徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    情報と職業

科目番号13281担当教員名藤代 典子単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次2年,3年
授業概要
WWWの誕生(1991年)から30年を迎え、我が国の情報通信産業の国内生産額(2019年、名目)は108.4兆円で、全産業の10.4%を占め、情報通信産業の雇用者数(2019年)405.8万人と全産業の5.6%に上る。情報通信産業にはこれまでになかった職業が誕生し、これらに就労する人口は増加、働き方の選択肢や求められる資質も多様化している。一方で、急速な進展に職業倫理や法整備の確立は十分ではなく、課題は少なくない。
加えて、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が2019年12月に発生を確認されて以降、行政、企業等で様々な試行錯誤が重ねられ、これまでデジタル化が進まなかった領域を含め、デジタル活用が広がった。テレワークをはじめとする分散型の働き方の利点が着目される一方、デジタル化の恩恵を受けることのない層が一定数いることもれることに明らかになった。
本講義は、高等学校指導要領による情報科目の免許取得を目指す学生を対象に想定したものである。しかしこれに限らず、これからの情報化時代の変化を理解し、本学の「自立協同」の精神に基づき、共創社会の一員として、自らの職業選択や職業観を議論できることを目的としている。
講義では、実業界で現在進行中の事例について、講師が問題提起するほか、グループディスカッション、ワークショップ等で、学修者の積極的な参加を促す。
到達目標
1.情報化の進展に伴うビジネス構造の変化
2. 情報関連職業の全体像および実例
3. 職業観の変化、求められる職務能力や資格、職業倫理や社会的責任
以上について学習者は理解し、自らの考えで議論することができる。
・知識・・・情報化社会と職業観の変化について理解する。
・態度・・・挙手、発言等、講義に貢献する。
・技能・・・高校生に対して職業選択に関する適切なアドバイスができる。
・判断・・・情報化社会の職業観について議論できる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】情報と職業とは講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習
【2】コロナ禍という「外圧」で明らかになったデジタル化の遅れや一極集中による脆弱性講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習 
【3】ニューノーマルの行動変容と消費行動の変化講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習
【4】そもそも何のために働くのか(教科書 序章〜第1章)講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習
【5】(ワークショップ)(テーマ、定義、事例(新聞記事等)、Pros&Cons)
(課題: 事例を調査する)
演習配布資料、新聞記事等による予復習 
【6】ゲスト講師との対談:椎葉 怜子 先生(株)ルシーダ 代表取締役社長
一般社団法人日本テレワーク協会 客員研究員) 
コロナ禍におけるテレワーク/ICTと働き方の変化
講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習 
【7】情報を扱う職種(教科書 第2章)講義配布資料、新聞記事等による予復習 
【8】資格と適性(教科書 第3章)講義配布資料、新聞記事等による予復習 
【9】情報倫理、フェイクニュースと社会の分断(教科書 第4章)講義配布資料、新聞記事等による予復習 
【10】知的財産権、プライバシー等の課題と今後(教科書 第5〜6章)講義配布資料、新聞記事等による予復習 
【11】多様化する働き方の選択肢‐サイボウズやギグエコノミーの例講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習 
【12】人工知能(AI)と私たち(参考図書 LIFE SHIFT2第一章、第ニ章)講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習 
【13】求められる人材とスキル(参考図書 シン・ニホン第1〜3章)講義とディスカッション配布資料、新聞記事等による予復習 
【14】ワークショップ)模擬授業準備(テーマ、定義、事例(新聞記事等)、Pros&Cons)演習配布資料、新聞記事等による予復習
【15】(ワークショップ)学習者による模擬授業演習配布資料、新聞記事等による予復習
評価方法
講義への貢献度(40%)と試験(60%)
教科書
情報と職業 改訂3版 AI時代に向けてのキャリア開発 ? 2018/8/10
https://www.amazon.co.jp/dp/4864180849/
2021/05/31 改訂3版第2刷発行
ISBN-10 ? : ? 4864180849
ISBN-13 ? : ? 978-4864180849
参考図書
LIFE SHIFT2 アンドリュー・スコット (著), リンダ・グラットン (著) (2021)
シン・ニホン(NewsPicksパブリッシング) 安宅和人 (著)(2020)
備考
オフィスアワーについては講義中に周知する。