徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    保育援助論 Ｃhildcare Ｓupport Ｔheory

科目番号14084担当教員名三橋　謙一郎単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次2年
授業概要
　「押しつけ保育」と「子どもに任せる保育」の誤りを指摘し、子どもを主体として育てるための本来の「働きかけ」とは何かを 理解させるようにしていく。この点を踏まえ、保育士がどのような「まなざし」「語りかけ」「関わり合いづくり」や「ねうちづけ」等の保育技術でもって、子どもに働きかけ、応答を呼び起こしていくかという保育援助の具体的・実践的なあり方について検討させていく。これらの基本的内容を習得させると共に、主体的な学習態度も身に付けさせる。
到達目標
　�　效亮院ν�解】「押しつけ保育」と「子どもに任せる保育」の誤り、保育における子どもを主体として育てる「働きかけ」とは何か、子どもを主体として育てるための「まなざし」「語りかけ」「関わり合いづくり」や「ねうちづけ」等の具体的な保育技術のあり方について、説明ができる。�◆擺愎粥Π嬪漾枴欅薺蚕僂悗隆愎瓦鮃發瓩襪閥Δ法�何事に対しても意欲を持って取り組む姿勢・態度を身に付ける。��【技能・表現】保育におけるコミュ二ケーションの大切さを自覚して、学習における発表力や文章表現力を高め、同時に、課題解決力を養う。�ぁ攣弭諭θ獣如枅＿燭傍�憶するかではなく、如何に考えるかということの重要性をがわかり、思考し、創造していく力を身に付け、同時に教育的価値判断ができる。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション：「保育援助論」の学びの意義、今後の授業のあり方、シラバス、評価方法、学習の仕方等について知る。講義【予習】シラバスを読んで授業の概要を知る｡(1H)）
【復習】授業の学びの意義についてノートにまとめる。(1H)
【2】「押しつけ保育」と「子どもに任せる保育」の誤り、子どもを主体として育てる「働きかけ」とは何か講義、質擬応答【予習】｢押しつけ保育」と「子どもに任せる保育」の誤りについて調べる｡(1H）
【復習】子どもを主体として育てる「働きかけ」について考えをまとめる｡(1H）
【3】保育室を「まなざしの範囲」にする（１）−「まなざし」を共有する、保育室が「居場所」になっているかー講義、質擬応答【予習】｢まなざし｣の範囲とは何かについて調べる｡(1H）
【復習】「まなざし」を共有し、保育室を子どもたちの「居場所」にすることについて考えをまとめる｡(1H）
【4】保育室を「まなざしの範囲」にする（２）ー子どもの身体敵応答を大切にし、その意味するところをくみとりつつ応答するー講義、質擬応答【予習】子どものしぐさ・表情・行動などの身体的応答を肯定的にみるとは何かについて調べる｡(1H）
【復習】子どもを肯定的に見て、その意味するところをくみ取りつつ応答するとは何かについて考えをまとめる｡(1H)
【5】身体で語る（１）ー全身で語る、語りかけが子どもに届いているかー講義、質擬応答【予習】「話ことばが沈黙すると身体が語り始める｣(ビンスワンガー)というキーワードについて調べる｡(1H)
【復習】語るということは自己を相手に引き渡すこと、委ねることに等しいということについて考えをまとめる｡(1H）
【6】身体で語る（２）ー子どもとイメージを共有する語りかけー講義、質擬応答【予習】子どもとイメージを共有する語りかけとは何かについて調べる｡(1H）
【復習】子どもとイメージを共有して語りかけることについて具体的事例を挙げて説明する｡(1H）
【7】子どもを活動に誘い込み、活動を発展させる（１）ー遊びには発展があるー講義、グループ討議【予習】「鬼ごっこ」の面白さについて調べる｡(1H）
【復習】「遊びには発展がある｣ということについて考えをまとめる｡(1H)
【8】子どもを活動に誘い込み、活動を発展させる（２）ー遊びの発展を促す保育者の働きかけー講義、グループ討議【予習】追いかけっこの段階ーー＞ごっこ的な｢鬼ごっこ」の段階ーー＞ゲーム的「鬼ごっこ｣の段階の展開過程について調べる｡(1H)
【復習】遊びの発展を促す保育者の働きかけについて考えをまとめる｡(1H）
【9】子どもと子どもの関わりをつくりだし、集団を育てる（１）ー子どもの発達と集団の質ー講義、グループ討議【予習】子どもの発達と集団との関係について調べる｡(1H）【復習】子ども同士の関わりをどう育てるかによって、クラスの集団の質が決まることについて考えをまとめる｡(1H）
【10】子どもと子どもの関わりをつくりだし、集団を育てる（２）ー子どもと子どもの関わり合いをつくりだすー講義、グループ討議【予習】遊びや生活の中で子どもが相互に関わる機会をつくり出している具体的事例を調べる｡(1H）　　　　　　　　　【復習】｢べッドの並べ方｣「一歳児に対する絵本の読み聞かせ」の具体的事例を用いて、子ども同士の関わり合いをどうつくり出していくかについて説明する｡(1H）
【11】子どもと子どもの関わりをつくりだし、集団を育てる（３）ー関わり合いを学ぶ活動をしくむー講義、グループ討議【予習】遊びや生活を通しての子ども同士の関わり合いの中で行動することを学ぶ機会がつくられている具体的事例を調べる。(1H）
【復習】「飛行機とばし」の具体的事例を用いて、子ども同士の関わり合い活動をどう仕組んでいくかについて説明する｡(1H）
【12】共感的に要求し続ける（１）ー共感から一歩上位への働きかけー講義、質擬応答【予習】「子どもの発達の最近接領域」(ヴィゴツキ−)について調べる｡(1H)
【復習】「共感から一上位への働きかけ」とは何かについて考えをまとめる。(1H)
【13】共感的に要求し続ける（２）ー肯定部分の発見と共感ー 講義、質擬応答【予習】「肯定部分の発見と共感」とは何かについて調べる｡(1H)
【復習】「肯定部分の発見と共感」について具体的事例を用いて説明する｡(1H）
【14】共感的に要求し続ける（３）ー子どもの「痛み」や「悲しみ」を共有して叱り、要求するー講義、質擬応答【予習】子どもを叱るときの留意点ついて調べる｡(1H）
【復習】子どもの｢痛み｣や｢悲しみ｣を共有して叱り、要求することについて考えをまとめる｡(1H)
【15】総括：授業内容の補足、理解不十分な内容の説明、課題として配付した資料の解説等を聞く 講義【予習】全授業内容を確かめる｡(1H）
【復習】全授業を終了してのまとめをする｡(1H)
評価方法
テスト（70％）、提出物（20％）、学習態度（10％）
定期試験・随時の試験に対する解答レポートに対する解説・講評等を学生ポータルサイトの「授業のお知らせ」でフィードバックする。
教科書
プリント（授業資料）
参考図書
大豆生田啓友・渡辺英則・森上史郎編『保育方法・指導法』ミネルヴァ書房、2012年。
備考
参考資料も適宜、配布します。
�　撻�フィスアワー】：月曜5時限（於：9号館10階三橋研究室）
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��【実務経験】：昭和57年〜58年　広島大学附属小学校教員