徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    医療と福祉 Medical Treatment and Welfare

科目番号11892担当教員名榎 勇人単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次1
授業概要
(1)現代社会における社会福祉の意義を捉えながら社会福祉とは何かを考える。(2)社会福祉と医療(特に,リハビリテーション医療と理学療法)の関わりを考える。(3)社会保障・子ども家庭福祉・障がい者福祉・高齢者福祉とリハビリテーション医療・理学療法の関わりを考える。(4)地域福祉と地域リハビリテーション活動・地域理学療法活動との関わりを考える。
*授業形態は理学療法学科教員によるオムニバス方式とする
到達目標
生命(いのち)と人間・人権の尊重に関わる知識を深め(理解),健康に関わる専門職(Allied Health Profession)と しての医療観・福祉観を養い(関心・意欲・表現),豊かな人間観の醸成を目指す(思考・判断)。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】・授業内容(概要)のオリエンテーション
・医療と社会福祉の連携:保健・医療(リハビリテーション と理学療法)・福祉の3領域の関連を考える。
資料、スライドを用いた講義・現代社会の中で,医療,保健,福祉の分野で起きている具体的な問題,課題を意識する。
【2】・社会福祉の基本概念:社会福祉の原理・理念の変遷を歴史的に捉え,現代福祉の在り方を考える。資料、スライドを用いた講義・「社会福祉とは何か」を意識しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,社会福祉の原理,5つの巨人,ライフステージと社会福祉)。
【3】・社会福祉を取り巻く現状:少子・高齢社会,家族の変化,地域社会の変化,現代の貧困などを捉え,現代福祉の課題を探る。資料、スライドを用いた講義・社会福祉を取り巻く現状を意識しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく。
【4】・社会福祉の歴史と展開:福祉国家の成立と展開をイギリスと日本の変遷から捉え,現代福祉の視座を考える。資料、スライドを用いた講義・福祉国家の成立の経緯と展開を把握しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,日本とイギリスの変遷)。
【5】・社会福祉の仕組みと運営:社会福祉の法律,行政(国と地方),財政,行政機関,実践施設などを知る。資料、スライドを用いた講義・日本の社会福祉の制度の概要を把握しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,日本国憲法と社会福祉の法律,社 会福祉行政)。
【6】・社会福祉の援助と方法:ソーシャルワークの体系(援助技術)の原則,方法,展開過程などを知る。資料、スライドを用いた講義・ソーシャルワークの概念を把握しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,ソーシャルワークの技術体系)。
【7】・社会保障と公的扶助:生存権の保障,ナショナルミニマムの概念,公的年金・医療保険制度などを知る。資料、スライドを用いた講義貧困問題を意識しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,生存権保障,医療保険制度,生活保護制度)。
【8】・子ども家庭福祉:子ども家庭福祉の理念,子どもの権利,児童福祉法の改正,児童施設の体系などを知る。資料、スライドを用いた講義・子どもと家庭を取り巻く問題と課題を意識しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に子ども家庭福祉,法制度,支援制度)。
【9】・高齢者福祉(1):高齢者像(観)を考え,高齢者福祉の理念と法制度を知る。資料、スライドを用いた講義・高齢社会と高齢者問題を意識しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,老人福祉法,介護保険法,関連法の概要)。
【10】・高齢者福祉(2):ゴールドプランの変遷,介護保険制度の役割と仕組みを知る。資料、スライドを用いた講義・介護保険制度の概要を知っておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,ゴールドプラン,介護保険の仕組みと流れ)。
【11】・高齢者福祉(3):高齢者保健福祉体系,在宅サービス整備,ケアワーク(ホームヘルプ)サービスなどを知る。資料、スライドを用いた講義・特別養護老人ホームの存在を知っておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,高齢者入所施設,在宅サービス,ケアワーク)。
【12】・障がい者福祉(1):障がいの概念と分類,障がい者福祉の基本理念,障がい者福祉の法制度などを知る。資料、スライドを用いた講義・「障がい(者)とは何か」を意識しておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,理念の変遷,障がいの概念と分類,ICF)。
【13】・障がい者福祉(2):障がい者プランの変遷,障害者自立支援法の概要と課題を知る。資料、スライドを用いた講義・障がい者プランの変遷を知っておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,障害者総合支援法)
【14】・障がい者福祉(3):障がい者の雇用(就業),権利擁護,環境整備などの現状と制度を知る。資料、スライドを用いた講義・雇用問題に関心をもつ。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,法定雇用率,権利保障と権利擁護)。
【15】・地域福祉と総括:地域福祉の概念,地域の組織化,ボランタリズム,NPO活動などを知る。
・授業の総括
・定期試験情報の提示
資料、スライドを用いた講義・「地域」の概念を知っておく。
・配布資料と教科書当該部分を予習しておく(特に,組織化,ボランタリズム,NPO)。
・本授業の流れから自己の福祉観を見つめる。
評価方法
クイズやレポート提出(10〜20%)、筆記試験(80〜90%)などに基づき総合的に評価する。
教科書
予定教科書
・「よくわかる社会福祉」山縣文治・他編(ミネルヴァ書房)
・レポート課題:「世界一幸福な国デンマークの暮らし方」千葉忠夫 著(PHP新書)
参考図書
・教科書の補足と授業内容の把握を容易にするために資料(パワーポイント提示内容)を配布。また,参考資料の提示(配 布)を適宜に行う。
備考
担当教員:鶯春夫、田頭勝之、榎勇人、柳澤幸夫

オフィスアワー:通常、水曜日の13時〜17時までなら、授業などに対する質問や相談を受けられます。