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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】日本文学史BⅠ(The History of Japanese Literature BⅠ)

科目番号	11579	担当教員名	佐々木　亨	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	前期	対象年次	2年

授業概要
中世に成立した体表的文学作品を中心に扱う。各ジャンルの概説に続き、成立の背景にある事象も踏まえながら、作品の一節を分析しつつ、代表作たり得た理由について考察を深める。
到達目標
代表作品における文学史的な知識をしっかりと獲得し、作品相互の関連性を理解し、時代特有の文的特徴を自分の表現で纏めることが出来る。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	ガイダンス ①中世とは　②時代区分と特徴	講義	予習テキスト98頁・99頁復習時代区分を正確に理解し、その特徴を纏める。共に授業時間数を要す。
【2】	和歌について ①西行　②『新古今和歌集』―後鳥羽院と藤原定家　③定家と源実朝　④『百人一首』とは	同上	予習テキスト100頁から109頁復習『新古今和歌集』と『百人一首』の成立について各々理解を深める。共に授業時間数を要す。
【3】	連歌について ①『菟玖波集』と『応安新式』　②正徹と心敬　③『新撰菟玖波集』　④『犬筑波集』	同上	予習テキスト114頁から125頁復習連歌と政治の関係について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【4】	法語について ①鎌倉新仏教　②『正法眼蔵』　③『歎異抄』 ④一休宗純教場レポート①予告	同上	予習テキスト126頁から131頁復習鎌倉新仏教続出の理由について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【5】	教場レポート① 紀行文学について ①成立の背景　②『海道記』　③『東関紀行』　④『十六夜日記』	同上	予習テキスト134頁から135頁　教場レポート①の下書き復習鎌倉時代の街道往来が顕著化した理由について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【6】	随筆について１ ①鴨長明　②『方丈記』教場レポート①返却	同上	予習テキスト136頁から137頁復習教場レポート①の修正共に授業時間数を要す。
【7】	随筆について２ ①吉田兼好　②『徒然草』―第八十九段・二百三十六段	同上	予習テキスト137頁から139頁復習　作者による皮肉を込めた表現効果について纏める。共に授業時間数を要す。
【8】	随筆について③ 『徒然草』―序段と二百四十三段	同上	予習『徒然草』序段と最終段の関連性を考察する。復習作者が希求した世界について思いを馳せる。共に授業時間数を要す。
【9】	御伽草子について ①成立時期と刊行時期　　②『一寸法師』教場レポート②予告	同上	予習テキスト139頁から144頁復習『一寸法師』について現行の絵本との違いについて確認する。共に授業時間数を要す。
【10】	教場レポート② 軍記物語について１ ①軍記と戦記の違い　　②『平家物語』―冒頭と第十二巻末尾	同上	予習テキスト149頁から153頁　教場レポート②の下書き復習作品の冒頭と末尾に於ける関連性について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【11】	軍記物語について２『平家物語』と『義経記』教場レポート②返却	同上	予習テキスト153頁から154頁復習教場レポート②の修正共に授業時間数を要す。
【12】	説話文学について ①『宇治拾遺物語』　②『十訓抄』	同上	予習テキスト154頁から158頁復習「稚児の空寝」における僧達の反応を読み解く。『十訓抄』巻四序を味わう。共に授業時間数を要す。
【13】	能について　　 ①世阿弥　②『風姿花伝』教場レポート③予告	同上	予習テキスト158頁から162頁復習　世阿弥の言う「花」について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【14】	教場レポート③ 狂言について　①狂言の笑い質　②歌舞伎との関連性	同上	予習テキスト162頁から164頁教場レポート③の下書き復習狂言から歌舞伎への展開について理解を深める。共に授業時間数を要す。
【15】	教場レポート③返却まとめ	同上	予習これまで扱った作品名と作者名とを纏める復習教場レポート③の修正共に授業時間数を要す。

評価方法
三回の教場レポートの累計にて行う。なお、レポートの実施日は変更する場合もある。教場レポートの講評等は上記授業計画欄参照のこと。
教科書
『日本古典文学史』乾安代他編暁印書館　1700円(税別)
参考図書
新編日本古典文学全集各作における該当部分について、その都度指示する。

備考
質問等は水曜日Ⅴ限目、研究棟(7号館)6階611研究室にて受け付ける。実務経験なし。科目ナンバー 4ANB205L