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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】浄化管理技術実習

科目番号	20072	担当教員名	樫野　真	単位	1単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	後期	対象年次	2年

授業概要
本実習は、代謝機能を代行する血液浄化療法を中心に行う。臨床工学技士の専門性を習得する上での中心的な科目として位置付けられ、実習内容は臨床工学技士の業務や「臨床実習」の内容に直結する。従って、本実習の履修にあたっては、基礎的な知識・技術の習得を学生に求める。グループに分かれて各テーマを同時進行にて行う。各テーマの終了後、別途指定日までにレポートを提出すること。ガイダンス時に配布する実習資料に沿って実習を行うので前日までに必ず予習をしておく必要がある。
到達目標
①知識（理解）：（1）血液透析療法を中心とする血液浄化療法に関する知識と技術をする。②態度（感心・意欲）：臨床実習前の最後の学内実習であることを自覚し、白衣を着て患者の前に立つことを自覚できる。③技能（表現）：（1）４年次の臨床実習に役立つ血液透析療法における治療開始から終了までの手技を習得する。（2）治療開始の初歩として、血液回路の組み立て（プライミング）の手技を完全に習得する。（3）血液透析装置を中心とした血液浄化療法装置の操作方法、保守管理方法を習得する。④思考・判断：実習中に起こり得る事象を適切に判断し行動できるようにする。

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	ガイダンス（実習中の心得及び注意事項など）	配布資料をもとに、各実習テーマについて説明する	配布資料を熟読し、実習の各テーマにおいて目的や方法などをよく理解しておくこと。
【2】	プライミング実技練習・テーマ予習	実際に、血液回路の組み立て（プライミング）を行う。	ガイダンス時に配布する資料（プライミング）を熟読しておくこと。
【3】	テーマ①透析液の作成	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（プライミング）を熟読しておくこと。
【4】	テーマ②水処理装置の仕組み	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ①）を熟読しておくこと。
【5】	テーマ③透析装置の仕組み	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ①）を熟読しておくこと。
【6】	テーマ④各種ポンプの特性と保守管理	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ②）を熟読しておくこと。
【7】	テーマ⑤透析の開始（体外循環の開始）	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ②）を熟読しておくこと。
【8】	テーマ⑥透析の終了（血液回収）	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ③）を熟読しておくこと。
【9】	メーカー実習①アフェレーシズ	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ③）を熟読しておくこと。
【10】	メーカー実習②持続緩徐式血液浄化療法	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ④）を熟読しておくこと。
【11】	テーマ⑦各種血液浄化療法	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ④）を熟読しておくこと。
【12】	テーマ⑧血漿交換療法	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（テーマ⑤）を熟読しておくこと。
【13】	プライミング実技	実技試験	ガイダンス時に配布する資料（テーマ⑤）を熟読しておくこと。
【14】	プライミング実技	実技試験	ガイダンス時に配布する資料（血液浄化療法）を熟読しておくこと。
【15】	まとめ	グループワーク	ガイダンス時に配布する資料（血液浄化療法）を熟読しておくこと。

評価方法
レポート40％、実技試験10％、期末試験50％で評価する。レポートは５段階評価とする。期末試験は、実習内容に関連した内容の記述と国家試験に準じた択一式試験を行う。また、プライミングの実技試験を実施する。実技試験は必ず合格しておく必要がある。受講態度は、レポート及び期末試験の合計点から、無断欠席、遅刻、早退、居眠り、私語の回数をそれぞれ計算し減点方式で評価する。総合的に60％以上で合格とする。
教科書
資料配布
参考図書
竹澤真吾他　「臨床工学講座　生体機能代行装置学　血液浄化療法装置」医歯薬出版株式会社　978-4-263-73408-7　4,000円＋税小野哲章他　「臨床工学技士標準テキスト」　金原出版　4-307-77125-7　6,800円＋税日本エム・イー学会ME技術教育委員会監修「MEの基礎知識と安全管理　改訂第５版」978-4-524-24361-7　5,800円＋税黒川清監修　「透析患者の検査値の読み方」日本メディカルセンター　4-88875-144-7　5,600円＋税秋澤忠男監修　「透析液清浄化に向けて」医薬ジャーナル社　978-4-7532-2454-8　4,200円＋税

備考

穿刺針などを実際に使用するので、怪我をする危険性もある。緊張感を持ち集中して実習に臨むこと。
教室は主に臨床工学実習室及び実験室で行う予定であるが、適宜変更もありうる。
あらかじめ配布する資料に沿って実習を行うので、前日までに予習をしておくこと。
授業計画の１項目につき、２コマ連続して授業を行う。
この科目は、樫野、工藤がすべての回を担当する。