徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    放射線生物学演習

科目番号20227担当教員名保田 定利単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期後期 対象年次4年
授業概要
 放射線生物学は放射線が生体に及ぼす影響を分子・細胞レベルから個体レベルにわたって総合的に扱う学問である。
特に、診療放射線技師が就職して病院で行う分野の一つに放射線治療がある。人体に放射線を照射して、癌の治療を行う場合、放射線生物学の知識が必須項目である。これは、癌に対してピンポイントで放射線を照射するが、周囲の正常細胞への照射も行ってしまい、放射線生物学の知識が必要な理由である。
 診療放射線技師になることを目標とした学生に対する放射線生物学の国家試験は、放射線治療に関連した放射線生物学が中心になって出題されている。これらに対応できるように国家試験の演習問題を通して学習する。
到達目標
 上記の授業概要で説明したように、診療放射線技師になることを目標とした学生に、放射線生物学の国家試験がクリアーできるように学習することを目標とする。なお、放射線生物学の国家試験は10問であるが、最低限8問は回答できるようにすることを到達目標に設定することとする。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】放射線生物学の基礎---放射線生物学の歴史 細胞の構造(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【2】放射線生物学の基礎---遺伝子とDNA 生殖細胞 発がんの過程(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【3】放射線生物作用の初期過程(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【4】放射線生物学で用いる単位と用語(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【5】放射線による細胞死と生存率曲線---標的理論とヒット理論 生存率曲線(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【6】放射線による細胞死と生存率曲線---LQモデル SLD回復とPLD回復 照射効果を修飾する因子(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【7】突然変異と染色体異常(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【8】放射線の組織影響---細胞増殖と放射線感受性 組織の放射線感受性に影響を与える要因(保田)講義及び演習配布演習問題の理解
【9】放射線の組織影響---主要な組織の放射線感受性 組織障害のしきい値(石井)講義及び演習配布演習問題の理解
【10】個体レベルでの放射線の影響(石井)講義及び演習配布演習問題の理解
【11】放射線による発がんと遺伝的影響(石井)講義及び演習配布演習問題の理解
【12】腫瘍の放射線生物学---腫瘍の細胞動態 線量分割と4R 放射線治療(石井)講義及び演習配布演習問題の理解
【13】腫瘍の放射線生物学---治療における防護と増感(石井)講義及び演習配布演習問題の理解
【14】放射線障害の防護(石井)講義及び演習配布演習問題の理解
【15】放射線生物学のまとめ(石井)講義及び演習配布演習問題の理解
評価方法
筆記試験と授業(学習意欲)態度を8:2で評価します。
教科書
放射線生物学 オーム社 2年時 放射線生物学の教科書と同一
診療放射線技師国家試験対策全科 改訂11版 国家試験対策として全員購入済
参考図書
特になし
備考
保田のオフィスアワー:月曜日及び水曜日の午後3時〜午後5時 15号館3階3323の部屋