徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬物動態学 Pharmacokinetics

科目番号14518担当教員名谷野 公俊単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次24カリ3年
授業概要
チーム医療への参画と薬物療法における実践的能力を身につけ、医薬品の適正な投与計画を実施するために、薬物動態の速度論的解析に関する基礎知識を修得する。
到達目標
薬物動態の速度論的解析(知識・理解)に関する基本的事項を修得する。
速度論解析から適切な投与設計(解析・判断)ができるようになることを目標とする。
薬物動態解析の意味や関係性を理解しパラメーターを用いて患者ごとの投与計画を提案する。
[DP2:専門的知識]
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】線形1−コンパートメントモデル(急速静注後の薬物血中濃度データの解析)D-4-2(1)講義予習:教科書1のp.207-216を読む。教科書2のp.1-4の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【2】線形1−コンパートメントモデル(急速静注後の薬物尿中排泄データの解析)D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.216-221を読む。教科書2のp.5-8の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【3】線形1−コンパートメントモデル(経口投与後の薬物血中濃度データの解析)D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.221-230を読む。教科書2のp.9-12の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【4】線形1−コンパートメントモデル(定速静注後の薬物血中濃度データの解析)D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.230-238を読む。教科書2のp.17-20の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【5】線形1−コンパートメントモデル(反復投与後の薬物血中濃度データの解析)D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.238-246を読む。教科書2のp.13-16の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【6】線形2−コンパートメントモデル D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.247-274を読む。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【7】非線形性モデルに基づいた解析 D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.305-314を読む。教科書2のp.39-42の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【8】クリアランスと生理学的モデル D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.286-304を読む。教科書2のp.21-32の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【9】モーメント解析 D-4-2(1)講義と演習予習:教科書1のp.315-327を読む。教科書2のp.43-46の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【10】薬物動態学−薬力学解析(PK/PD解析)D-4-2(5)講義と演習予習:教科書1のp.328-345を読む。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【11】生物学的利用能(バイオアベイラビリティ)D-4-2(2)講義と演習予習:教科書1のp.346-356を読む。教科書2のp.33-37の問題を解く。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【12】治療薬物モニタリング(TDM)の臨床的意義とTDMの実例 D-4-2(2),D-4-2(3)講義と演習予習:教科書1のp.401-421を読む。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【13】母集団薬物速度論とベイジアン解析 D-4-2(4)講義と演習予習:教科書1のp.422-425を読む。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【14】病態時及び妊娠、加齢における薬物体内動態の変動 D-4-1(3) 
薬物相互作用 D-4-1(2)
講義と演習予習:教科書1のp.425-440を読む。復習:教科書該当部分の章末問題および過去問集の該当部分を解く(30分)。
【15】まとめ講義と演習薬剤学教室編集過去問題集の問題を解いて、良く理解しておく。
評価方法
試験(100%)
試験結果の開示については、薬学部指定の期間に直接教員に尋ねること。
教科書
金尾義治、森本一洋 編集「NEWパワーブック生物薬剤学第3版」(廣川書店)
参考図書
伊賀勝美 編集「対話と演習で学ぶ薬物速度論」(廣川書店)
備考
本講義は、本講義の前の物理化学3(2年前期),生物薬剤学(2年後期),臨床薬物動態学(3年後期)の内容と関連する。

【対応コアカリキュラム学修目標】
D-4-1 薬物の体内動態
2)薬物体内動態に起因する薬物相互作用の実例をメカニズムに基づいて説明し、その回避方法を提案する。
3)生理機能の変化が薬物体内動態に及ぼす影響を説明するとともに、その背景に応じた適切な投与経路・投与方法を説明する。
D-4-2 薬物動態の解析
1)薬物速度論的解析法に基づいて、体内薬物量(濃度)の時間的推移を、薬物動態パラメータを用いて説明する。
2)薬物動態パラメータを利用して、患者の生理状態を考慮した、適切な薬物投与計画を立案する。
3)治療薬物モニタリング(TDM)において、患者で実際に観察された血中薬物濃度に基づいて、個々の患者に最適な薬物治療を実践するための投与方法・投与量・投与間隔を設定する。
4)薬物動態学/薬力学解析(PK/PD解析)の概念と応用について説明する。

【DP配分】DP2:1.5
薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を配分
(DP1〜7の合計が科目の単位数となる)

【担当教員】 谷野公俊、上田ゆかり
【オフィスアワー】 月〜金曜日17:00-18:00,場所:21-0801
【実務経験】 なし
【科目ナンバー】 1HPT302L