徳島文理大学

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徳島文理大学短期大学部

【科目名】    薬剤学2(Biopharmaceutics 2)

科目番号30321担当教員名加藤 善久単位1.5単位
科目群専門必修・選択必修開講期後期 対象年次3年
授業概要
薬物の生体内動態の過程(吸収、分布、代謝、排泄)は、薬物の薬効や副作用の発現を理解する上で重要となる。また、薬物が薬理効果を発揮する上で、体内動態は他剤併用により大きく変動することがある。従って、その相互作用の要因を把握することが重要である。本講義では、医療および医薬品に関与する高度の薬剤学的知識を修得し、さらに、適正な薬物治療を推進するために、体内動態の各過程で生じる相互作用およびその対処法を習熟することを目的として、基礎から応用までの生物薬剤学を、最近の知見を織り交ぜて講述する。
到達目標
 薬物の生体内運命を理解し、個々の患者の投与設計ができるようになるために、薬物の体内動態およびその解析に関する基本的知識を修得し、それらを応用する基本的技能を身につける。吸収、分布、代謝、排泄の各過程および薬物動態学的相互作用に関する基本的事項を修得する。知識(理解)、技能(表現)
授業計画授業形態授業時間外学習
【1】薬物代謝(1):薬物分子の体内での化学的変化とそれが起こる部位、薬物代謝が薬効に及ぼす影響
到達目標:代表的な薬物代謝酵素を列挙し、その代謝反応が起こる組織ならびに細胞内小器官、反応様式について説明できる。知識(理解)E4(1)4-1、薬物代謝の第義衄娠(酸化・還元・加水分解)、第響衄娠(抱合)について、例を挙げて説明できる。知識(理解)E4(1)4-2
講義と質疑応答予習:教科書p71〜92を熟読する。
復習:教科書p81、82、91の問題を解く。
宿題:課題
【2】薬物代謝(2):薬物代謝様式とそれに関わる酵素、シトクロムP450の構造、性質、反応様式 到達目標:薬物代謝の第義衄娠(酸化・還元・加水分解)、第響衄娠(抱合)について、例を挙げて説明できる。知識(理解)E4(1)4-2、代表的な薬物代謝酵素(分子種)により代謝される薬物を列挙できる。知識(理解)E4(1)4-3、プロドラッグと活性代謝物について、例を挙げて説明できる。知識(理解)E4(1)4-4講義と質疑応答予習:教科書p83〜98を熟読する。
復習:教科書p91、94、98の問題を解く。
宿題:課題
【3】薬物代謝(3):薬物の酸化、還元、加水分解、抱合反応、薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害)
到達目標:代表的な薬物代謝酵素(分子種)により代謝される薬物を列挙できる。知識(理解)E4(1)4-3、薬物動態に影響する代表的な遺伝的素因(薬物代謝酵素・トランスポーターの遺伝子変異など)について、例を挙げて説明できる。知識(理解)E3(3)1-2、薬物代謝酵素の阻害および誘導のメカニズムと、それらに関連して起こる相互作用について、例を挙げ、説明できる。知識(理解)E4(1)4-5
講義と質疑応答予習:教科書p93〜104を熟読する。
復習:教科書p94、98、102、103の問題を解く。
宿題:課題
【4】薬物代謝(4):薬物代謝酵素の変動要因(加齢、SNPsなど)、初回通過効果、肝および固有クリアランス
到達目標:薬物代謝酵素の阻害および誘導のメカニズムと、それらに関連して起こる相互作用について、例を挙げ、説明できる。知識(理解)E4(1)4-5、初回通過効果について説明できる。知識(理解)E4(1)2-5、組織クリアランス(肝、腎)および固有クリアランスの意味と、それらの関係について、数式を使って説明できる。知識(理解)E4(2)1-5、肝疾患・肝機能低下時における薬物動態と、薬物治療・投与設計において注意すべき点を説明できる。知識(理解)E3(3)3-2
講義と質疑応答予習:教科書 p46〜49、 99〜104、150〜154を熟読する。
復習:教科書p48〜49、104、154の問題を解く。
宿題:課題
【5】腎排泄(1):腎における排泄機構、腎クリアランス
到達目標:薬物の尿中排泄機構について説明できる。知識(理解)E4(1)5-1
腎クリアランスと、糸球体ろ過、分泌、再吸収の関係を定量的に説明できる。知識(理解)E4(1)5-2
講義と質疑応答予習:教科書p105〜113を熟読する。
復習:教科書p108、113の問題を解く。
宿題:課題
【6】腎排泄(2):糸球体ろ過速度、腎機能検査、クリアランス比、尿中排泄速度、尿中排泄率の高い薬物
到達目標:腎クリアランスと、糸球体ろ過、分泌、再吸収の関係を定量的に説明できる。知識(理解)E4(1)5-2、代表的な腎排泄型薬物を列挙できる。知識(理解)E4(1)5-3
講義と質疑応答予習:教科書p109〜114を熟読する。
復習:教科書p113、114の問題を解く。
宿題:課題
【7】胆汁中排泄:胆汁中排泄、腸肝循環と腸肝循環を受ける薬物 
到達目標:薬物の胆汁中排泄と腸肝循環について説明できる。知識(理解)E4(1)5-4
講義と質疑応答予習:教科書p115〜120を熟読する。
復習:教科書p119、120の問題を解く。
宿題:課題
【8】唾液・乳汁中排泄:唾液・乳汁中への排泄、排泄過程における相互作用:糸球体ろ過、尿細管分泌、尿細管再吸収
到達目標:低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児における薬物動態と、薬物治療で注意すべき点を説明できる。知識(理解)E3(3)2-1、薬物の排泄過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。知識(理解)E4(1)5-5
講義と質疑応答予習:教科書p121〜124を熟読する。
復習:教科書p122〜124の問題を解く。
宿題:課題
【9】吸収過程における相互作用とその回避 
到達目標:薬物の吸収過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。知識(理解)E4(1)2-4
講義と質疑応答予習:教科書p43〜45を熟読する。
復習:教科書p45の問題を解く。
宿題:課題
【10】分布過程における相互作用とその回避 到達目標:薬物の組織移行性(分布容積)と血漿タンパク結合ならびに組織結合との関係を、定量的に説明できる。知識(理解)E4(1)3-2、薬物の分布過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。知識(理解)E4(1)3-6講義と質疑応答予習:教科書p52〜56、68〜70を熟読する。
復習:教科書p56、69、70の問題を解く。
宿題:課題
【11】代謝過程における相互作用とその回避 到達目標:薬物代謝酵素の阻害および誘導のメカニズムと、それらに関連して起こる相互作用について、例を挙げ、説明できる。知識(理解)E4(1)4-5講義と質疑応答予習:教科書p99〜103を熟読する。
復習:教科書p102、103の問題を解く。
宿題:課題
【12】排泄過程における相互作用とその回避
到達目標:薬物の排泄過程における相互作用について例を挙げ、説明できる。知識(理解)E4(1)5-5
講義と質疑応答予習:教科書p121〜124を熟読する。
復習:教科書p123、124の問題を解く。
宿題:課題
【13】薬動学(1):薬物動態パラメーター、全身クリアランス、分布容積、生物学的半減期、生物学的利用能の求め方
到達目標:線形コンパートメントモデルと、関連する薬物動態パラメータ(全身クリアランス、分布容積、消失半減期、生物学的利用能など)の概念を説明できる。知識(理解)E4(2)1-1
講義と質疑応答予習:教科書p123〜131を熟読する。
復習:教科書p131の問題を解く。
宿題:課題
【14】薬動学(2):線形1-コンパートメントモデル:急速静注、経口投与
到達目標:線形1−コンパートメントモデルに基づいた解析ができる(急速静注・経口投与[単回および反復投与]、定速静注)。(知識、技能)E4(2)1-2
講義と質疑応答予習:教科書p132〜138を熟読する。復習:教科書p138、139の問題を解く。
宿題:課題
【15】薬動学(3):線形1-コンパートメントモデル:経口投与、定速静注
到達目標:線形1−コンパートメントモデルに基づいた解析ができる(急速静注・経口投与[単回および反復投与]、定速静注)。(知識、技能)E4(2)1-2
講義と質疑応答予習:教科書p132〜138を熟読する。
復習:教科書p138、139の問題を解く。
宿題:課題
評価方法
1) 授業への取り組み態度等(10%)、2) 定期試験(80%)及び3) 課題レポート・小テスト等(10%)により総合的に評価する。ただし、1)、2)、3)の得点がそれぞれの配点の60%以上であること。出席は必須である。
教科書
医療薬学VI.薬の生体内運命、日本薬学会編、東京化学同人、ISBN-978-4-8079-1717-4
参考図書
コアカリ対応 薬剤学 第3版、川島 嘉明、半田 哲郎、米谷 芳枝、山本 いづみ、丸善出版、ISBN-978-4-621-08442-7
医療薬学后淵好織鵐澄璽斌学シリーズ-6)薬物治療に役立つ情報、日本薬学会 編、東京化学同人、ISBN-978-4-8079-1716-7
新薬剤学 改訂第3版、原島 秀吉 編集、南江堂、ISBN-978-4-524-40286-1
薬と疾病 2B 薬の効くプロセス(2)薬剤 第2版、日本薬学会 編、東京化学同人、ISBN-978-4-8079-1476-0
薬と疾病 薬物治療(2)および薬物治療に役立つ情報、日本薬学会 編、東京化学同人、ISBN-978-4-8079-1463-0
わかりやすい生物薬剤学 第4版、辻 彰 編集、廣川書店、ISBN-978-4-567-48233-2
入門薬物動態学、金尾 義治、京都廣川書店、ISBN-978-4-901789-01-1
生物薬剤学 改訂第2版、林 正弘、谷川原 祐介、南江堂、ISBN-978-4-524-40216-8
薬物動態学、西垣 隆一郎、丸善出版、ISBN-978-4-621-04472-8
最新薬剤学 第9版、林 正弘、川島 嘉明、廣川書店、ISBN-978-4-567-48025-3
標準薬剤学 改訂第2版−医療の担い手としての薬剤師をめざして−、渡辺 善照、芳賀 信、南江堂ISBN-978-4-524-40231-1
NEWパワーブック生物薬剤学 第2版、金尾 義治、森本 一洋 他編、廣川書店、ISBN- 978-4-567-48087-1
パートナー薬剤学 改訂第2版、寺田 勝英、伊藤 智夫 編、南江堂、ISBN-978-4-524-40289-2
広義薬物動態学、掛見 正郎、岩永 一範、京都廣川書店、ISBN-978-4-901789-23-3
演習で理解する生物薬剤学、山本 昌、坂根 稔康、廣川書店、ISBN-978-4-567-48410-7
CBT対策と演習 薬剤学1-薬物動態学-、薬学教育研究会 編、廣川書店、ISBN-978-4-567-71220-0
重要公式を用いたわかりやすい薬剤学計算問題の解き方 薬物動態学編、中島恵美、ネオメディカル、ISBN-4-9903263-1-8
マッピングナビゲーション薬物速度論演習、櫻井栄一、京都廣川書店、ISBN-978-4-901789-72-1
薬物動態学 標準問題演習、鴫原淳、山内理恵、京都廣川書店、ISBN-978-4-906992-56-0
基礎からの薬物動態学、池田敏彦、弓田長彦、みみずく舎、ISBN-978-4-86399-314-3
領域別既出問題集〔改訂5版〕6.薬剤 第95〜101回薬剤師国家試験、薬学ゼミナール、ISBN-978-4-9073-6844-9
2017年4月刊行版
備考
【受講心得】 
 薬剤学1、治療薬学1、治療薬学2及び衛生化学2の内容を十分に理解していること。
 必ず予習、復習を行なうこと。ホームワークを必ず提出すること。締め切り:授業の3日後の9時00分。
【オフィス・アワー】
 木曜日14時〜18時、それ以外にも適宜、香川薬学部研究棟8階 薬物動態学講座
【備考】 
 最近明らかにされている薬物の生体内動態に関与するトランスポーターや薬物代謝酵素、また、微量で活性の高い抗がん 剤やバイオ医薬品などの臨床応用例などについても修得できるように講述したい。
 なお、1〜8は加藤善久、9〜15は榊原紀和、加藤善久、跡部一孝が担当する。
【DP配分】
 DP1 DP2 DP3 DP4 DP5 DP6 DP7
 0 0 0 1.5 0 0 0
 香川薬学部の7つのディプロマポリシー(DP)への寄与の度合いに基づき、当該科目の単位数を按分
 (DP1〜7の合計が担当科目の単位数となる)。