徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    日本文化特講B [Japanese Culture B(Advanced Course)]

科目番号11431担当教員名近藤 政行単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4
授業概要
日本語研究の歴史をたどり、日本語の本質とそれを究明しようとする研究態度について学修する。
到達目標
日本語についての数々の研究を知るとともに、日本語という言語についての関心を高め、日本語研究の意義を国語教育などの実践面に活かす技能を修得する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】国語学史を学ぶ意義。講義(一斉講義形式)教科書に一通り目を通す。(60分)
【2】歌学から文法研究へ講義(一斉講義形式)和歌の技巧について調べる。(120分)
【3】係り結びの研究(1)「手爾葉大概抄」から「春樹顕秘増抄」まで講義(一斉講義形式)和歌に用いられる係り結びについて調べる。(60分)
【4】係り結びの研究(2)本居宣長の「てにをは紐鏡」と「詞の玉緒」講義(一斉講義形式)本居宣長と賀茂真淵について調べる。(180分)
【5】品詞分類(1)富士谷成章の研究講義(一斉講義形式)山田孝雄氏の文法論は富士谷のどこに影響されたかを考える。(3日)
【6】品詞分類(2)鈴木あきら(「あきら」は月偏に良)講義(一斉講義形式)時枝誠記氏は助詞・助動詞をどのようにとらえたか調べる。(3日)
【7】活用の研究(1)「活語断続譜」と「詞の八衢」講義(一斉講義形式)動詞の活用とは何かを考える。(360分)
【8】活用の研究(2)「和語説略図」講義(一斉講義形式)「図」にまとめるということの意義と効果を考える。(360分)
【9】西洋語学の影響による文法研究(1)和蘭文典の影響による文法研究講義(一斉講義形式)江戸時代末期の文化について調べる。(4日)
【10】西洋語学の影響による文法研究(2)英文典の影響による文法研究講義(一斉講義形式)英文法の品詞分類について調べる。(360分)
【11】学校文法の成立へ(1)大槻文彦講義(一斉講義形式)日本辞書『言海』の附録に「語法指南」が付された意義を考える。(360分)
【12】学校文法の成立へ(2)山田孝雄と松下大三郎講義(一斉講義形式)山田氏と松下氏の文法論の特徴をまとめる。(360分)
【13】学校文法の成立へ(3)橋本進吉講義(一斉講義形式)「文節」という単位を設定することの長所と短所を指摘せよ。(180分)
【14】仮名遣いの研究(1)定家仮名遣いと歴史的仮名遣い講義(一斉講義形式)歌人である定家がなぜ仮名遣いの研究に乗り出したのか調べる。(360分)
【15】仮名遣いの研究(2)上代特殊仮名遣い講義(一斉講義形式)有坂秀世氏は上代特殊仮名遣いの研究からどのような業績を上げたか調べる。(360分)
評価方法
筆記試験70点、レポート20点、平常点10点の100点満点で評価する。
教科書
馬淵和夫・出雲朝子『国語学史 日本人の言語研究の歴史 新装版』笠間書院 1800円
参考図書
時枝誠記『国語学史』岩波文庫  築島裕・古田東朔『国語学史』東京大学出版会
備考
オフィスアワー 水曜日 午後1時から4時 研究棟(7号館)6階研究室