徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    公衆衛生看護援助論Public Health Nursing Support Methodology

科目番号11969担当教員名橋本 文子単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次3年
授業概要
公衆衛生看護活動に用いる各保健指導技術(健康相談、家庭訪問、健康教育、グループ・組織化)の基礎理論および技法を学ぶ。健康危機管理における保健師の役割を学ぶ。地域の人々が自らの健康課題に主体的に取り組みエンパワメントするための支援方法を理解し、支援者の役割を学ぶ。
到達目標
1.地域の健康問題を構造的に捉え説明できる。【知識・理解】【表現】
2.保健指導で活用できる保健行動理論が説明できる。【知識・理解】【表現】
3.個人を対象とする保健指導およびグループワークを用いた集団を対象とする保健指導の基本的姿勢や展開過程を理解し、説明できる。【知識・理解】【表現】

4.地域組織活動における展開に原則について説明できる。【知識・理解】【表現】

5.健康危機管理対策における保健師の役割について説明できる。【思考・判断】
6.保健師活動の実際について調べたり、まとめたりする学習活動に取り組もうとする。【関心・意欲】
7.顕在化している地域の健康問題を構造的に捉え記述することができる。家庭訪問の目的と具体的手順について説明できる。【思考・判断】【表現】【知識・理解】
8.地域診断モデルを用いて健康教育を総合的に企画し、グループ内でお互いに説明しあい学びあうことができる。【思考・判断】
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】保健師課程における学習内容の概要について
地域の健康問題の捉え方、構造化について
保健指導の基本(目的、対象、特徴)
講義準備および事後学習は各1時間程度である。予習:公衆衛生看護看護学概論等既習科目を復習し、1・2章の専門用語をノートに整理する。復習:学習内容を追加してノートに整理する。
【2】保健指導に関する理論(保健行動理論と保健指導に活用できる理論)講義準備および事後学習は各1時間程度である。予習:3章を精読し健康教育の基盤となる理論をノートに整理する。復習:理論と保健指導の事例をノートに整理する。
【3】保健指導の技法(カウンセリング、ケースワーク、グループワーク)講義準備および事後学習は各1時間程度である。予習:4章を精読し主な保健指導技法をノートに整理する。復習:保健指導の技法事例をノートに整理する。
【4】健康教育(目的、対象、地域における健康教育の位置づけ)講義・グループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。予習:6章を精読し健康教育の展開方法をノートに整理する。復習:グループに分かれて健康教育を企画するので、テーマに関する情報収集と分析をする。
【5】健康教育の展開(企画、準備、実施、評価)講義・グループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。予習よび復習:グループワークのプレゼンテーションの準備を進める。健康教育を企画するので、テーマに関する情報収集と分析をして資料づくりをする。
【6】健康教育の実際(プリシード・プロシードモデルを用いて健康教育を企画立案する)講義・グループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。予習よび復習:グループワークのプレゼンテーションの準備を進める。健康教育を企画するので、テーマに関する情報収集と分析をして資料づくりをする。
【7】健康教育の実際(ロールプレイ)と評価講義・グループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。予習:プレゼンテーションの資料作成をする。
復習:課題レポートを作成し、今後の自己学習課題を明確にする。
【8】健康相談と健康診査(目的、特徴、すすめ方)講義・DVD視聴準備および事後学習は各1時間程度である。予習:スクリーニングの考え方を復習し、4章の健康診査やがん検診との関連をノートに整理する。復習:DVD視聴をもとに復習ノートを作成する。
【9】家庭訪問(目的、特徴、すすめ方)講義・DVD視聴準備および事後学習は各1時間程度である。予習:5章を精読し家庭訪問の展開方法をノートに整理する。復習:DVD視聴をもとに復習ノートを作成する。
【10】家庭訪問の実際(ロールプレイと評価)講義・グループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。予習:家庭訪問の資料事例を精読し保健師の役割や対象とのかかわりの留意点をノートに整理する。復習:家庭訪問時の観察や訪問対象へのかかわりのポイントを加筆しノートに整理する。
【11】グループの支援・組織化(グループの特性、グループの発展過程に応じたグループ支援)講義・DVD視聴準備および事後学習は各1時間程度である。予習:7章を精読しグループ支援の方法をノートに整理する。復習:DVD視聴をもとに復習ノートを作成する。
【12】住民・地区組織の育成(地区組織活動の歴史、地区組織活動に関わる概念、方法、保健師の役割)講義準備および事後学習は各1時間程度である。予習:7章を精読し地区組織活動方法をノートに整理する。復習:学習内容を追加して復習ノートを作成する。
【13】健康危機管理の理念と目的、制度とシステム講義準備および事後学習は各1時間程度である。予習:3巻12章を精読し健康危機管理の概要をノートに整理する。復習:学習内容を追加して復習ノートを作成する。
【14】災害時の公衆衛生看護活動講義・DVD視聴・グループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。予習:3巻12章を精読し災害時に公衆衛生看護活動の概要をノートに整理する。復習:グループワークおよびDVD視聴をもとに復習ノートを作成する。
【15】公衆衛生看護活動の展開方法全般についてまとめ講義・グループワーク準備および事後学習は各1時間程度である。予習:公衆衛生看護の役割や機能についてノートに整理する。復習:当該科目における学習をまとめ実習にむけての学習課題を明確にする。
評価方法
定期試験90%、レポート10%で評価する。
教科書
標準保健師講座第1巻「公衆衛生看護学概論」、2巻「公衆衛生看護技術」3巻「対象別公衆衛生看護活動」(医学書院)
参考図書
講義の中で適宜紹介する。
備考
日ごろから社会の動向に関心をもち、健康課題を人々の生活条件(自然・社会的環境)から捉える視点を養うよう努力してほしい。
オフィスアワー:毎週(水)16:30〜18:003号館11階橋本研究室
実務経験:昭和57年〜平成11年徳島県(高知県)において保健所保健師として勤務。