徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    児童文学

科目番号30263担当教員名上田 穂積単位2単位
科目群専門必修・選択選択開講期前期 対象年次4年
授業概要
(授業目的・方針 等)
「児童文学」とは何か。文学と文化の両側面から議論を進める。この講義では、まず「文学」の領域の問題として限定的に捉えるのではなく、文化との関係から広義に考えていく。そのうえで、明治から昭和(戦前)までの流れをたどりながら、近代児童文学について考える。
到達目標
本講義の目標は、〈児童〉とは何かについて、〈文学〉における子どもとは何かを理解することである。それは世代を超えて表現とはどのような意味を持つものなのか認識することでもある。この目標を達成出来れば、社会人としての自覚が一層高まり、養成される。さらに日本の近現代における文化を理解することが出来る。
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】「児童文学」とは何か(1)原則講義である。別紙シラバス配布。 
【2】「児童文学」とは何か(2)講義。プリント配布。「教場レポート」の実施。 
【3】明治期の児童文学(1)ー巌谷小波の登場講義。プリント配布。「こがね丸」を読了しておくこと。
【4】明治期の児童文学(2)ー〈子ども〉の発見講義。プリント配布。「教場レポート」の実施。柄谷行人『日本近代文学の起源』を読んでおくこと。
【5】大正期の児童文学(1)ー鈴木三重吉の登場講義。プリント配布。「ぽっぽのお手帳」を読了のこと。
【6】大正期の児童文学(2)ー「赤い鳥」の創刊講義。プリント配布。図書館地下書庫に架蔵されている「赤い鳥」復刻版を手に取って確認しておくこと。
【7】大正期の児童文学(3)ー小川未明「赤い蝋燭と人魚」講義。プリント配布。「赤い蝋燭と人魚」を読了しておくこと。
【8】大正期の児童文学(4)ー浜田廣介「鬼の涙」講義。プリント配布。「鬼の涙」を読了しておくこと。
【9】大正期の児童文学(5)ー千葉省三の位置講義。プリント配布。「拾った神様」と「鷹の巣取り」を読了しておくこと。
【10】日本近代文学と日本児童文学(1)講義。プリント配布。芥川龍之介「蜘蛛の糸」を読了しておくこと。
【11】日本近代文学と日本児童文学(2)講義。プリント配布。芥川龍之介「杜子春」を読了しておくこと。
【12】大正から昭和へ(1)ー宮澤賢治の登場講義。プリント配布。童話集『注文の多い料理店』に収められているすべての作品を読了すること。
【13】大正から昭和へ(2)ー「銀河鉄道の夜」講義。「教場レポート」の実施。プリント配布。「銀河鉄道の夜」を読了しておくこと。
【14】昭和の児童文学ー新美南吉「おじいさんのランプ」講義。プリント配布。「おじいさんのランプ」を読了しておくこと。
【15】まとめ講義。プリント配布。 
評価方法
出席、「教場レポート」の提出、授業時の受け答えを平常点として(40%)、期末レポートの内容を実力点(60%)とする。、最終的にこのふたつの観点から総合的に評価する。
教科書
適宜、プリントを配布する。
参考図書
適宜、プリントを配布する。
備考
オフィスアワーは木曜日9時5分から9時50分。