徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    塑性加工(Plastic Working)

科目番号30240担当教員名中条 義輝単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次3年
授業概要
塑性加工は金属やプラスチックを塑性流動させ、切りくずを出さない成形法であり、我々の身の回り品のほとんどがこの加工法で作られている。講義では塑性加工法の分類と特徴を述べるとともに、最も基本的な圧延理論の演習問題を一緒に解きながら解説する。
到達目標
(1)5つの塑性加工分類(圧延、引抜き。押出し、鍛造、プレス加工)を説明できる。(知識・理解)
(2)弾性と塑性歪みの演習で塑性力学の基礎を理解できる(態度・関心・思考)
(3)圧延限界の計算ができる。(技能・判断)
(4)プレス加工による絞り・曲げ加工など身近な製造手段を説明できる。(知識・関心)
(5)演習を繰り返すことで、機械系技術者としての仕事に活かせることができる。(思考・判断)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】加工の概念と歴史的に見た道具・加工法の発展について講義幕府長崎製鉄所の歴史を調査
【2】加工法の分類と特徴、金属材料と熱処理、塑性加工の種類講義表面硬化法:高周波焼入れ法を調査
【3】塑性加工の利点と欠点、特徴、塑性力学の基礎(塑性変形とは、応力と歪み曲線について)講義材料力学で習ったフックの法則を復習する
【4】弾性と塑性変形の演習、熱間・冷間加工について、塑性加工用材料と工具材料講義応力と歪みの演習問題を復習
【5】圧延加工の分類と製造工程、圧延の挙動解析(かみ込み条件や中立点について)講義と演習演習プリントを復習
【6】圧延における挙動解析(圧延全応力や所要動力など)の計算演習講義と演習圧延限界を割り当て表に従い計算する
【7】ビデオ鑑賞「塑性加工の計測自動制御技術」、引抜加工について講義、レポート指導演習問題の復習
【8】引抜き応力や断面減少率の計算、押出し加工の特徴と製造方法講義引抜き応力の計算をエクセルソフトでグラフ化する
【9】プレス加工、せん断加工の種類とその機構、せん断抵抗の計算演習講義と演習せん断とは何か、材料力学の復習
【10】曲げ加工と型曲げの種類、演習問題講義曲げ加工の演習プリントの復習
【11】深絞り加工、バルジ加工と限界絞り比について講義と演習限界絞り比の復習と計算
【12】深絞り加工の演習問題演習体積不変の法則を復習
【13】その他の成形法、しごき、引張、フランジ加工、鍛造講義深絞り演習プリントの復習
【14】すえ込み、カーリング、エンボス、コイニング加工講義と演習円柱素材のすえ込み計算の復習
【15】総合演習問題演習配布演習問題の復習
評価方法
演習レポート課題(40%)および試験(60%)を行い総合的に評価します。
教科書
絵とき「塑性加工」基礎のきそ、町田、古閑共著、日刊工業新聞、1,890
参考図書
特になし
備考
材料力学で学習した弾性力学の応力と歪み線図および計算演習で利用する三角関数の復習をもう一度しておく。
教科書の内容を何度も復習してほしい。
オフィスアワー(水曜日:13:00〜15:00・中央研究棟701号室)