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	徳島文理大学短期大学部

【科目名】創作研究

科目番号	30513	担当教員名	中山　弘明	単位	2単位

科目群	専門	必修・選択	選択	開講期	後期	対象年次	3年～

授業概要
(授業目的・方針等)近年、三浦しをん、桜庭一樹など若い作家が次々と文学賞を受け、それがドラマ化されるなど話題をよんでいる。そうしたブームの背景を考えてみるところからスタートし、最終的には受講者に詩・小説・童話などを実作してもらう。まず、現実を見る目を養う意味で、グラフやイメージの読みとりからスタートし評論文へと進む。ものごとを批判的視点で見ることが、創作の原点であるからだ。またこの際、自分史を考えることも、ものを書くヒントになるだろう。その上で小説・童話・詩と展開する。現代、活躍している作家たちのインタビュー映像を見たり、アニメや映画の技法も参考にしてもらう。ジャンルを考え、ストーリーを作る。キャラクターの立ち上げ方も考える。作家の「まねごと」を、興味本位にやる授業ではない。実際の作品を分析して、視点・人称・描写・文体などの技法を知ることは、文学を「読む」上でも大きな利益となる。「読む」ことと「書く」ことを連動させながら、作品を創り出すこと。
到達目標
講義をもとにしながら、後半には自分で何かを創り出す(創作)作業に時間をかける。それぞれの技法を意識しながら、「創作」しホームページへの投稿などもうながしよりよい作品の創造をめざす。またテキストの使って短編小説の実際にも触れていく。よい作品の創造を通じて文学への認識を深めることを目標とする。 ①文学、社会についての知識の養成②優れた日本語表現に関する態度③意欲的な文学を表現する技能④文学を考究し小説を書く思考

授業計画		授業形態	授業時間外学習
【1】	文学と文学賞　作家デビューの実際	講義と質疑応答	小レポート「作家とは何か」
【2】	グラフを読み解く	講義と実習	表現シートの作成
【3】	イメージ(絵)を読む	講義と実習	表現シートの作成　小レポート「小川洋子」
【4】	自分の意見を主張する	講義と実習（ビデオ鑑賞）	表現シート作成
【5】	自分史を書いてみる	講義と実習	表現シート作成　小レポート「森美登美彦」
【6】	様々なジャンルを知る	講義と質疑応答（ビデオ鑑賞）	小レポート「映像とジャンル」
【7】	キャラクターを考える	講義と実習	創作シート作成①　小レポート「吉田修一」
【8】	小説の技法①題名と書き出し	講義と実習	小レポート「恩田陸」
【9】	小説の技法②主人公・心理・視点	講義と実習　（ビデオ鑑賞）	創作シート作成②
【10】	小説の技法③文体・語り手・プロット	講義と実習	小レポート「三浦しをん」
【11】	童話の実際 ①ファンタジーとメルヘン	講義と実習	創作シート作成③
【12】	童話の実際 ②アニメを参考にして	講義と実習（ビデオ鑑賞）	小レポート「伊坂幸太郎」
【13】	詩の方法　リズムと定型	講義と質疑応答	創作の準備作業
【14】	作品の創作と提出	講義と実習	創作作業
【15】	小説ホームページに投稿しよう　作品の批評と返却	講義と質疑応答	作品の発表

評価方法
小説や童話を実際に作り、提出を求める。そのできばえに小レポート等の平常点を加味する。小説作成７０パーセント　小レポート３０パーセント
教科書
池内紀他『バタフライ和文タイプ事務所』（新潮文庫）毎時間使用する随時、テキストを読んで来てレポートの提出を求める
参考図書
渡部直巳他『新それでも作家になりたい人のためのブックガイド』(太田出版)

備考
オフィスアワー水曜日１０：４５から１２：１５