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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】慢性期看護援助論

科目番号	30492	担当教員名	上田　伊佐子	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	必修	開講期	前期	対象年次	2年

授業概要
慢性・長期的な健康問題をもちながら生活している患者およびその家族（以下，慢性期看護の対象者）が，病いと共に生きることの認識と対処法を習得し，自らの生活を調整，再構築できるよう援助するための理論や方法について学ぶ．演習1：ケース・スタディを通して対象者がセルフマネジメント能力を高めて自らの生活を調整，再構築できるための看護過程を考える．演習2：ロールプレイを通してHOT療法が必要な患者に対する教育的支援について実施し評価する．
到達目標
1.態度（関心・意欲）：慢性期看護の対象者が，病いをもちながら生きていくための支援について関心をもち意欲的に学修できる． 2.知識（理解）：生活習慣の継続的な調整をしている人および教育的支援を必要としている人の医療上の特徴，生活への影響，および対象者が自らの生活を調整，再構築できるための看護支援を知識として獲得できる． 3.思考・判断：ケーススタディにより，対象者の生活，疾病・治療の特徴，セルフマネジメント上の強みなどを判断し，対象者が自らの生活を調整，再構築できるための看護過程を思考できる． 4.技能（表現）：HOT療法導入が必要な患者に対する教育的支援をロールプレイにより表現できる．

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	慢性期看護援助論の授業ガイダンス概論1　慢性・長期的な健康問題をもつ人・家族の特徴と理解　病みの奇跡	講義	【予習】テキストⅡ章慢性期にある人の特徴と理解を熟読【復習】復習ノートの作成
【2】	概論2　病いとともに生きる生活の支援　セルフケア理論，自己効力・エンパワメント	講義	【予習】テキストⅢ章慢性期にある人への看護援助を熟読【復習】復習ノートの作成
【3】	生活習慣の継続的な調整をしている人：糖尿病患者の医療上の特徴と生活への影響	講義	【予習】テキストⅧ章慢性の代謝機能障害をもつ患者の看護を熟読検査項目と正常値の作成【復習】復習ノートの作成
【4】	生活習慣の継続的な調整をしている人：糖尿病患者への支援技術	講義	【予習】テキストⅧ章慢性の代謝機能障害をもつ患者の看護を熟読【復習】復習ノートの作成
【5】	教育的支援を必要としている人：COPD患者の医療上の特徴と生活への影響	講義	【予習】テキストⅣ章慢性の呼吸機能障害をもつ患者の看護を熟読【復習】復習ノートの作成
【6】	教育的支援を必要としている人：COPD患者への支援技術	講義	【予習】テキストⅣ章慢性の呼吸機能障害をもつ患者の看護を熟読【復習】復習ノートの作成
【7】	機器により生命を維持し生活している人の医療上の特徴と生活への影響および支援：慢性腎不全	講義	【予習】テキストⅨ章慢性の内部環境調節障害をもつ患者の看護を熟読【復習】復習ノートの作成
【8】	生活習慣の継続的な調整をしている人の医療上の特徴と生活への影響および支援：慢性心不全	講義	【予習】テキストⅤ章慢性の循環機能障害をもつ患者の看護を熟読【復習】復習ノートの作成
【9】	がんとともに生きている人・家族への支援：概説	講義	【予習】認定NPO法人健康と病いの語り DIPEx Japanのサイトを見てくる【復習】復習ノートの作成
【10】	がんとともに生きている人・家族への支援: 化学療法・放射線療法を受ける人への支援	講義	【予習】テキストⅩⅥ章化学療法を受ける患者の看護，ⅩⅦ章放射線療法を受ける患者の看護熟読【復習】復習ノートの作成
【11】	演習のガイダンス演習1　ケース・スタディ演習2　HOT療法に対する教育的支援についてロールプレイ	演習	課題についての個人学習
【12】	Aグループ演習1／Bグループ演習2	演習グループワーク	課題についてのグループ学習
【13】	Aグループ演習2／Bグループ演習1	演習　グループワーク	課題についてのグループ学習
【14】	ケース・スタディの発表	演習グループワーク	発表の準備
【15】	ケース・スタディの解説	講義	【復習】復習ノートの整理

評価方法
試験(期末) 50％，グループワーク30%　小テスト20%
教科書
鈴木志津枝・藤田佐和（編）（2014）：成人看護学慢性期看護論（第3版）NOUVELLE HIROKAWA
参考図書
系統看護学講座(医学書院)　成人看護学[2]呼吸器 (最新版)，成人看護学[3]循環器(最新版)，成人看護学[6]内分泌・代謝(最新版)，成人看護学[8]腎・泌尿器(最新版) 黒田裕子『成人看護学』医学書院（最新版）　その他参考書：必要に応じて授業の中で紹介，資料配布する.

備考

＊慢性期看護学実習の先修要件科目です．
＊慢性期看護学実習に活かせるように，毎授業の初めに，前回の授業内容の小テストをします．
＊「授業時間外学習」は，講義ごとに具体的内容を提示します．対象者の病態生理が理解できなければ看護はできません．必ず予習をして授業に臨んでください．
オフィスアワー　月曜日16：30～18：00　研究室（3号館10Ｆ）