井司編著　文光堂　価格￥6,000円＋税一目でわかるMRI超ベーシック　百島祐貴，押尾晃一訳　メディカル・サイエンス・インターナショナル　価格￥3,200円＋税 MRIの基本パワーテキスト　荒木力監訳　メディカル・サイエンス・インターナショナル　価格￥6,500円＋税

備考

講義開始時に前回講義の要点に関し質疑応答し、講義終了時に次回講義の概要を説明します。
講義はテキストを読解していることを前提にしていますので解説を中心に行います。
時間外学習の時間は目安です。各自で調整してください。
オフィスアワー：月曜日16:30-18:00
実務経験：昭和62年4月から平成30年3月まで大阪赤十字病院　放射線診断科部にて勤務