徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    義肢装具学 Prosthetics and Orthotics

科目番号12072担当教員名長田 悠路単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次3年
授業概要
義肢・装具の構造と機能を理解するために,バイオメカニクス(生体力学)について基礎から学習する。そのうえで,各疾患による障害を義肢装具がどのように助けているのかを解説する。
医療・福祉分野で活用される頻度の高い義肢装具だけでなく,義肢装具の歴史的背景も含めて多様な装具を紹介し,臨床で出会った患者に臨機応変に義肢装具の紹介と適合判定が行えるような知識を習得する。
なお,授業中は講義を聴講するだけでなく,グループ内でのディスカッションやミニゲームを通じて,義肢装具の適応について自ら考えて調べる姿勢を身につける。
到達目標
1)基礎的なバイオメカニクス,各種義肢装具の特徴と適応を理解する(知識・理解)。
2)各種義肢装具の構造に興味を持ち,積極的に調べて学習することができる(関心・意欲)。
3)各種義肢装具の特徴と適応を説明することができる(表現)。
4)各疾患や症状に応じた義肢・装具の選択ができる(思考・判断)。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】【義肢総論・基礎バイオメカニクス】
義肢・装具を理解するために必要な基礎的なバイオメカニクスについて解説する。
運動学の授業で学んだことの復習を中心に説明する。
講義とグループディスカッション予習:歩行の運動学の復習と,義肢学の総論(テキストP16〜25)を熟読する。(30分)
復習:歩行周期における関節の角度変化、筋活動パターンを再学習する。(60分)
【2】【上肢の義肢】
上肢の義肢の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:上肢の義肢にはどのようなものがあるかについてテキストP228〜241を事前に熟読する。(30分)
復習:上肢の義肢の種類・構造・適応について復習する(60分)
【3】【下肢切断後のリハビリテーション】
各種切断術とその後のリハビリテーションの流れを解説する。
どのような義肢があると便利か,グループでディスカッションする。
講義とグループディスカッション予習:切断術にはどのようなものがあるかについてテキストP47〜89を熟読する。(30分)
復習:各種切断術とその後のリハビリテーションの流れをについて復習する(60分)
【4】【骨盤・大腿切断と義足】
骨盤・大腿義足の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:大腿義足にはどのようなものがあるかについてテキストP47〜89,P134〜143を熟読する。(30分)
復習:骨盤・大腿義足の種類・構造・適応について復習する(60分)
【5】【下腿切断と義足,継手の種類】
下腿義足の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:下腿義足にはどのようなものがあるかについてテキストP90〜130,P150〜168を熟読する。(30分)
復習:下腿義足の種類・構造・適応について復習する(60分)
【6】【義肢のまとめ】
クイズを行い理解度を確認しながら,今まで学習した義肢について総まとめを行う。
講義とグループディスカッション予習:クイズに向けて今まで学習した義肢についてまとめる。(30分)
復習:臨床で高頻度に使用される装具の種類・構造・適応について復習する(60分)
【7】【装具総論】
装具の基本的な種類と機能,その構造について解説する。
講義とグループディスカッション予習:装具の基本的な種類と機能,その構造についてテキストP244〜252を事前に熟読する。(30分)
復習:装具の基本的な種類と機能,その構造について復習する(60分)
【8】【下肢装具の部品】
下肢装具の一般的構造と,それらを構成する部品について解説する。
講義とグループディスカッション予習:下肢装具の一般的構造と,それらを構成する部品についてテキストを熟読する。(30分)
復習:下肢装具の一般的構造と,それらを構成する部品について復習する(60分)
【9】【片麻痺・対麻痺の装具】
片麻痺・対麻痺の装具の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:片麻痺・対麻痺の装具にはどのようなものがあるかについてテキストP275〜294を熟読する。(30分)
復習:片麻痺・対麻痺の装具の種類・構造・適応について復習する(60分)
【10】【整形外科疾患患者の装具】
整形外科疾患患者の装具の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:整形外科疾患患者の装具にはどのようなものがあるかテキストP295〜317を熟読する。(30分)
復習:整形外科疾患患者の装具の種類・構造・適応について復習する(60分)
【11】【体幹の装具】
体幹装具の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:体幹装具にはどのようなものがあるかについてテキストP302〜317,P328〜335を熟読する。(30分)
復習:体幹装具の種類・構造・適応について復習する(60分)
【12】【末梢神経障害の装具】
末梢神経障害の装具の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:末梢神経障害患者の装具にはどのようなものがあるかテキストP318〜327を熟読する。(30分)
復習:末梢神経障害患者の装具の種類・構造・適応について復習する(60分)
【13】【小児疾患・関節リウマチ患者の装具】
小児疾患患者・関節リウマチ患者の装具の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:小児疾患・関節リウマチ患者の装具にはどのようなものがあるかテキストP336〜352を熟読する。(30分)
復習:小児疾患・関節リウマチ患者の装具の種類・構造・適応について復習する(60分)
【14】【靴型装具,車いす,杖】
靴型装具,車いす,杖の種類とその構造について解説する。
それらの適応についてグループでディスカッションし発表する。
講義とグループディスカッション予習:靴型装具,車いす,杖にはどのようなものがあるかテキストP353〜366を熟読する。(30分)
復習:靴型装具,車いす,杖の種類・構造・適応について復習する(60分)
【15】【義肢装具の給付制度】
義肢装具総論として,義肢装具の歴史と役割,現在の支給制度について解説する。
公的支給制度について予習してきたことをグループでまとめて発表する。
講義とグループディスカッション予習:装具の公的な支給制度についてテキストP367〜375を熟読する。(30分)
復習:義肢装具の公的な支給制度について復習する(60分)
評価方法
中間試験(義肢領域)20%,定期試験(装具領域)60%,レポート20%により判定する。
レポートはA4×2枚で発案した装具のイラストを添付する。評価基準は「適切な装具を選択している(10点)」「症例に合わせたアイデア・配慮(各1点)」「独創的なアイデア(各5点)」「本人のニーズにこたえている(5点)」とする。
教科書
義肢・装具学〜異常とその対応がわかる動画付き〜(羊土社)
参考図書
・義肢装具とリハビリテーション(金原出版)
・入門義肢装具(医歯薬出版)
・義肢装具学テキスト(南江堂)
・義肢装具士の1日(保育社)
備考
【クラスコード:qjprnhi】
※義肢・装具の理解には運動学の知識が必要不可欠であり,それらの理解にも努めること。

【オフィスアワー】月曜3講時 13:00〜14:30(23号館8階 研究室)
【実務経験】平成18年〜27年 誠愛リハビリテーション病院理学療法士,平成27年〜30年 中伊豆リハビリテーションセンター理学療法士