徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    法学教養講座(法学B)

科目番号14187担当教員名吉川 友規単位2単位
科目群一般必修・選択選択開講期後期 対象年次1年
授業概要
この科目は、徳島地方検察庁による寄付講座として開講される。今年度は「国民の司法参加」をテーマに、法の運用に関わる人からの話を聞く。「警察のお世話になる」「裁判沙汰」という語に象徴されるように、わが国では法(あるいは法律を使って身の回りにおきた問題を解決すること)を遠ざける雰囲気がある。しかしながら、高等学校で既習のとおり、国民が主権者であり、立法、行政だけでなく司法にも国民の意思が反映されなければならない。しかし、膨大な数の「法律」に通暁することは難しく、法律学独自のレトリックなどの影響もあって、法の運用とくに裁判・訴訟の実務に当たっては、法律の専門家に任せきりになっていた。そこで、主権者たる国民の意見を反映するしくみとして「国民の司法参加」が謳われるようになった。
本講座は、ここ数年の「国民の司法参加」を具体化してきた制度に関する法運用を、実務に携わっている方から話をうかがったり、見学を行ったりすることで、受講者の目・耳で実際に触れて理解することを目的とする。
到達目標
司法分野の実務家(裁判官、検察官、弁護士、刑務官)らから話を聞き、また、司法の現場(裁判所、刑務所)への見学を通じて、司法への関心・教養を高めることを目標とする。(1)知識 司法制度について基礎的な知識を持つこと。(2)態度および思考 司法制度について関心を持って、テレビのニュースや新聞といったメディアに接することができるようになること。また、司法制度に対して自分なりに考えることができるようになること。(3)技能 司法制度について、家族や友人などほかの人にも説明することができること。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】担当者:徳島文理大学総合政策学部教員 授業の進め方、講義内容、司法制度の全体像受講方法の説明など グループで担当するテーマについて話し合い、何が問題となるのかを考えておくこと。また、グループ内で連絡を取る方法を決めておくこと。(2時間)
【2】担当者:徳島地方検察庁 「検察の意義・役割」 DVD「検事の姿」を視聴講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【3】担当者:徳島地方検察庁 「刑事裁判 ドラマ「正義のセ」とは違う実際の検事の姿講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【4】担当者:徳島地方検察庁 「裁判員制度」 DVD「裁判員制度〜もしもあなたが選ばれたら〜」を視聴講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【5】担当者:徳島地方裁判所 法廷見学実地見学担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【6】担当者:徳島地方裁判所 「刑事裁判について」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【7】担当者:徳島地方裁判所 「市民と裁判所との関わり−裁判花子さんの生涯を通して−」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【8】担当者:徳島文理大学総合政策学部教員 中間レポート作成・中間まとめとディスカッション講義、実習時間内にレポートの作成が終わらなかった場合は時間外で作成すること(3時間)。
【9】担当者:弁護士会 「刑事弁護〜なぜ弁護人は被告人の味方をするのか〜」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと(2時間)。
【10】担当者:弁護士会 「民事弁護〜トラブルに巻き込まれたら〜」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【11】担当者:日本司法支援センター 「法テラスの役割〜司法支援の限界〜」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【12】担当者:徳島刑務所 「刑事施設の役割などについて」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【13】担当者:徳島地方法務局 「法務局の業務内容について」、「人権擁護制度」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【14】担当者:徳島保護観察所 「更生保護−立ち直りを支える仕組み−」講義担当者からの内容を復習し、ノート整理をおこなうこと。(2時間)
【15】担当者:徳島文理大学総合政策学部教員 担当者全員によるディスカッション〜曲がり角にある司法制度−裁判員裁判−〜講義最終レポート作成(3時間)
評価方法
レポート2回(中間20%、最終60%)と普段の授業への取り組み(20%)によって評価する。
教科書
・各回の担当者が資料を配布する。
・条文が確認できる方法を確保すること。
参考図書
備考
・教室を公開で行うので、真摯な授業態度をとることが出来る者のみ登録を認める。
・希望者多数の場合は抽選となる。
・オフィスアワーは、月曜日の5限に研究室で開催する。
・実務経験無