徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    漢文学概論 (Introduction to Classical　Chinese Literature)

科目番号10991担当教員名下田　祐輔単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
漢文を学ぶことは本邦においても古代より近代に到るまでなくてはならない教養であった。それゆえに、日本文学の作品――古典の作品は言うに及ばず、夏目漱石、芥川龍之介、中島敦など近代の小説に至るまで――を読み込み、味わい、堪能するために、漢文についての知識や漢文を読み解く能力を身につけることは日本文学科の学生諸君にとって避けて通れぬ必須要件である。本科目では、吉川幸次郎氏の名著を道案内としながら漢文について理解を深めていく。
到達目標
漢文を読むとは何かという原点に立ってそれに関心を持ち、漢文の性質や訓読の方法を理解し、漢文を適切に訓読・解釈し、それを自らの手で文章化できること。漢文の歴史に関する基本的な知識を身につけること。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】はじめに講義予習　教科書上篇第一を熟読すること。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【2】漢文を読む心得のはじめ講義予習　教科書上篇第二を熟読すること。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【3】漢文の訓読　日本語としての処置講義予習　教科書上篇第三をよく読んでおくこと。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【4】中国の文章語としての性質　その一　簡潔講義予習　教科書上篇第四をよく読んでおくこと。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【5】中国の文章語としての性質　その二　リズム講義予習　教科書上篇第五をよく読んでおくこと。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【6】「五経」の文章講義予習　教科書下篇第一をよく読んでおくこと。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【7】古代の議論の文章 ―『孟子』を例として講義予習　教科書下篇第二をよく読んでおくこと。
復習　『孟子』中の指定の文章に訓読を施し解釈すること。計90分
【8】古代の叙事の文章 ―『左伝』を例として講義予習　教科書下篇第三をよく読んでおくこと。
復習　『左伝』中の指定の文章に訓読を施し解釈すること。計90分
【9】歴史書の文章１ ―『史記』の文章講義予習　教科書下篇第四175ページまでを熟読すること。
復習　『史記』中の指定の文章に訓読を施し解釈すること。計90分
【10】歴史書の文章２ ―『史記』以後の「正史」の文章講義予習　教科書下篇第四186ページまでを熟読すること。
復習　「正史」のうちの指定の文章に訓読を施し解釈すること。計90分
【11】歴史書の文章３ ―『資治通鑑』の文章講義予習 教科書下篇第四194ページまでを熟読すること。
復習　『資治通鑑』中の指定の文章に訓読を施し解釈すること。計90分
【12】歴史書の文章４ ―日本での祖述講義予習　教科書下篇第四最後までを熟読する
こと。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【13】中世の美文 ―四六駢儷文講義予習　教科書下篇第五を熟読すること。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【14】近世の「古文」講義予習　教科書下篇第六・七を熟読すること。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
【15】白話文講義予習　教科書下篇第八を熟読すること。
復習　講義で取り上げた漢文に訓読を施し解釈すること。計90分
評価方法
授業時の小課題への取り組み(20%)、及び学期末試験(80%)により評価する。
教科書
吉川幸次郎著『漢文の話』(ちくま学芸文庫　950円本体)を購入すること。
参考図書
前野直彬著『漢文入門』(ちくま学芸文庫)
金文京著『漢文と東アジア　―訓読の文化圏』(岩波新書)
笹原宏之著『訓読みのはなし　―漢字文化圏の中の日本語』(光文社新書)
齋藤希史著『漢文脈と近代日本』(角川ソフィア文庫)
備考
質問等は主として金曜�弦峪�に研究棟(7号館)6階614研究室にて受け付ける。
実務経験なし。
クラスコード：tefkznr