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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】健康教育論

科目番号	11799	担当教員名	津川　恵子	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	前期	対象年次	1

授業概要
健康教育とは、個人、家族、集団または地域に対して、健康の保持・増進を目的とする働きかけを目的とした教育活動であり、自ら必要な知識を獲得し、必要な意志決定ができるように、そして直面している問題に自ら積極的に取り組む実行力を身につけることができるように援助することである。助産師の対象は、性と生殖を中心としたあらゆるライフサイクルのステージにおける女性および母子や家族であり、助産師は、その対象が主体的に正しい知識や態度の習得ができるよう支援することが必要である。そのため、家族の在り方の多様性を認識できるよう、性と生殖に関連した問題を抱える女性と家族の心理を理解した上で、個別相談や健康教育が行えるように解説し、個人を支援する相談技術や集団を支援する健康教育の理論の学修をする。
到達目標
妊娠・出産をめぐる問題に関わる家族の支援について学び、マタニティーサイクルにおける女性と家族の心理を理解する。相談技術や健康教育の基本理論を学び相談や健康教育を展開できる。 ①知識（理解）：マタニティーサイクルにおける女性と家族の一般的な心理状況について述べることができる。 ②態度（関心・意欲）：現在の社会現象や医療現場から家族と母親・父親を取り巻く社会問題や妊娠・出産をめぐる心理社会的な問題に関心を向ける。 ③技能（態度）：基本的な相談技術を獲得し、健康教育における学級運営の企画・指導案を作成することができる。 ④思考・判断：マタニティーサイクルにおける女性や出生前診断や障害児を産むことの家族の心理を考えることができる。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	家族とは　家族の在り方について	講義・発表・ディスカッション	助産学講座４基礎助産学「母子の心理・社会学」を事前学習しておく。家族の在り方について映画やドラマ・漫画などの題材から集めて発表できるようにしておく。（60分）
【2】	家族とは　家族の機能と役割、家族の変化	講義・ディスカッション	助産学講座４基礎助産学「母子の心理・社会学」第3.4.5章を事前学習しておく。事前に配布する内容について調べる（180分）
【3】	家族とは　家族の再編と家族の法律	講義・ディスカッション	助産学講座４基礎助産学「母子の心理・社会学」第3.4.5章を事前学習しておく。事前に配布する内容について調べる（180分）
【4】	母親とは父親とは　家族の課題	講義・ディスカッション	助産学講座４基礎助産学「母子の心理・社会学」第4.5章を事前学習しておく。事前に配布する内容について調べる（180分）
【5】	妊娠各期の心理	講義・ディスカッション	妊娠各期の生理を復習し、妊婦の気持ちを綴った資料を集める。（30分）
【6】	産婦・褥婦の心理	講義・ディスカッション	DVDや文献から、分娩・産褥期の心理について考察するので、提示する文献を読んでおく。（60分）
【7】	相談の技術の基本	講義・ディスカッション	助産学講座５基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第2章事前学習（30分）
【8】	相談の技術と実際　事例展開	ロールプレイ	場面設定し、相談のロールプレイを行なうので、相談の基本姿勢を復習しておく。（30分）
【9】	健康教育の基本(森脇智秋）	講義	助産学講座５基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第４章を事前学習しておく。（30分）
【10】	健康教育の展開	グループワーク	学級運営の企画書を作成していくので、助産学講座５基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」第４章の健康教育の展開を復習しておく。（30分）
【11】	健康教育　学級運営検討①　仮想の地域・施設の設定　企画書作成	グループワーク	理想的な仮想施設を考え、その施設の組織を意識した企画書の作成することがポイント。企画書作成に向けて事後学習（30分）
【12】	健康教育　学級運営検討②　企画書　三観（教材観　指導観　学習者観）の作成	グループワーク	地域に住む母親の特徴を想像し、三観（教材観　指導観　学習者観）をしっかり考える。企画書作成に向けて事後学習（30分）
【13】	健康教育　学級運営検討③　指導案、教材作成	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材作成にむけて事後学習（60分）
【14】	健康教育　学級運営検討④　指導案、教材作成	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材作成にむけて事後学習（60分）
【15】	健康教育　学級運営検討⑤　指導案、教材作成	グループワーク	図書館などで文献検索、ネットなど情報収集で、指導案や教材作成にむけて事後学習（60分）

評価方法
①レポート40％　 ②健康教育の企画書・指導案40％　 ③ロールプレイの評価10％　 ④受講態度やグループワーク、ディスカッションの参加度および貢献度10％で総合的に評価する。
教科書
助産学講座４基礎助産学「母子の心理・社会学」助産学講座５基礎助産学「助産診断・技術学Ⅰ」　助産学講座６助産診断・技術学Ⅱ[１]妊娠期　助産学講座７助産診断・技術学Ⅱ[２]分娩・産褥期今こそ知りたい　助産師のための産後ケアガイド
参考図書
「家族看護学　理論と実践」　日本看護協会出版会「大切な命を産みはぐくむために　医療従事者向け」　財団法人日本ダウン症協会　「障害を持つ子どもを産むということ」中央法規　「誕生死」三省堂　「ともに生きる」中央法規　「求児の人々」ロハスメディカル叢書

備考
事前学習は必ず行うこと。随時、事前課題と事後課題があります。オフィスアワー　毎週水曜日、16：30～18：00 2003.4～2004.3　きたじま田岡病院　看護師 2005.4～2019.3 徳島大学病院　助産師（うち、副看護師長　2015.4～2019.3）