徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    分子計算化学(Computational Chemistry)

科目番号20186担当教員名山口 健太郎単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4年
授業概要
理論化学の基礎となる分子軌道法とその原理を学習する。
到達目標
 計算化学とは、計算によって導かれる理論上の化学であり、主にコンピュータを利用して行う種々の化学現象のシミュレーションを指す。これによって例えば分子の再安定構造や反応の遷移状態構造、各種分光学的スペクトルデータ、凝縮系(固体や液体)の物性、分子軌道の状態、あるいは各種エネルギーの予測などが可能であり、近年のドラッグデザインにおいても重要なツールとして認識されている。講義ではその理論的背景について量子論を中心として学習する。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】量子論登場前夜 導入講義ノート・プリントで復習
【2】量子論登場前夜 光の性質と黒体輻射講義光の性質を整理
ノート・プリントで復習
【3】ボーアと前期量子論 原子の構造講義原子モデルを予習
ノート・プリントで復習
【4】ボーアと前期量子論 量子論の基礎講義量子について予習
ノート・プリントで復習
【5】ハイゼンベルグと行列式 電子スペクトル講義Hスペクトルを予習
ノート・プリントで復習
【6】ハイゼンベルグと行列式 行列式による記述講義行列式について予習
ノート・プリントで復習
【7】物質波による解釈 ドブロイの物質波講義波動とは何かを予習
ノート・プリントで復習
【8】物質波による解釈 波動力学講義波動関数について予習
ノート・プリントで復習
【9】シュレディンガー方程式 マトリクス力学講義ハミルトニアンを予習
ノート・プリントで復習
【10】シュレディンガー方程式 電子の描写講義電子の実態を予習
ノート・プリントで復習
【11】量子論の確率解釈 波動関数の応用講義波動関数を再び予習
ノート・プリントで復習
【12】量子論の確率解釈 ボルンと確率波講義確率と統計を予習
ノート・プリントで復習
【13】不確定性原理の理解講義運動量の定義を予習
ノート・プリントで復習
【14】分子計算化学への応用 計算化学の種類講義ノート・プリントで復習
【15】分子力学と分子軌道講義ノート・プリントで復習
評価方法
平常点(50%)、課題レポート・小テスト(50%)により評価する。
教科書
プリント等を配布
参考図書
量子化学 上巻 原田義也 著 裳華房 ISBN-4785330732
備考
【オフィス・アワー】
月曜日17時から18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟3階解析化学講座
【受講心得・準備学習等】
 分析化学および物理化学の講義を受講していることが望ましい。
 この科目は、山口 健太郎【1】〜【7】、川幡 正俊【8】〜【15】の2名が担当する。