徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    分子遺伝学(Molecular Genetics)

科目番号20244担当教員名大岡 嘉治単位1.5単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4年
授業概要
薬に対する反応性には著しい個人差がみられるが、従来それらは体質の違いとして説明されてきた。しかしながら、近年そのような個人差は後天的な環境因子に加え遺伝的因子が大きな要因になっていることが明らかにされている。本講義では、薬に対する反応性に関与する遺伝的因子の重要性を理解し、それが創薬や副作用の予知にどのように生かされているかについて講義する。
到達目標
薬物治療の個別化に関する分子生物学および遺伝学の基本原理を理解すことにより(知識)、将来、様々な医薬品情報を積極的に学ぶ姿勢を身に付け(態度)、個々の患者に応じた薬の投与計画を立案できるようになる(思考・判断、技能)。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】分子遺伝学の序論:薬効と遺伝学について。
目標:薬の作用理解における遺伝学の重要性について理解する。
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【2】薬理遺伝学の基礎(1):医学の進歩と遺伝子工学の発展
目標:医学の発達における遺伝学、遺伝子工学の果たした役割について理解する。
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【3】薬理遺伝学の基礎(2):遺伝学の基礎と遺伝病
目標:代表的な遺伝病とその遺伝的特徴について理解する
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【4】薬理遺伝形質(1):薬効と遺伝的素因
目標:薬効の個人差における遺伝的素因について説明できる
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【5】薬理遺伝形質(2):薬物動態に影響する遺伝的素因
目標:薬物動態に影響する遺伝的素因について説明でき
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【6】発達および老人薬理学:薬効に影響を及ぼす年齢的要因
目標:年齢を考慮すべき薬物療法とその遺伝学的背景ついて説明できる。
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【7】疾患とゲノム遺伝子:疾患関連遺伝子 目標:様々な疾患に関与する遺伝子変異について説明できる。講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【8】遺伝子診断(1):ヒトゲノムと遺伝子多型
目標:薬効の個人差の要因となる遺伝子多型について説明できる
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【9】遺伝子診断(2)遺伝子多型と薬物療法への応用
目標:薬物治療において遺伝子多型がどのように利用されているか説明できる。
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【10】遺伝子治療: 遺伝子治療の原理と応用
目標:種々の遺伝子治療法とその原理について説明できる
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【11】分子遺伝学の歴史: 遺伝学、遺伝子工学の発展講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【12】最新分子遺伝学(1):遺伝子工学の多方面への応用講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【13】最新分子遺伝学(2):エピジェネティックな遺伝子発現制御機構講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【14】最新分子遺伝学(3):クローン技術とiPS細胞の創薬への応用講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【15】最新分子遺伝学(4):DNA情報と個人鑑別講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
評価方法
 定期試験(70%)、演習•課題レポート(30%)により総合的評価する。
教科書
プリントを適宜配布する。
参考図書
エッセンシャル遺伝学、D.L.ハートル/E.W.ジョーンズ共著、培風館、ISBN4-563-07791-7
臨床薬物動態学 加藤隆一著 南江堂 ISBN:978-4-524-25055-4
備考
1〜10回の講義は1日2コマの集中講義形式で実施し、11〜15回は1日1コマの通常講義形式で実施する。
【オフィス・アワー】
  月〜木17時〜18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟4階 生体防御学講座