徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    シグナル伝達 (Signal Transduction)

科目番号11914担当教員名深田 俊幸単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次1,2
授業概要
個体を構成する個々の細胞は、様々な分子を介して相互にコミュニケーションをはかることによって生体恒常性を維持している。この細胞間シグナル伝達に関わる分子は、細胞膜または細胞内に発現する特異的な受容体を介して細胞内シグナル伝達を活性化する。すなわち、生体恒常性は細胞間シグナル伝達と細胞内シグナル伝達を厳密に制御することで成立している。この相互作用の破綻は様々な疾患の原因となり、シグナル因子は重要な薬物標的である。本講義では、最初にシグナル伝達について概論し、免疫系、内分泌系、神経系、循環器系、組織発生・再生などの生体システムからみたシグナル伝達と、個々の分子が関わるシグナル経路から見たシグナル伝達に分けて解説する。さらに、シグナル伝達の異常に起因する疾患や治療薬についての最新情報と、それらの研究動向についても紹介する。
到達目標
到達目標:
1. 知識:シグナル伝達に関する基礎知識を習得する。
2. 態度:細胞機能や病気におけるシグナル伝達の基本的な役割に関心を抱く。
3. 技能:シグナル伝達の破綻による病気を説明できるようになる。
4. 思考・判断:シグナル伝達に関わる医薬品の作用機序について深く考える。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】シグナル伝達1:細胞外シグナル伝達の概要講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【2】シグナル伝達2:細胞内シグナル伝達の概要講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【3】免疫系とシグナル伝達1:免疫系を制御するシグナル分子について講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【4】免疫系とシグナル伝達2:免疫系を制御するシグナル分子について講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【5】内分泌系とシグナル伝達1:内分泌系を制御するシグナル分子について講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【6】内分泌系とシグナル伝達2:内分泌系を制御するシグナル分子について講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【7】神経系とシグナル伝達1:神経系を制御するシグナル分子について講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【8】神経系とシグナル伝達2:神経系を制御するシグナル分子について講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【9】発生・組織形成とシグナル伝達:組織の発生と再生に関わるシグナル分子について講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【10】シグナル分子・疾患・創薬1:JAK-STAT
JAK-STAT経路が関わる疾患と関連薬
講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【11】シグナル分子・疾患・創薬2:NF-kB
NF-kB経路が関わる疾患と関連薬
講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【12】シグナル分子・疾患・創薬3:Ras-MAPK
Ras-MAPK経路が関わる疾患と関連薬
講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【13】シグナル分子・疾患・創薬4:PI3K-AKT
PI3K-AKT経路が関わる疾患と関連薬
講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【14】シグナル分子・疾患・創薬4:SMAD
SMAD経路が関わる疾患と関連薬
講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
【15】総括:シグナル伝達の最近のトピックスと展望講義教科書、講義ノート、プリントで予習と復習を行う(各1時間)。
評価方法
レポート: 100%
教科書
講義プリントを適宜作成して使用する。
関連する学術論文を解説する。
参考図書
実験医学増刊:知る・見る・活かす! シグナリング研究2015. シグナル伝達の要素発見から時空間ダイナミクスへ.
一條秀憲,南 康博/編
2015年06月05日発行; ISBN 978-4-7581-0347-3.
備考
オフィスアワー
日時 月曜日 17:00-18:00, 水曜日 17:00-18:00
場所 24-1012
実務経験:平成15年3月〜平成25年3月 理化学研究所免疫アレルギー科学総合研究センター(統合生命医科学研究センター)上級研究員
平成25年4月〜平成26年3月〜 昭和大学歯学部 助教