徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    法学A

科目番号13373担当教員名青野 透単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期前期 対象年次1年
授業概要
1)法律とはなにかについては法の歴史と思想および道徳との比較から、2)刑罰とはなにかについては具体的事件を例に、3)民事賠償とはなにかについては具体的事例に基づき、4)立法とはなにかについては国会と内閣の関係に基づき、 5)人権とはなにかについてはその保障の歴史と思想から、それぞれ講義する。ペアワークやミニッツペーパー作成などにより学生自身が意見を発表する。なお、本学図書館所蔵の45地方紙を教材に活用するとともに、徳島県議会のウェブサイトにおける議員の質問ビデオの視聴を、授業外学習として推奨する。
到達目標
(1)知識 法と人権に関する基本的な事項を十分に理解している。(2)態度 社会問題を法的に解決しようとする意欲がある。 (3)表現 法的諸問題について、他者の表現の意図を理解するよう努力する。自分の考えを他者に少しでも理解してもらえるよう表現に工夫を試みる。 (4)思考 社会問題を法的に解決するために考え抜くことができ、その成果を未完成でも文章にする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】法を学ぶ意義教員による講義法について高校までに得た知識を振り返る。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【2】法の歴史と法の思想教員による講義と、受講生によるペア・ワーク前日までに、法律に関する新聞記事を要約し、それについての自分の見解をまとめる。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【3】法と道徳教員による講義と、受講生によるペア・ワーク前日までに、道徳に関する新聞記事を要約し、それについての自分の見解をまとめる。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【4】なぜ罪を犯すと処罰されなければならないのか─刑法の基礎図書館における資料調査活動とペア・ワーク犯罪に関する複数の新聞記事を要約し、それぞれについての自分の見解をまとめる。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【5】罪を犯したHの裁判─刑事訴訟法の基礎
 中間レポートの課題の提示 
教員による講義と、受講生によるペア・ワーク前日までに、裁判に関する新聞記事を要約し、それについての自分の見解をまとめる。授業終了後、中間レポートの課題について情報収集と考察を始める。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【6】刑事裁判 犯罪と刑罰教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク中間レポートの課題について情報収集と考察を行う。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【7】事故を起こしたHの民事責任─民法不法行為法の基礎教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク中間レポートの課題について情報収集と考察を行う。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【8】病院と旅行会社の責任─民法契約法の基礎
 中間レポートの受領
教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク中間レポートの課題について情報収集と考察を行い、その成果をレポートとして、授業開始時に提出する。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【9】Jと家族の物語─民法家族法の基礎教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク前日までに、家族に関する新聞記事を要約し、それについての自分の見解をまとめる。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【10】民事裁判 賠償と責任
 
教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク前日までに、損害賠償に関する新聞記事を要約し、それについての自分の見解をまとめる。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【11】法を決めるのは誰か─憲法統治機構の基礎
 最終レポートの課題の提示
教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク前日までに、憲法に関する新聞記事を要約し、それについての自分の見解をまとめる。授業後、最終レポートの課題について情報収集と考察を始める。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【12】国会と内閣教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク最終レポートの課題について情報収集と考察を行う。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【13】多数者でも侵害することのできない権利─憲法基本的人権の基礎
 
教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク最終レポートの課題について情報収集と考察を行い、レポートを執筆する。想定される授業時間外学習所要時間180分。
【14】人権とは何か
 最終レポートの受領
教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク最終レポートの課題について情報収集と考察を行い、レポートを完成させて、授業の最初に提出する。想定される授業時間外学習所要時間90分。
【15】人権保障の歴史と女性の人権
 全体のまとめと振り返り 全学授業アンケート回答
教員による講義と、受講生によるグループ・ワーク前日までに、女性の人権に関する新聞記事を要約し、それについての自分の見解をまとめる。想定される授業時間外学習所要時間90分。
評価方法
毎回のミニッツペーパー内容:28%。全学授業アンケート回答による授業全体振り返り:2%。中間レポート内容:30%。最終レポート内容:40%。レポートは、授業内容の反映、課題の反映、独自性の三観点より評価します。レポート講評をgoogle classroomにて実施します。レポートにおいて、ネット上などで見つけた他人の意見を、出典を明記することなく、自分の意見であるかのごとく引用している場合はゼロ点とし、単位不認定とします。
教科書
松井茂記 『はじめての法律学 -- HとJの物語 』 第6版(有斐閣)。必ず購入し、授業に毎回持参してください(後期の総合政策学科必修科目「法学概論」でも教科書として使います)。『ポケット六法 令和4年版』(有斐閣)も、必ず購入してください。法学系科目を中心に四年間使います。
参考図書
青野透他共著『日本国憲法―主権・人権・平和』ミネルヴァ書房、2010年。
青野透他共著『デモクラシーと憲法』ミネルヴァ書房、1999年。
備考
【科目ナンバー:8AGE105L。クラスコード:受講者に別途伝達。オフィスアワー:研究室にて金曜日16時20分〜17時20分。 実務経験:昭和57年〜昭和60年京都府立高校非常勤講師】。本学でしかできない授業として、全国の地方新聞を読むことを授業外学習の課題とします。ウェブでの情報検索にのみ頼るのではなく、図書館に行き種々の地方新聞を自分自身で読み、参考となる記事を発見する情報獲得の過程を重視します。ペアワーク・グループワークは、苦手でも少しずつ慣れていけば、意見交換をして良かったと思えるようになります。努力してください。ワークではスマホで調べることを推奨します。