徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    生命倫理

科目番号11732担当教員名溝口 隆一単位1単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年
授業概要
科学技術の進歩により、生物の運命として受容しなければならなかった生死の領域に、かなりの程度人間が意志的に関与できるようになった。しかし、「できる」からといって「やっていい」わけではなく、そこには生に対する知的な議論・判断が介入する。それが生命倫理である。本講義では、生命倫理の基本的な話題を哲学的な観点から解説する。一部アクティヴラーニングを導入し、学生に各種の作業をしてもらう。
到達目標
生命倫理の基本的な話題を理解し、さらに、その話題の背景にある科学文明の倫理学的・哲学的困難を理解したうえで、そうした話題について、学生それぞれの意見を形成する。
項目別には、以下のことができるようになることが目標である。
知識(理解):生命倫理の基本的な概念、代表的な事例を知る。
態度(関心・意欲):生命倫理に関する諸現象に関心をもち、その歴史や概念を知ろうとする。
技能(表現):問題当事者の立場・感情に配慮しつつ、自分の考えを表現する。
思考・判断:正確な理解を目指して考え、広い視野から当事者性を失わないで判断を下す。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】倫理学における生命倫理の位置づけ講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。準備学習: 1. 参考文献『ニーチェ+』の232ページからはじまる「はじめまして」を読む。2. 館長推薦図書の任意の箇所を選び(複数可)、累計60分読む。(図書館の参考図書コーナーと館長推薦図書のコーナーにあります)。(90分)
事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く(詳細は初回授業のときに説明する)。3. その他授業中に指示する課題を行う(主に読書課題かEラーニング)。(90分)
【2】「生命倫理」とはなにか?講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。準備学習: 1. テキスト『ニーチェe』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分)
事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分)
【3】テーマ別学習: 脳死講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。準備学習: 1. テキスト『ニーチェe』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分)
事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分)
【4】テーマ別学習: 臓器提供講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。準備学習: 1. テキスト『ニーチェe』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分)
事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分)
【5】テーマ別学習: 尊厳死講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。準備学習: 1. テキスト『ニーチェe』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分)
事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分)
【6】テーマ別学習: パーソン論講義(一斉講義)(70分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いた授業のふりかえり作業(20分程度)。準備学習: 1. テキスト『ニーチェe』の指示箇所を読む。2. 前回の授業で指示した文献を読む。3. 参考図書、教員推薦図書の任意の箇所を読む。(90分)
事後学習: 1. 講義中の作業の残りを終えておく。2. 図書館で原典確認レポートを書く。3. その他授業中に指示する課題を行う。(90分)
【7】人の「生」とはなにか?本日の作業の説明(10分程度)、テキストと配布資料と自筆ノートを用いたこれまでのまとめ作業(80分程度)。ここまでのまとめ作業(中テストやレポート)。
評価方法
まとめ作業の成果(80%)、準備学習・事後学修の成果(20%)で判断します。
教科書
溝口隆一『ニーチェe』(ふくろう出版)。
参考図書
参考図書: 高等学校「倫理」の教科書。
教員推薦図書: 『島田雅彦芥川賞落選作全集 (上)』(河出書房新社)。『島田雅彦芥川賞落選作全集 (下)』(河出書房新社)。
備考
1. 倫理学全般については、「倫理学B」の内容を踏まえている。
2. 講義時間の都合で、重要事項のすべてを網羅することはできない。その意味では、生命倫理の導入的位置づけの授業である。
3. 担当者は人間福祉学科所属であり、研究室は25号館10階にあります。オフィスアワーは水4の予定です。実務経験はありません。非常に珍しい100%哲学専門の研究者です。