徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    比較音楽学

科目番号14583担当教員名松岡　貴史単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次2年
授業概要
　世界の諸民族の音楽をCD，DVDなどを通じて具体的に知り，比較分析することにより，人間にとって音楽とは何か，人間は音楽から何を得てきたか，また音楽を通じて私たちは何ができるのか考えていきたい。
　生活の中で息づく音楽の本質について，音楽の社会に果たす役割について，それぞれの地域における楽器や音楽表現語法，美意識などについて学ぶ。宗教儀式との関わりにも注目したい。また，音律，旋法，理論，和声感，リズム感，踊りなどにも焦点を絞って味わっていきたい。この授業を通じて，世界の音楽文化の多様性とそれぞれの価値を理解したい。
到達目標
過去、現代、未来の、世界中の人々にとって音楽がどんな意味を持つのか、音楽が人々の生活の中でどのように根付き、人々にどのような喜びを与えてきたのか、そのことに眼を開き、興味を持って欲しい。〈知識（理解）〉〈態度（関心・意欲）〉
レポートでは、それらについて自分の考えを表現する。〈技能・表現〉
国、民族、宗教の違いがあっても、それぞれに価値があり、優越ではなく、それぞれが違っていて、それぞれが素晴らしいのだということに気づいて欲しい。〈思考・判断〉
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】アフリカの音楽文化��
アフリカの音楽の概要。
アフリカの音楽の特徴。
ポリリズム、ホケット奏法、音階、平行唱法、コール・アンド。レスポンス、トーキングドラム、触り音への執着、祭りと踊り。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【2】アフリカの音楽文化��
アフリカの楽器について
音楽の地域的な特徴について。
北部アフリカのイスラム世界の音楽。
フランス、イギリスの植民地支配の影響。
密林地域に住む人たちの音楽。
南アフリカの音楽。
民族によるそれぞれの文化と音楽の特徴		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【3】北・西ヨーロッパの音楽文化。
ヨーロッパの音楽の成り立ち、歴史的背景について。
ケルト族の音楽、北ヨーロッパの音楽、西ヨーロッパの音楽。
それぞれの国の音楽と特徴について。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【4】東ヨーロッパの音楽文化。
東ヨーロッパの音楽の歴史と概要。
西ヨーロッパとの繋がり、西アジアからの影響。
伝統楽器の説明。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【5】西アジアの音楽文化、伝統楽器について。
エジプト文明、メソパタミア文明、ペルシア文明、イスラム帝国などの歴史的背景、およびイスラム教とユダヤ教、キリスト教の特徴についての知識をもとに、西アジアの音楽を理解する。
多くの楽器の起源とされる西アジアの楽器について。
ペルシアの古典音楽について。
イスラム世界の音楽について。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【6】中央アジア、チベット地域の音楽文化。
シルクロードの音楽と楽器、チベット仏教の声明やチャム、中央アジアの音楽。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【7】インドの音楽文化。
北インドと南インドの音楽、文化的特徴について。
音楽理論のラーガとターラについて。
楽器について。シタール、サロード、タンブーラー、ヴィーナ、ムリンガム。
古典舞踊について。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【8】東南アジア（インドネシア、タイ、ビルマ、カンボジア、ベトナム）の音楽文化。
東南アジアの楽器の特徴（青銅と竹の楽器）。
タイの楽器と音階、信仰と伝統、生活と音楽。
インドネシアの楽器と音階、ガムラン、ケチャ、
ジェゴク。
ベトナムなど、植民地支配の歴史と音楽。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【9】モンゴル、アジア地域の音楽、文化的特質について。
モンゴルと日本の音楽の関連。ホーミーとオルティンドー、モリンホール。
中国、韓国の音楽文化。
中国の楽器、言葉と音楽、京劇と野外劇。
中国音楽の日本への影響。
台湾の伝統音楽。
韓国の文化と音楽。
アリランとサムソノリ。
韓国の楽器、カヤグム、コムンゴなど
韓国のシャーマニズムと音楽。バンソリ、シナウィなど。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【10】ロシアの音楽文化。
ロシアの西ヨーロッパに接する地域、中央アジアの地域、極東の地域のそれぞれの特徴。
旧ロシアのグルジア民謡、コサックダンス、ロシア民謡とバラライカ。

日本の先住民族の音楽文化、北海道アイヌ、沖縄の音楽。雅楽、邦楽、各地の民謡について。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【11】オセアニア、南太平洋諸島、ニューギニア、オーストラリア大陸の音楽文化。
オーストラリアのアポリジニ、
パプア・ニューギニアの各民族の伝統音楽とコスチューム、
ポリネシア（タヒチ、ハワイ）の伝統音楽と踊り。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【12】南北アメリカの先住民の音楽と文化について。
コロンブス以後のアメリカについては、
黄色人種（先住民）＋白人（ヨーロッパから移住して植民地支配した人々）＋黒人（奴隷としてアフリカから連れてこられた）ということを理解する。
南アメリカの音楽文化（ブラジル、アルゼンチンなど）。
ヨーロッパのどの国が支配したかにより、それぞれの国の音楽に特徴がある。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【13】中央アメリカの音楽文化（カリブ地域、アマゾン地域）。
マヤ、インカなど先住民族の文化と音楽。
キューバ、ジャマイカ、メキシコなどのラテン・アメリカの音楽と楽器。		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【14】北アメリカの音楽文化。
エスキモー、ネイティブアメリカンの文化と音楽。
開拓時代の白人の音楽。
ヨーロッパ系移民たちの音楽。
黒人たちの宗教音楽（黒人霊歌。）		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
【15】ジャズ、ポピュラー音楽の歴史。
ポピュラー音楽が、白人、黒人、黄色人種の文化の混合で成立していることを理解する。
全体のまとめ		講義（事前学習）教科書をよく読んでおく
（事後学習）授業で見聴きした音楽について印象を書き留めておく
評価方法
出席状況４０パーセント、受講態度２０パーセント、講義終了後のレポート４０パーセント
教科書
「音楽の世界一周旅行」（松岡みち子制作の教科書、授業開始時に配布）
「初めての世界音楽」　柘植元一・塚田健一編　音楽之友社
参考図書
特になし
備考
オフィスアワー：月曜日4講時、51001室
実務経験なし