徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    分析化学1 Analytical Chemistry 1

科目番号14534担当教員名中島 勝幸単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次24カリ1年
授業概要
化学物質(医薬品を含む)をその性質に基づいて分析できるようになるために、物質の定性、定量などに必要な基本的知識を修得する。
分析化学1では、酸塩基平衡および中和滴定法を題材とする。
到達目標
・水溶液中での物質の性質を理解するために、各種の化学平衡に関する基本的知識を修得する。
・試料中に存在する物質の種類および濃度を正確に知るために、代表的な医薬品、その他の化学物質の定性・定量法の基本的知識を修得する。
・酸塩基平衡と中和滴定について説明することができる。
[DP2:専門的知識]
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】分析化学の基礎・数値を適切に取り扱う C-2-1(2)講義有効数字についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【2】日本薬局方における確認試験
無機イオンの定性反応
C-2-3(1), (2), (3)
講義無機イオンの反応についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【3】純度試験
C-2-3(2)
講義純度試験の意味と意義をノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【4】分析法のバリデーション
C-2-1(3)
講義分析法バリデーションの意義をノートにまとめ、パラメーターについてノートに列挙する(60分)
提出課題の作成(30分)
【5】容量分析総論、日本薬局方と容量分析法・器具の使い方
C-2-1(1)
講義日本薬局方の利用方法についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【6】酸塩基平衡の概念
C-2-2(5)
講義化学平衡の概念をノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【7】酸・塩基の電離平衡
C-2-2(5)
講義水溶液中の酸塩基平衡についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【8】酸塩基の定義・酸・塩基水溶液のpH
pH測定の原理
C-2-2(1)
講義弱酸、弱塩基、両性物質の水素イオン濃度についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【9】緩衝作用と緩衝液
C-2-2(2)
講義緩衝作用とヘンダーソン・ハッセルバルヒの式についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【10】分子型とイオン形の存在比
C-2-2(4)
講義分配平衡に間してノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【11】中和滴定(滴定と指示薬)
C-2-2(6)
講義中和滴定の基礎および指示薬についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【12】中和滴定(滴定と滴定曲線)
C-2-2(6)
講義酢酸と水酸化ナトリウムの滴定曲線、炭酸ナトリウムと強酸の滴定曲線についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【13】中和滴定(標準液の調製と標定)
C-2-2(6)
講義ファクターの決定方法についてノートにまとまる(60分)
提出課題の作成(30分)
【14】中和滴定(医薬品の直接滴定) 
水酸化ナトリウムと炭酸ナトリウムの分別定量 (Walder法)
C-2-2(6)
講義walder法についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
【15】中和滴定(医薬品の逆滴定)
アスピリンの定量
C-2-2(6)
講義アスピリンの逆滴定についてノートにまとめる(60分)
提出課題の作成(30分)
評価方法
筆記試験(100%)
課題の解答・解説は、google classroomにて配布。
定期試験の総評・解説は、google classroomに掲載する。(試験結果の詳細に関しては対面で質問対応します)
教科書
「パートナー 分析化学 I 改訂第4版」(南江堂)
参考図書
「第十八改正日本薬局方」(厚労省:解説無し):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000066530.html
「第十八改正・日本薬局方解説書」(廣川書店)
「分析化学の基礎−定量的アプローチ−」(化学同人)・・・平衡を詳しく知りたい人向け。
備考
本講義は、本講義前の基礎化学(1年前期)、物質化学(1年前期)、本講義後の分析化学4(2年前期)の内容と関連する。

【対応コアカリキュラム学習目標】
C-2-1 分析方法の基礎
1)医薬品の品質管理や医療現場での検査において、分析結果の信頼性を保証するために、用いる器具、測定値の取扱い方法、方法の評価を説明する。

C-2-2 溶液の化学平衡と容量分析法
1)化学反応や酵素反応等に影響を与える溶液内の水素イオン濃度の測定の意義と方法を説明する。
2)体液を含めた水溶液内で水素イオン濃度が一定に保たれる仕組みを説明する。
3)様々な反応において、反応が起こっているにも関わらず反応に関わる物質の量の変化が現れなくなる現象を説明する。
4)物質の量を測定するための様々な方法の原理を理解し、操作法と応用例について説明する。

C-2-3 定性分析、日本薬局方試験法
1)医薬品の性状及び品質の適正化への日本薬局方の役割を説明する。
2)日本薬局方の試験法の原理と特徴及び操作法を説明する。
3)無機イオン分析の目的と方法を説明する。

【DP配分】 DP2:1.5
  薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、該当科目の単位数を配分(DP1〜DP7の合計が科目の単位数となる)
【担当教員】 中島勝幸
【オフィスアワー】月曜日〜金曜日16:00−18:00, 場所:21号館1F機器分析センター(NMR室)21-0106
【実務実績】平成5年4月〜平成9年3月 杏林製薬(株)合成研究センター勤務
【科目ナンバー】1HPA105L