徳島文理大学

Webシラバスシステム

 TOP 戻る
徳島文理大学短期大学部

【科目名】    公衆衛生学��

科目番号12861担当教員名川上　隆茂単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期前期 対象年次2年生
授業概要
公衆衛生とは、地域社会の組織された活動によって疾病を予防し、身体的・精神的健康を増進し、生命の延長を究める科学・技術である。疾病は、最も死亡率が高い悪性新生物、細菌、ウィルスによる感染症、生活習慣病など多岐にわたっているが、それぞれの発症要因や症状を理解するとともに科学的根拠に基づいて、予防法、早期発見、早期治療などの重要性を習得する。
到達目標
（１）知識（理解）：疾病、身体的・精神的障害の要因・症状が把握できる。
（２）態度（関心・意欲）：科学的根拠に基づいて、身体的・精神的障害の予防法、早期発見、早期治療等の重要性を考える。
（３）技能（表現）：身体的・精神的障害を回避するために、予防措置、衛生管理、健康管理等の技術を身につける。
（４）思考・判断：人間生活向上、健康を守るために的確な判断力を身につける。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】衛生学、公衆衛生学の概念と意義、生活と健康の関わり、公衆衛生活動：生活と健康、健康問題の変遷と日本の衛生・公衆衛生学、公衆衛生活動・分類講義、ディスカッション【予習】時代による健康問題の変遷と対策法を教科書等で調べる。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【2】生命と倫理（大切な生命）：資格・免許、医の倫理、脳死と臓器移植、終末期ケア講義、ディスカッション【予習】脳死と臓器移植の関係を図書等で調べ、その倫理を考える。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【3】健康の測定と指標：健康水準・指標、平均余命・寿命講義、ディスカッション【予習】平均余命・寿命を教科等で調べ、その算出法を説明できるようにする。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【4】人口統計からの日本の現状：人口静態・動態統計、出生率講義、ディスカッション【予習】人口静態・動態統計にはどのようなものがあるかを教科書等で調べ、説明できるようにする。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【5】疫学の概念と意義、世界の疾病の現状：疫学の定義・特徴・調査・分類・把握講義、ディスカッション【予習】教科書等で調べ、直説法・間接法による年齢調整別死亡率を算出できるようにする。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【6】疫学研究方法と評価：分類、記述・生態学疫学、コホート・症例対照研究、因果関係評価、介入疫学研究講義、ディスカッション【予習】記述・生態学疫学、コホート・症例対照研究、介入疫学研究を教科書等で調べ、信頼性ある研究はどれであるかを考える。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【7】疾病の危険性とその予防、健康管理：自然史と予防リスク要因、健康管理の技法講義、ディスカッション【予習】一〜三次予防の対策にはどのようなものがあるかを教科書等で調べる。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【8】健康増進のための栄養と対人関係・運動・趣味などのより良いライフスタイル：栄養、ライフスタイル、生活習慣病、対人関係網、集団検診講義、ディスカッション【予習】集団検診のスクリーニング検査における感度、特異度を教科書等で調べ、その信頼性について考える。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【9】感染症の日本の現状と予防対策：感染と発病・動向、予防の原則、予防接種講義、ディスカッション【予習】経験した感染症について図書などで調べる。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【10】循環器系疾患の現状と予防対策：分類、疫学、高血圧性疾患、心疾患、脳血管疾患講義、ディスカッション【予習】「健康日本21」における循環器系疾患の予防対策を教科書などで調べ、栄養学的アプローチを考える。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【11】糖尿病・脂質異常症・痛風・メタボリックシンドロームの現状と予防対策：定義、疫学、予防と管理講義、ディスカッション【予習】糖尿病の種類対策を教科書等で調べ、栄養学的アプローチを考える。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【12】がん・アレルギー性疾患・不慮の事故・自殺の現状と予防対策、犯罪・事件・事故の現状と予防対策：定義と自然史、罹患状況、原因と予防、不慮の事故・自殺の原因・予防・対策講義、ディスカッション【予習】我が国における自殺の現状を図書等で調べ、効果的な対策法を考える。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【13】人間と環境の関わり、環境の把握と評価：環境の認知・評価、人工的環境の把握とその評価、環境アセスメント講義、ディスカッション【予習】環境の評価と環境リスク対策を理解し、実社会でどのようにされているかを考える。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【14】物理的・化学的・生物的環境要因、空気の衛生と大気汚染：気温、湿度、気流、輻射熱、騒音、放射線、電磁波、気圧による影響、化学物質の進入経路、毒性、健康影響、新物質、感染症の病態と疫学、感染経路、空気の衛生と大気汚染、水の衛生と水質汚濁講義、ディスカッション【予習】環境中の化学物質の種類と毒性を参考図書等で調べる。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
【15】廃棄物、衣食住の衛生、公害と環境問題、環境の管理：産業廃棄物の現状と処理、不法投棄の現状と対策、衣料・食品・住居と健康、公害の概念と歴史、地球規模の環境問題、国際的取り組み講義、ディスカッション【予習】今、住んでいる地域の廃棄物の処理法について資料等で調べる。(30分)
【復習】課題解決、ノート作成
評価方法
平常点（10%）、筆記試験（80%）、レポート（10%）
教科書
公衆衛生学 2019/2020　中村信也　他著　同文書院
参考図書
公衆衛生がみえる　2018-1019　編集：医療情報科学研究所　発行：メディックメディア
備考
分担者：門田佳人（薬学部　公衆衛生学教室）
オフィスアワー　月・金曜　17:00〜18:00　場所：21号館7F　公衆衛生学教室（21-0701）
実務経験なし