徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    衛生学Hygiene

科目番号13158担当教員名藤田 義彦単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次2年
授業概要
 生体が機能を維持するために酸素,栄養素を取り入れる.しかし,本来生体が必要としない化学物質等も同時に体内に摂取され,健康障害が引き起こされる.その異物の吸収,分布,蓄積,代謝,排泄を理解し,中毒症状等を学ぶ.社会における公害,薬害を学び,健康を維持・増進させるための手法を理解する.また,地球環境における大気汚染,水質汚濁,廃棄物,職場環境における健康障害の要因を学び,健康生活を考える.
 
到達目標
(1)知識(理解):健康障害を引き起こす薬毒物や環境因子の特性を把握できる.
(2)態度(関心・意欲):新規物質に関心を持ち健康障害の可能性を考えることができる.
(3)技能(表現):健康障害を回避できる技能を身につける.
(4)思考・判断:人間生活向上のために健康障害を防ぎ健康づくりができる考えを持ち的確な判断力を身につける.
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】人間の環境:生活から地球まで,地球生態系と成り立ち,環境汚染から地球環境問題.講義
ディスカッション
【予習】オゾンホール,地球の温暖化を参考図書等で理解する.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【2】環境の把握とその評価:環境の認知・評価,人工的環境の把握とその評価,環境アセスメント.講義
ディスカッション
【予習】環境の評価と環境リスク対策を理解し,実社会でどのようにされているか考える.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【3】物理的環境要因:気温,湿度,気流,輻射熱,騒音,放射線,電磁波,気圧による影響.講義
ディスカッション
【予習】放射線とDNA損傷を参考図書等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【4】化学的環境要因:化学物質の進入経路,毒性,健康影響,新物質.講義
ディスカッション
【予習】環境中の化学物質の種類と毒性を参考図書等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【5】生物的環境要因:感染症の病態・疫学,感染経路,微生物と環境要因.講義
ディスカッション
【予習】経験した感染症について図書等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【6】空気の衛生と大気汚染:体温調節と空気,正常成分と異常成分.講義
ディスカッション
【予習】世界で大気汚染が問題となっている国の現状についてマスコミ等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【7】水の衛生と水質汚濁:上水,下水,水質汚濁.講義
ディスカッション
【予習】今,住んでいる地域の上水と下水の処理方法について資料等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【8】廃棄物:一般廃棄物,産業廃棄物,不法投棄,有害廃棄物の越境移動の管理.講義
ディスカッション
【予習】今,住んでいる地域の廃棄物の処理方法について資料等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【9】衣食住の衛生:衣料・食品・住居と健康.講義
ディスカッション
【予習】食品の衛生管理について資料等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【10】公害と環境問題:歴史,公害問題,地球規模の環境問題・対策.講義
ディスカッション
口頭発表
【予習】口頭発表できるよう公害をもたらす化学物質について参考図書等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【11】環境の管理:環境管理,国際的・国内の取り組み.講義
ディスカッション
口頭発表
【予習】口頭発表できるよう環境の管理はどのようにして行われているか資料等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【12】働く人々の健康,労働災害・事故:健康問題史,産業保健,勤労者保健,労働災害の要因・対策.講義
ディスカッション
【予習】働く人々の健康を脅かす要因はどのようなものか図書等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【13】職業病:物理的環境・化学的環境因子・作業条件による健康障害,安全衛生対策.講義
ディスカッション
【予習】職業病の種類と原因を図書等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【14】職場における健康診断と健康増進,勤労者の労働時間と余暇,職場復帰:健康診断,労働時間と休養時間,余暇の実態・推移.講義
ディスカッション
【予習】働く人々の健康診断はどのような項目があり,その意義について教科書等で調べる.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
【15】まとめ:健康障害を引き起こす薬毒物や環境因子の特性を把握するとともに,それらの被害を防ぎ生活における健康づくりを考える. 講義
ディスカッション
【予習】これまでの学んだことから健康づくりを考える.(1H)
【復習】課題解決,ノート作成.(1H)
評価方法
平常点(10%),口頭発表(10%),筆記試験(70%),レポート(10%).
教科書
シンプル衛生公衆衛生学2019 鈴木庄亮 他著 南江堂
参考図書
(1)不都合な真実(エコ編)アル・ゴア 枝廣淳子訳 ランダムハウス講談社
(2)生物と無生物のあいだ 福岡伸一 講談社現代新書
(3)法医裁判化学第3版 藤田義彦他著 廣川書店
備考
(1)オフィスアワー:前期 金曜日10:50〜12:20 研究室(1号館8F)
           後期 金曜日10:50〜12:20 研究室(1号館8F)
(2)実務経験:昭和51年〜昭和54年 医療法人恵済会 四国共立病院 薬剤師・臨床検査技師
        昭和54年〜平成22年 徳島県警察本部科学捜査研究所 法医科研究員