徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬理学実習(Student laboratory for Pharmacology)

科目番号20404担当教員名鴻海 俊太郎単位2単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年
授業概要
実習を通じて薬理学の基本概念および代表的な薬物の薬理作用について学ぶ。
到達目標
薬理学の講義で学んだ知識あるいは薬理学に対する興味を深めるために、実験動物および摘出組織を用いて様々な薬物の効果を測定することにより、生体と薬物の相互作用の実際に触れ理解を深める。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】オリエンテーション・目的意識を強く持ち、薬理学実習に臨むことができる。・動物実験における倫理観を十分に理解できる。講義 
【2】実験動物の扱い方・動物実験における倫理について配慮する。・代表的な実験動物を適切に取り扱うことができる。・実験動物での代表的な薬物投与方法を実施できる。C13(1)4-1, C13(1)4-2, C13(1)4-3実習 (実習後)実験動物の必要性・倫理感をレポートに記す。
【3】運動神経・骨格筋に作用する薬物(神経筋接合部の生理・薬理)・シナプス伝達、興奮−収縮連関の機構を知る。・神経筋接合部の神経伝達と興奮−収縮連関の性質を理解する。・神経筋接合部におけるニコチン受容体作用薬の作用を知る。・骨格筋の単収縮、強縮の性質を理解する。C13(2)3-1, C13(2)3-2実習(実習前)薬理学講義で学んだ関連薬について復習する。(実習後)実験結果を整理し発表できるようにする。
【4】自律神経系に作用する薬物(心臟への興奮・抑制作用)・心筋収縮力・心拍数へ影響する薬物を説明できる。・アゴニスト・アンタゴニストの用量と作用について説明できる。・自律神経系に作用する代表的な薬物の効果を測定・評価できる。C13(1)1-1, C13(1)1-2, C13(2)2-4実習(実習前)講義で学んだ関連薬について復習する。(実習後)実験結果を整理し発表できるようにする。
【5】中枢神経系に作用する薬物-1(鎮痛薬)・痛覚伝導路および鎮痛薬の作用機序が説明できる。・代表的な鎮痛薬の効果を測定できる。C13(2)1-3, C13(2)1-6実習 (実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。 (実習後)結果を考察する。
【6】中枢神経系に作用する薬物-2(痙攣薬と抗痙攣薬)・代表的な痙攣薬(運動神経興奮型と脳幹型神経興奮型)の作用機序が説明でき、その効果を測定できる。・上記の神経興奮を抑制する代表的な薬物の作用機序が説明でき、その効果を測定できる。C13(2)1-6実習 (実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。 (実習後)結果を考察する。
【7】中枢神経系に作用する薬物-3(抗てんかん薬)・代表的な中枢神経疾患(てんかん)の病態、およびその治療薬の薬理作用が説明できる。・また、その薬物の効果を測定し、効果を評価できる。C13(2)1-4, C13(2)1-6, C17(5)1-2,3実習 (実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。 (実習後)結果を考察する。
【8】中枢神経系に作用する薬物-4(全身麻酔薬)・代表的な麻酔薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。・中枢神経に作用する代表的な薬物(全身麻酔薬)の効果を測定できる。C13(2)1-1, C13(2)1-6実習 (実習前)使用する薬物の薬理作用を理解する。 (実習後)結果を考察する。
【9】報告書の書き方・プレゼンテーションの方法を学ぶ・実習で得られた結果を、正確に読み取り、それぞれの薬理作用を考察できる。また、実験結果を発表するためのプレゼンテーション技術も習得する。実習(実習後)データを注意深く解析・考察し、結果をグラフや表にして、パソコンでスライドを作成する。このスライドを使って発表の準備・練習をする。
評価方法
レポートまたは試験(80%)、実習に取り組む姿勢や態度(20%)により評価する。
教科書
薬理学実習書(薬理学・薬物治療学講座で編集・作成した版)
参考図書
新薬理学テキスト(第2版), 佐藤進(編集) 廣川書店, 2010年, ISBN-978-4-567-49492-2、NEW薬理学(改訂第6版), 田中千賀子・加藤隆一(編集), 南山堂, ISBN-978-4-524-26088-1、薬理学実習の実際とデータの見方 日本私立大学協会薬理学関連教科検討委員会(編), 南山堂, ISBN 978-4-525-72291-3
備考
すべての実習期間を通して、動物実験における倫理について、十分に配慮すること。実習中の写真・動画などの撮影は固く禁止します。・担当者: 1, 2, 9 回-全員、3 回: 栗生・鴻海・小西、4 回:鴻海・栗生・小西、5-8 回:伊藤