徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬理遺伝学(Pharmacogenetics)

科目番号20455担当教員名大岡 嘉治単位1単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次5年
授業概要
薬に対する反応性には著しい個人差がみられるが、従来それらは体質の違いとして説明されてきた。しかしながら、近年そのような個人差は後天的な環境因子に加え遺伝的因子が大きな要因になっていることが明らかにされている。本講義では、薬に対する反応性に関与する遺伝的因子の重要性を理解し、それが創薬や副作用の予知にどのように生かされているかについて講義する。
到達目標
薬物治療の個別化に関する分子生物学および遺伝学の基本原理を理解すことにより(知識)、将来、様々な医薬品情報を積極的に学ぶ姿勢を身に付け(態度)、個々の患者に応じた薬の投与計画を立案できるようになる(思考・判断、技能)。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】薬理遺伝学序論:薬効と遺伝学の重要性について過去の薬害の事例を通して学ぶ。B(1)4-3講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【2】薬理遺伝学の基礎(1):医学の進歩と遺伝子工学の発展
目標:医学の発達における遺伝学、遺伝子工学の果たした役割について理解する。C9(2)1-2, C9(2)2-1,C9(6)2-6, C9(6)3-1
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【3】薬理遺伝学の基礎(2):遺伝学の基礎と遺伝病
目標:代表的な遺伝病とその遺伝的特徴について理解する。C9(2)2-3,4, C9(6)1-1, C9(6)3-3
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【4】薬理遺伝形質(1):薬効と遺伝的素因
目標:薬効の個人差における遺伝的素因について説明できる。C13(1)1-6,C15(3)1-1,E3(3)1-1,2,3
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【5】薬理遺伝形質(2):薬物動態に影響する遺伝的素因
目標:薬物動態に影響する遺伝的素因について説明できる。C15(3)1-2, E3(3)1-1,2,3
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【6】発達および老人薬理学:薬効に影響を及ぼす年齢的要因
目標:年齢を考慮すべき薬物療法と遺伝的背景ついて説明できる。
C15(2)2-1,2,3
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【7】疾患とゲノム遺伝子:疾患関連遺伝子 目標:様々な疾患に関与する遺伝子変異について説明できる。C17(3)5-1,2講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【8】遺伝子診断(1):ヒトゲノムと遺伝子多型
目標:薬効の個人差の要因となる遺伝子多型について説明できる。 C17(3)4-1,2, E3(3)1-1,2,3
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
【9】遺伝子診断(2)遺伝子多型と薬物療法への応用
目標:薬物治療において遺伝子多型がどのように利用されているか説明できる。 C17(3)4-1,2, E3(3)1-1,2,3
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ&ミニテストの復習
【10】遺伝子治療: 遺伝子治療の原理と応用
目標:種々の遺伝子治療法とその原理について説明できる。 C15(3)1-1,3 、C17(3)2-1
講義と質疑講義レジメとノートのまとめ
評価方法
毎回実施する小テスト(20%)および課題レポート(80%)により総合的評価する。
教科書
プリントを適宜配布する。
参考図書
エッセンシャル遺伝学、D.L.ハートル/E.W.ジョーンズ共著、培風館、ISBN4-563-07791-7
臨床薬物動態学 加藤隆一著 南江堂 ISBN:978-4-524-25055-4
備考
【受講心得】
  毎回講義レジメを配布し、ミニテストを実施するので、これらを利用してよく復習すること。
【オフィス・アワー】
  月〜木17時〜18時、それ以外にも適宜、薬学研究棟4階生体防御学講座
【備考】 
1日2コマの集中講義形式で実施する。